Windows10/Windows11のPCでWi-Fiのネットワークに接続しようとすると、「このネットワークに接続できません」のエラーが発生して接続できないケースがあります。
このエラーが発生すると、Wi-Fiの接続が確立せずインターネットに繋がらない状態になってしまうため対処が必要です。また、他のデバイスは接続できるのにPCだけこのエラーが発生することがあります。
本記事では、PCの「このネットワークに接続できません」エラーの対処法について詳しく紹介します。
この記事の内容
対処1: ネットワークの接続設定を削除する
Wi-Fiネットワークの接続設定に問題があることが原因で、接続時に「このネットワークに接続できません」のエラーが表示されるケースが考えられます。
そのため、ネットワークの接続設定を一度削除してから再設定することで、エラーが解決する可能性があります。ネットワークの接続設定を削除するには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「ネットワーク接続」を選択して開きます。
- 「Wi-Fi」をクリックします。
- 右ペインで「既知のネットワークの管理」をクリックします。
- Wi-Fiの一覧が表示されます。「Wi-FiのSSID」を選択して「削除」をクリックします。
- 設定済みのWi-Fiが複数ある場合は、同じ手順で全ての「Wi-FiのSSID」を削除します。
以上の手順で、ネットワークの接続設定を削除することができます。削除が完了したら、タスクバー右側の「ネットワークアイコン」をクリックして、再度Wi-Fiネットワークの接続設定を入力して接続し直してみてください。
対処2: 機内モードを切り替える
PCのネットワーク接続に一時的な問題が発生して、「このネットワークに接続できません」のエラーが表示されるケースが考えられます。
そのため、機内モードのオン/オフを切り替えてネットワークに再接続することで、エラーが解決する可能性があります。機内モードを切り替えるには、以下の手順で操作してください。
- タスクバー右側の「ネットワークアイコン」をクリックします。
- 「機内モード」をクリックして「オン」に切り替えます。
- 数秒待ってから、再度「機内モード」をクリックして「オフ」に戻します。
機内モードを切り替えれたら、エラーが出ずに正常にインターネットに接続されたことを確認してください。機内モードを切り替えてもエラーが解決しない場合は、次の対処に進んでください。
対処3: トラブルシューティングツールを実行する
Windowsには、ネットワーク関連のトラブルを自動で検出して修正できるトラブルシューティングツールが実装されています。
そのため、トラブルシューティングツールを実行して、「このネットワークに接続できません」のエラーが解決できないか試してみてください。トラブルシューティングツールを実行するには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を開きます。
- 「システム」をクリックします。
- Windows10の場合は、「更新とセキュリティ」をクリックします。
- 「トラブルシューティングツール」をクリックします。
- ウィンドウ右側の「その他のトラブルシューティングツール」をクリックします。
- Windows10の場合は、「追加のトラブルシューティングツール」をクリックします。
- 一覧から「インターネット接続」の項目を選択して、「トラブルシューティングツールの実行」ボタンをクリックします。
- ツールの案内に従って進めると、診断と修復が自動で行われます。問題が見つかった場合は、その場で自動的に修復されます。
- 操作が完了したら「トラブルシューティングツールを終了する」をクリックしてツールを閉じます。
- エラーが解決しない場合は、トラブルシューティングツールの一覧で「ネットワークアダプター」を選択して「トラブルシューティングツールの実行」ボタンをクリックします。
- ツールの案内に従って進めて、問題の修復を試みてください。
トラブルシューティングツールを実行できたら、エラーが解決してインターネットに正常に接続できるようになったか確認してください。
対処4: ネットワークアダプターを再起動する
ネットワークアダプターに一時的な問題が起きていることが原因で、「このネットワークに接続できません」のエラーが表示されるケースが考えられます。
そのため、ネットワークアダプターを一度無効化して再起動することで、エラーが解決する可能性があります。ネットワークアダプターを再起動するには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「ファイル名を指定して実行」を選択します。
- 「ncpa.cpl」と入力して「OK」をクリックします。
- 「Wi-Fi」のアダプターを右クリックして「無効にする」を選択します。
- 再度「Wi-Fi」のアダプターを右クリックして「有効にする」を選択します。
ネットワークアダプターを再起動できたら、エラーが解決してWi-Fiに正常に繋がるようになったか確認してください。
対処5: ネットワークドライバーを再インストールする
PCのネットワークドライバーに問題が起きていることが原因で、「このネットワークに接続できません」のエラーが表示されるケースが考えられます。
