iOS15/iPadOS15以降には、写真/被写体の文字を認識できるLiveText(テキスト認識表示)機能が実装されています。
しかし、写真アプリやカメラアプリで写真/被写体の文字を読み取ろうとしてもできないケースがあります。また、日本語が正しく認識できないケースもあります。
本記事では、iPhone/iPadのLiveText機能で文字が認識できない/読み取りができない時の対処法について詳しく紹介します。
この記事の内容
対処1: LiveTextの機能をオンにする
iPhone/iPadの設定でLiveTextの機能がオフになっていることが原因で、写真の文字を認識できないケースが考えられます。
そのため、LiveTextの設定を確認して、オフになっている場合はオンに切り替えてください。LiveTextの機能をオンにするには、以下の手順で操作します。
- 「設定」アプリを開きます。
- 「一般」をタップします。
- 「言語と地域」をタップします。
- 「テキスト認識表示」のスイッチを「オン」に切り替えます。
また、カメラで文字が認識できない場合は、続けて以下の設定を行なってください。
- 「設定」アプリを開きます。
- 「カメラ」をタップします。
- 「言語と地域」をタップします。
- 「検出されたテキストを表示」のスイッチを「オン」に切り替えます。
LiveTextの機能をオンにできたら、写真またはカメラを開いて文字が認識できるようになったか確認してください。
対処2: ソフトウェアアップデートを実行する
LiveTextの機能を使用するには、システムのバージョンをiOS15/iPadOS15以上にする必要があります。
また、使用しているシステムのバージョンが古いとLiveTextの精度が悪く、写真の文字が正しく認識できないケースがあります。iOS15/iPadOS15のLiveTextがサポートする言語は英語、中国語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、ポルトガル語、スペイン語までで、日本語のサポートはiOS16/iPadOS16以上となっています。
そのため、ソフトウェアアップデートを実行してシステムを最新にすることで、LiveTextの問題が解決する可能性があります。ソフトウェアアップデートを実行するには、以下の手順で操作してください。
- 「設定」アプリを起動します。
- 「一般」をタップします。
- 「ソフトウェアアップデート」をタップします。
- アップデートが見つかったら「ダウンロードしてインストール」をタップします。
- iPhone/iPadのパスコードを入力します。
- 「今すぐインストール」をタップします。
システムを最新バージョンにアップデートできたら、写真またはカメラを開いてLiveTextの機能が使用できるようになったか確認してください。
対処3: デバイスの互換性を確認する
使用しているiPhone/iPadのモデルが、A12 Bionic以降のチップを搭載していないとLiveTextの機能を使用できません。
そのため、使用しているiPhone/iPadのモデルがLiveTextの機能をサポートしているか確認してください。LiveTextの機能をサポートしているiPhone/iPadのモデルは以下の通りです。
- iPhone XR、iPhone XS/XS Max、iPhone 11/11 Pro/11 Pro Max、iPhone SE(第2世代)、iPhone 12/12 mini/12 Pro/12 Pro Max、iPhone 13/13 mini/13 Pro/13 Pro Max 以降
- iPad Air(第3世代)、iPad mini(第5世代)、iPad(第8世代) 以降
iPhone/iPadがLiveTextの機能をサポートしていない場合は、新しいモデルに切り替えることを検討してください。
LiveTextの機能をサポートしているにも関わらず写真の文字を認識できない場合は、次の対処に進んでください。
対処4: 写真/被写体の文字を鮮明にする
写真またはカメラで写している被写体の文字の写りが悪いことが原因で、LiveTextの機能で文字を読み取れないケースが考えられます。
そのため、以下の項目に注意して写真/被写体の文字を写し直して、文字が読み取れないか確認してみてください。
- 文字が十分な大きさで写っているか
- 文字がぼやけていないか
- 文字が歪んでいないか
写真/被写体の文字を鮮明に写せたら、文字が認識できるようになったか確認してください。
対処5: LiveTextの手順を確認する
LiveTextで認識した文字を選択する手順は、写真アプリとカメラアプリで若干異なります。
そのため、LiveTextで文字を選択する手順が正しいか確認してください。LiveTextで認識された文字を選択するには、以下の手順で操作します。
- 写真アプリの場合:
- 「写真」アプリを開いて、「文字を読み取る写真」を選択します。
- 写真の文字部分を長押しして範囲選択するか、右下の「LiveTextアイコン」をタップしてから文字を範囲選択します。
- カメラアプリの場合:
- 「カメラ」アプリを開いて、被写体の文字部分を画面内に写します。
- 右下に「LiveTextアイコン」が表示されたらタップします。
- 文字を長押しして範囲選択します。
認識した文字を選択選択できたらコピーすることで、メモなどにペーストすることができます。
対処6: 写真/カメラアプリを再起動する
写真アプリまたはカメラアプリに一時的な不具合が発生していることが原因で、LiveTextが正常に機能しないケースが考えられます。
そのため、LiveTextが使用できない写真アプリ、またはカメラアプリを一度強制終了して再起動することで問題が解決する可能性があります。
写真/カメラアプリを再起動するには、以下の手順で操作してください。
- ホーム画面で画面下から上方向にスワイプして、「写真/カメラ」アプリを上方向にスワイプして終了します。
- ホームボタンを搭載したモデルの場合は、「ホームボタン」を素早く２回タップして、「写真/カメラ」アプリを上方向にスワイプして終了します。
- ホーム画面に戻って、「写真/カメラ」アプリを開きます。
写真/カメラアプリを再起動できたら、LiveTextが正しく機能して文字を認識するようになったか確認してください。
対処7: デバイスを再起動する
iPhone/iPadのシステムに一時的な問題が発生していることが原因で、LiveTextの機能が使用できないケースが考えられます。
そのため、デバイスの電源を切って再起動することで、問題が解決する可能性があります。デバイスを再起動するには、以下の手順で操作してください。
- iPhoneX以降: 「サイドボタン」と「音量調整ボタン」を同時に長押しして、電源オフスライダーをドラッグします。電源が切れたら「サイドボタン」を長押しして起動します。
- iPhone8以前: 「サイドボタン」を長押しして、電源オフスライダーをドラッグします。電源が切れたら「サイドボタン」を長押しして起動します。
- iPad(ホームボタン非搭載): 「サイドボタン」と「音量調整ボタン」を同時に長押しして、電源オフスライダーをドラッグします。電源が切れたら「サイドボタン」を長押しして起動します。
- iPad(ホームボタン搭載): 「トップボタン」を長押しして、電源オフスライダーをドラッグします。電源が切れたら「トップボタン」を長押しして起動します。
デバイスを再起動できたら、写真またはカメラを開いて文字が認識できるようになったか確認してください。