iPhone/iPadではFaceTimeの通話でSharePlay機能を使って、動画や音楽を別のユーザーと一緒に試聴することができます。
しかし、SharePlayの機能を使ってアプリの動画や音楽を共有できなかったり、SharePlayに参加しても再生されないケースがあります。
本記事では、iPhone/iPadでSharePlayが使えない/再生できない時の対処法について詳しく紹介します、
この記事の内容
対処1: iOS/iPadOSのバージョンを確認する
SharePlayを使用するには、iPhoneではiOS 15.1以降、iPadではiPadOS 15.1以降である必要があります。
そのため、SharePlayを使用する全てのデバイスのシステムのバージョンが15.1以降であるか確認してください。iPhoneまたはiPadのシステムバージョンを確認するには、以下の手順で操作してください。
- 「設定」アプリを開きます。
- 「一般」をタップします。
- 「情報」をタップします。
- 「システムバージョン」の項目が「15.1以降」であるか確認します。
システムバージョンが15以前である場合は、ソフトウェアアップデートを実行してシステムを最新バージョンにアップデートしてください。
iPhoneまたはiPadでソフトウェアアップデートを実行するには、以下の手順で操作してください。
- 「設定」アプリを開きます。
- 「一般」をタップします。
- 「ソフトウェア・アップデート」をタップします。
- アップデートが見つかったら「ダウンロードしてインストール」をタップします。
- iPhone/iPadのパスコードを入力します。
- 「今すぐインストール」をタップします。
システムを最新バージョンにアップデートできたら、SharePlayを使用して動画や音楽を再生できるようになったか確認してください。システムが15.1以降であるにも関わらずSharePlayが機能しない場合は、以降の対処方法を試してみてください。
iPhoneまたはiPadの設定でSharePlayが無効になっていることが原因で、SharePlayを使用した動画や音楽の再生ができないケースが考えられます。
そのため、設定アプリを開いてSharePlayの機能が有効になっているか確認してみてください。SharePlayを有効にするには、以下の手順で操作します。
- 「設定」アプリを開きます。
- 「FaceTime」をタップします。
- 「SharePlay」をタップします。
- 「SharePlay」のスイッチを「オン」に切り替えます。
SharePlayの機能をオンにできたら、FaceTimeで通話をしてSharePlayで動画や音楽を再生できるようになったか確認してください。
再生しているアプリがSharePlayに対応していないことが原因で、SharePlayで共有して再生できないケースが考えられます。
そのため、アプリがSharePlayに対応しているか公式ページなどで確認してください。現状対応が確認されているアプリは、AppleのApple TV+、Apple Music、Apple Fitness+、およびサードパーティのNBA、TikTok、Twitchなどです。
アプリがSharePlayに対応していない場合は、対応している別のアプリの使用を検討してください。
また、アプリがSharePlayに対応している場合でも、共有相手がサブスクリプションに未加入の場合は同じコンテンツを共有できない点に注意してください。
SharePlayの機能を使用するには、共有するユーザーにFaceTimeで通話をかけて共有を開始、または参加する必要があります。
SharePlayの開始方法や参加方法が分からない場合は、以下の手順を参考にしてください。
- 共有側:
- 「FaceTime」を開いて参加者に通話をかけます。
- 通話画面の下部から上方向にスワイプして、小さいウィンドウにします。
- SharePlayに対応したストリーミングアプリを開いて、「共有する動画または音楽」を再生します。
- 確認ポップアップが表示されたら「SharePlay」をタップして共有を開始します。
- 上記の手順でSharePlayを開始できない場合は、以下の手順を試してみてください。
- ストリーミングアプリを開いて、「共有する動画または音楽」を選択します。
- 「メニュー(3点アイコン)」または「共有」をタップして「SharePlay」を選択します。
- 「通話する相手の連絡先」を追加します。
- 「FaceTime」をタップして通話をかけます。
- 上記の手順でSharePlayを開始できない場合は、以下の手順を試してみてください。
- 参加側:
- 「FaceTime」の着信に応答します。
- 通話画面の「SharePlayに参加」の右側の「開く」をタップします。
- ストリーミングアプリが開いたら、「SharePlayに参加」をタップします。
以上の手順で、SharePlayを使用して動画や音楽を再生できます。上記の手順を行ってもSharePlayが使えない場合は、次の対処に進んでください。
対処5: FaceTimeのオン/オフを切り替える
iPhoneまたはiPadのFaceTimeの機能に一時的な問題が起きていることが原因で、SharePlayが正常に機能しないケースが考えられます。
そのため、FaceTimeの機能のオン/オフを切り替えることで、SharePlayの問題が解決する可能性があります。FaceTimeのオン/オフを切り替えるには、以下の手順で操作してください。
- 「設定」アプリを開きます。
- 「FaceTime」をタップします。
- 「FaceTime」のスイッチを「オフ」に切り替えます。