そのため、ネットワークドライバーを一度アンインストールしてから、再インストールすることでエラーが解決する可能性があります。ネットワークドライバーを再インストールするには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「デバイスマネージャー」を選択します。
- 「ネットワークアダプター」のツリーを展開します。
- 「ネットワークドライバー名」を右クリックして「デバイスのアンインストール」を選択します。
- Wi-Fiを使用している場合は、「Wi-Fi」や「Wireless」などの名称のドライバーをアンインストールしてください。
- 確認ダイアログが表示されたら、「アンインストール」をクリックします。
- PCを再起動します。
- PC起動時に自動的にネットワークドライバーが再インストールされます。
- 自動でドライバーが再インストールされない場合は、メーカー公式の製品ページなどから最新のドライバーをダウンロードしてインストールしてください。
ネットワークドライバーを再インストールできたら、Wi-Fiに接続してエラーが発生しなくなったことを確認してください。
対処6: IPアドレス/DNSをリセットする
PCのネットワークの接続情報に問題が起きていることが原因で、「このネットワークに接続できません」のエラーが発生するケースが考えられます。
そのため、ネットワークの接続情報をリセットして再取得することで、エラーが解決する可能性があります。ネットワークの接続情報をリセットするには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「Windowsターミナル(管理者)」を選択します。
- Windows10の場合は、「Windows PowerShell(管理者)」を選択します。
- 以下のコマンドを一行ごとに入力してEnterキーで実行します。
ipconfig /release ipconfig /renew netsh winsock reset netsh int ip reset ipconfig /flushdns
- コマンドを全て実行できたら、ターミナルウィンドウを閉じます。
ネットワークの接続情報をリセットできたら、エラーが出ずに正常にインターネットに接続できたことを確認してください。
対処7: ネットワーク設定をリセットする
ネットワークの設定に何らかの問題があることが原因で、「このネットワークに接続できません」のエラーが発生するケースが考えられます。
そのため、ネットワーク設定をすべてリセットすることで、エラーが解決する可能性があります。ただし、ネットワーク設定をリセットすると、Wi-FiやBluetoothの接続設定も消去されるため、再設定が必要になる点に注意してください。
ネットワーク設定をリセットするには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「ネットワーク接続」を選択します。
- 右ペインのネットワーク詳細設定で、「ネットワークのリセット」をクリックします。
- 「今すぐリセット」をクリックします。
- 全てのネットワーク設定がリセットされPCが再起動します。
ネットワーク設定をリセットしてPCが再起動したら、タスクバー右側の「ネットワークアイコン」から再度Wi-Fiネットワークの接続設定を入力して接続し直してみてください。
対処8: Wi-Fiを手動で設定する
Wi-Fiの接続情報を手動で設定することで、「このネットワークに接続できません」のエラーが解決することを一部のユーザーが報告しています。
Wi-Fiを手動で設定して接続するには、以下の手順で操作してください。
- タスクバーの「検索アイコン」をクリックして、「control」と入力します。
- 検索結果の一覧で「コントロールパネル」をクリックします。
- コントロールパネルが表示されたら、「ネットワークとインターネット」をクリックします。
- 項目が見つからない場合は、右上の表示方法が「カテゴリ」になっているか確認してください。
- 「ネットワークと共有センター」をクリックします。
- 「新しい接続またはネットワークのセットアップ」をクリックします。
- 「ワイヤレスネットワークに手動で接続します」を選択して「次へ」をクリックします。
- 「ネットワーク名」、「セキュリティの種類」、「セキュリティキー」を手動で入力して「次へ」をクリックします。
以上の手順で、Wi-Fiを手動で設定して接続することができます。設定が完了したら、インターネットに正常に接続できたことを確認してください。
対処9: IPv6を無効にする
環境によってはネットワークアダプターの設定でIPv6の機能が有効になっていることが原因で、「このネットワークに接続できません」のエラーが発生するケースがあります。
そのため、ネットワークアダプターのIPv6の機能を無効にすることで、エラーが解決する可能性があります。IPv6の機能を無効にするには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「ファイル名を指定して実行」を選択します。
- 「ncpa.cpl」と入力して「OK」をクリックします。
- 「Wi-Fi」のネットワークアダプターを右クリックして「プロパティ」を選択します。
- 項目の一覧で「インターネットプロトコルバージョン6(TCP/IPv6)」のチェックを外して「OK」をクリックします。
