MacbookやiMac、Mac Proなどでは、キーボードの「Command + C」でコピーをして「Command + V」で簡単にペースト(貼り付け)できます。
しかし、この方法で文章などをコピー&ペーストしようとしても、ペーストがうまくできなかったり、ペーストに数秒時間が掛かるケースがあります。
本記事では、Macでコピー&ペースト(コピペ)ができない/遅い時の対処法について詳しく紹介します。
この記事の内容
対処1: アプリを強制終了して再度開く
アプリに一時的な不具合が発生していることが原因で、コピーペーストができなかったり、ペーストが異常が遅いケースが考えられます。
特定のアプリのみコピーペーストに問題が起きている場合は、そのアプリを一度強制終了してみてください。アプリを強制終了するには、以下の手順で操作します。
- 「Appleマーク」を右クリックして「強制終了」を選択します。
- アプリ一覧から「コピーペーストに問題が起きているアプリ」を選択します。
- 「強制終了」をタップします。
アプリを強制終了できたら、アプリを再度起動してコピー&ペーストの問題が解決したか確認してください。
対処2: Pboardサーバーを強制終了する
Macのクリップボード機能を提供するPboardサーバーに問題が起きていることが原因で、コピーペーストができなかったり、ペーストが異常が遅いケースが考えられます。
そのため、Pboardサーバーを強制終了することで問題が解決する可能性があります。Pboardサーバーを強制終了するには、以下のいずれかの方法で行ってください。
- 方法1: ターミナルで強制終了する
- 「Finder」を開きます。
- 「アプリケーション」→「ユーティリティ」フォルダを開きます。
- 「ターミナル」をダブルクリックして起動します。
- ターミナルに以下のコマンドを入力してEnterキーで実行します。
sudo killall pboard
- Macのパスワードを入力してEnterキーを押します。
- 方法2: アクティビティモニタで強制終了する
- 「Finder」を開きます。
- 「アプリケーション」→「ユーティリティ」フォルダを開きます。
- 「アクティビティモニタ」をダブルクリックして起動します。
- 右上の「検索アイコン」をクリックして、「pboard」と入力します。
- プロセスの一覧で「pboard」をダブルクリックします。
- 「終了」をクリックします。
- 確認ポップアップが表示されたら「強制終了」をタップします。
Pboardサーバーを強制終了できたら、コピーペーストの問題が解決したか確認してください。
対処3: WindowServerを強制終了する
Pboardサーバーを強制終了してもコピーペーストの問題が解決しない場合は、WindowServerの強制終了を試してみてください。
WindowServerはmacOSのアプリケーションの描画するプロセスで、このプロセスに問題が起きた際にもコピーペーストに問題が起きることがあります。
そのため、WindowServerを強制終了して、コピーペーストの問題が解決しないか確認してみてください。具体的な手順は以下の通りです。
- 「Finder」を開きます。
- 「アプリケーション」→「ユーティリティ」フォルダを開きます。
- 「アクティビティモニタ」をダブルクリックして起動します。
- 右上の「検索アイコン」をクリックして、「windowserver」と入力します。
- プロセスの一覧で「WindowServer」をダブルクリックします。
- 「終了」をクリックします。
- 確認ポップアップが表示されたら「強制終了」をタップします。
WindowServerを強制終了できたら、コピーペーストの問題が解決したか確認してください。
対処4: Macを再起動する
Macのシステムに一時的な不具合が発生していることが原因で、コピーペーストができなかったりペーストが遅いケースが考えられます。
そのため、Macの電源を一度切って再起動することで、問題が解決する可能性があります。Macを再起動するには、以下の手順で操作します。
- 左上の「Appleマーク」をクリックします。
- 「再起動」を選択します。
- 確認ダイアログが表示されたら「再起動」をクリックします。
Macを再起動できたら、コピーペーストの問題が解決したか確認してください。再起動しても問題が再発する場合は次の対処に進んでください。
対処5: アプリケーションをアップデートする
アプリケーションのバージョンが古く不具合があることが原因で、コピーペーストができなかったりペーストが遅いケースが考えられます。