- 数秒待ってから「FaceTime」のスイッチを「オン」に戻します。
FaceTimeのオン/オフを切り替えれたら、FaceTimeで通話をしてSharePlayが機能するようになったか確認してください。
対処6: インターネットの接続状況を確認する
iPhoneまたはiPadのインターネットの接続状況に問題があったり、十分な通信速度が出ていないことが原因で、SharePlayでコンテンツが再生できなかったり、再生が途切れるケースが考えられます。
そのため、iPhone/iPadのWi-Fi接続、またはモバイルデータ通信の電波状況が良好か確認してください。モバイルデータ通信に接続している場合は、通信が高速で安定するWi-Fiに切り替えることをおすすめします。
Wi-Fi接続で電波状況が悪い場合は、以下の対処方法を試してみてください。
- Wi-FiルーターとiPhone/iPadの距離を近づける
- 接続する周波数(2.4GHz/5GHz)を変更する
- Wi-Fiルーター、ゲートウェイルーターを再起動する
Wi-Fi接続の電波状況が改善したら、FaceTimeで通話をしてSharePlayでコンテンツが正常に再生できるようになったか確認してください。
対処7: iPhone/iPadを再起動する
SharePlay機能でコンテンツを共有するデバイス、または参加するデバイスのシステムに一時的な不具合が発生していることが原因で、SharePlayが正常に機能しないケースが考えられます。
そのため、iPhone/iPadを一度再起動することで、SharePlayの問題が解決する可能性があります。iPhone/iPadを再起動するには、以下の手順で操作してください。
- iPhoneX以降: 「サイドボタン」と「音量調整ボタン」を同時に長押しして、電源オフスライダーをドラッグします。電源が切れたら「サイドボタン」を長押しして起動します。
- iPhone8以前: 「サイドボタン」を長押しして、電源オフスライダーをドラッグします。電源が切れたら「サイドボタン」を長押しして起動します。
- iPad(ホームボタン非搭載): 「サイドボタン」と「音量調整ボタン」を同時に長押しして、電源オフスライダーをドラッグします。電源が切れたら「サイドボタン」を長押しして起動します。
- iPad(ホームボタン搭載): 「トップボタン」を長押しして、電源オフスライダーをドラッグします。電源が切れたら「トップボタン」を長押しして起動します。
iPhone/iPadを再起動できたら、SharePlayの共有または参加をやり直して正常にコンテンツが再生できるか確認してください。
対処8: FaceTimeアカウントに再サインインする
FaceTimeアカウントのサインイン状況に問題が起きていることが原因で、SharePlayが使えず動画や音楽を正常に再生できないケースが考えられます。
そのため、FaceTimeアカウントを一度サインアウトしてから再度サインインすることで問題が解決する可能性があります。FaceTimeアカウントに再サインインするには、以下の手順で操作してください。
- 「設定」アプリを開きます。
- 「FaceTime」を選択します。
- 「AppleIDのメールアドレス」をタップします。
- 「サインアウト」をタップします。
- 「FaceTimeにAppleIDを使用する」をタップします。
- AppleIDとパスワードを入力してサインインします。
FaceTimeアカウントに再サインインできたら、SharePlayが正常に機能するようになったか確認してください。
対処9: イヤホン/ヘッドホンを変更する
SharePlayと互換性のないイヤホンまたはヘッドホンをBluetooth接続していることが原因で、動画や音楽が再生できないケースが考えられます。
イヤホンまたはヘッドホンがSharePlayをサポートしていない場合は、接続時にSharePlayがBluetoothイヤホン/ヘッドホンに対応していないエラーが表示されます。
イヤホンまたはヘッドホンがSharePlayに対応していない場合は、エラーのポップアップの「スピーカーに切り替える」を選択することでiPhone/iPadのスピーカーでSharePlayの共有・参加を開始できます。
Bluetoothイヤホンまたはヘッドホンを使用したい場合は、AirPodsなどのSharePlayに対応したイヤホン/ヘッドホンに変更してください。
対処10: ネットワーク設定をリセットする
iPhone/iPadのネットワーク設定に問題が起きていることが原因で、SharePlayで動画や音楽が正常に再生できないケースが考えられます。
そのため、ここまでの対処方法で解決しない場合は、iPhone/iPadのネットワーク設定のリセットを試してみてください。ただし、ネットワーク設定をリセットするとWi-Fi、Bluetooth、APNなどの設定が全て初期状態に戻るため再設定が必要になる点に注意してください。
iPhone/iPadのネットワーク設定をリセットするには、以下の手順で操作します。
- 「設定」アプリを起動します。
- 「一般」をタップします。
- 「転送またはiPhone/iPadをリセット」をタップします。
- 「リセット」→「ネットワーク設定をリセット」をタップします。
- iPhone/iPadのパスコードを入力します。
- 確認ポップアップが表示されたら、「ネットワーク設定をリセット」をタップします。
- iPhone/iPadが再起動するまで待ちます。
ネットワーク設定をリセットできたら、Wi-Fiなどの必要なネットワーク設定を行なってからSharePlayが正常に機能するようになったか確認してください。