IPv6の機能を無効にできたら、PCを再起動してネットワークに再接続してエラーが解決したことを確認してください。
対処10: ワイヤレスモードを変更する
ネットワークドライバーのワイヤレスモードの設定に問題があることが原因で、「このネットワークに接続できません」のエラーが発生するケースがあります。
そのため、ネットワークドライバーのワイヤレスモードの設定を変更することで、エラーが解決する可能性があります。ワイヤレスモードの設定を変更するには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「ファイル名を指定して実行」を選択します。
- 「ncpa.cpl」と入力して「OK」をクリックします。
- 「Wi-Fi」を右クリックして「プロパティ」を選択します。
- 上部に表示されている「構成」をクリックします。
- 「詳細設定」タブを開きます。
- 「Wireless Mode」を選択します。
- 設定項目の名前は使用しているネットワークアダプタによって異なります。
- 「802.11a/b/g Wireless Mode」などの表記の場合もあります。
- 値のプルダウンが「Auto」になっている場合は、「802.11b/g」に変更します。
- 5GHzのWi-Fiを使用している場合は「802.11a」に変更してください。ルータが対応していれば「802.11ac」などの規格でも問題ありません。
- 「OK」をクリックして設定完了です。設定を反映するためにPCを再起動してください。
ワイヤレスモードの設定を変更できたら、Wi-Fiへの接続を再度試してエラーが解決したことを確認してください。
対処11: 不要なネットワークアダプターを無効にする
不要なネットワークアダプターが有効になっていることが原因で、「このネットワークに接続できません」のエラーが発生するケースがあります。
この問題は、VPNなどのサードパーティのソフトウェアをインストールした際などに発生することがあります。
そのため、有効になっているネットワークアダプターを確認して、不要なアダプターを無効にしてください。不要なネットワークアダプターを無効にするには、以下の手順で操作します。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「ファイル名を指定して実行」を選択します。
- 「ncpa.cpl」と入力して「OK」をクリックします。
- 「Wi-Fi」と「イーサネット」以外の不要なアダプターを右クリックして「無効にする」を選択します。
- 複数の不要なアダプターがある場合は、同じ手順ですべて無効にします。
不要なネットワークアダプターを無効にできたら、Wi-Fiに再度接続してエラーが表示されなくなったことを確認してください。
対処12: チャンネル幅を変更する
ネットワークアダプターの設定でチャンネル幅に問題があることが原因で、「このネットワークに接続できません」のエラーが発生するケースがあります。
そのため、ネットワークアダプターのチャンネル幅の設定を変更してみてください。チャンネル幅を変更するには、以下の手順で操作します。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「ファイル名を指定して実行」を選択します。
- 「ncpa.cpl」と入力して「OK」をクリックします。
- 「Wi-Fi」を右クリックして「プロパティ」を開きます。
- 「構成」をクリックします。
- 「詳細設定」タブをクリックします。
- 「802.11n Channel Width for band X.X」の項目をクリックします。
- 値に「20MHz Only」に変更して「OK」をクリックします。
- 既に固定のMHzが選択されていた場合は、「Auto」に変更すると問題が解決する場合があります。
ネットワークアダプターのチャンネル幅を変更できたら、Wi-Fiに接続してエラーが発生しなくなったことを確認してください。
対処13: ワイヤレスアダプターの節電機能を無効にする
ワイヤレスアダプターの節電機能が原因で、「このネットワークに接続できません」のエラーが発生するケースがあります。
そのため、ワイヤレスアダプターの節電機能を無効にすることで、Wi-Fiのエラーが解決する可能性があります。ワイヤレスアダプターの節電機能を無効にするには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「ファイル名を指定して実行」を選択します。
- 「powercfg.cpl」と入力して「OK」をクリックします。
- 現在選択している電源プランの「プラン設定の変更」をクリックします。
- 「詳細な電源設定の変更」をクリックします。
- 「ワイヤレスアダプターの設定」→「省電力モード」の順にツリーを展開します。
- バッテリ駆動、電源に接続のセレクトボックスで「最大パフォーマンス」を選択します。
- 「OK」をクリックして設定を保存します。
ワイヤレスアダプターの節電機能を無効にできたら、Wi-Fiに接続した状態でエラーが発生しなくなったことを確認してください。
Wi-Fiルーターが新しくなったところ、うまく接続出来ずに困ってました
色々な記事を参考にしましたが、どれも駄目でこちらのサイトに辿り着きました
無事に解決できました
本当にありがとうございます