そのため、特定のアプリケーションのみコピーペーストの問題が起きる場合は、アプリケーションが最新バージョンにアップデートされているか確認してください。
アプリケーションのバージョンをチェックしてアップデートを実行するには、以下の手順で操作してください。
- 「Finder」を開きます。
- 「アプリケーション」フォルダを開いて、「App Store」をダブルクリックして起動します。
- 左ペインの「アップデート」をクリックします。
- 「問題が起きているアプリ」がある場合は、「アップデート」をクリックして実行します。
- 補足: アプリケーションによっては、アプリの設定などの画面から直接アップデートする場合があります。アップデート方法が不明な場合は、マニュアルやヘルプページを参考にしてください。
アプリケーションを最新バージョンにアップデートできたら、コピーペーストの問題が解決したか確認してください。
対処6: Handoffの機能をオフにする
Macに実装されている別のAppleデバイスに作業を引き継げるHandoff機能が原因で、コピーペーストができなかったりペーストが遅いケースが考えられます。
そのため、Handoffの機能をオフにして問題が解決しないか確認してみてください。Handoffの機能をオフにするには、以下の手順で操作します。
- 「Appleマーク」をクリックして「システム環境設定」を選択します。
- 「一般」をクリックします。
- 「このMacとiCloudデバイス間でのHandoffを許可」のチェックを外します。
Handoffの機能をオフにできたら、コピーペーストが正常にできるようになったか確認してください。
対処7: Macをセーフモードで起動する
Macにインストールしているサードパーティのアプリケーションが原因で、コピーペーストができなかったりペーストが遅いケースが考えられます。
そのため、Macをセーフモードで起動した状態で、同様の問題が発生するか確認してください。Macをセーフモードで起動するには、以下の手順で操作します。
- Appleシリコン搭載Macの場合:
- 「Appleマーク」をクリックして「システム終了」を選択します。
- Macの電源が完全に切れたことを確認したら、「電源ボタン」を押し続けます。
- 起動オプションの画面が表示されたら「電源ボタン」を離します。
- 「Macintosh HD」を選択し、「shift」キーを押した状態で「セーフモードで続ける」をクリックします。
- IntelCPU搭載Macの場合:
- 「Appleマーク」をクリックして「システム終了」を選択します。
- Macの電源が完全に切れたことを確認したら、「電源ボタン」を押して直ぐに「shift」キーを押し続けます。
- ログイン画面が表示されたら「shift」キーを離します。
Macをセーフモードで起動できたら、コピーペーストが正常にできるか確認してください。
問題が解決した場合は、サードパーティのアプリケーションに問題があると判断できます。サードパーティのアプリケーションに問題がある場合は、アプリケーションを無効化するかアンインストールしてください。
対処8: macOSを最新バージョンにアップデートする
macOSのバージョンが古く不具合があることが原因で、コピーペーストに問題が起きるケースが考えられます。
そのため、ソフトウェアアップデートを実行して、macOSを最新バージョンにアップデートすることで問題が解決する可能性があります。ソフトウェアアップデートを実行するには、以下の手順で操作してください。
- 「Appleマーク」をクリックして、「このMacについて」を選択します。
- 「ソフトウェア・アップデート」をクリックします。
- 「アップデートがあります」と表示されたら、「今すぐアップデート」をクリックしてアップデートを実行してください。
- 「最新です」と表示される場合は、アップデートの必要はありません。
ソフトウェアアップデートを実行してmacOSを最新にできたら、コピーペーストの問題が解決したか確認してください。
対処9: サードパーティのIMEを使用する
ブラウザでChromeを使用している場合、Mac標準のIMEを使用するとペースト時に数秒時間が掛かる不具合が過去に報告されています。
Chromeが最新バージョンになっているにも関わらずこの問題が発生する場合は、 『Google 日本語入力』などのサードパーティのIMEを使用することを検討してください。または、Chrome以外のブラウザを使用することでも問題を回避できます。