AirTagをiPhoneで設定しようとすると、「AirTagの設定を完了できませんでした」などのエラーが表示されて正常に設定ができないトラブルが発生することがあります。
また、AirTagをiPhoneにペアリングしようとしても、正常に接続ができないケースもあります。
本記事では、AirTagが設定できない/ペアリング接続ができない時の対処法について詳しく紹介します。
この記事の内容
対処1: Apple IDの2ファクタ認証を有効にする
AirTagを使用するには、iPhoneに設定しているApple IDで2ファクタ認証が有効になっている必要があります。2ファクタ認証が有効になっていないと、AirTag設定時に「アカウントのセキュリティをアップグレード」のエラーが表示されます。
そのため、Apple IDの2ファクタ認証が有効になっているか確認してください。Apple IDの2ファクタ認証を有効にするには、以下の手順で操作してください。
- 「設定」アプリを開きます。
- 最上部の「AppleIDのユーザー名」をタップします。
- 「パスワードとセキュリティ」をタップします。
- 「2ファクタ認証」の項目が「オン」になっているか確認します。
- オフになっている場合は、「2ファクタ認証を有効にする」をタップします。
- 画面の案内に従って、セキュリティ質問と電話番号を入力して進めます。
- 電話番号で受け取った確認コードを入力します。
以上の手順で、Apple IDの2ファクタ認証を有効にすることができます。2ファクタ認証を有効にできたら、AirTagが設定できるようになったか確認してください。
対処2: 探す機能が有効になっているか確認する
AirTagを使用するには、iPhoneの探す機能が有効になっている必要があります。
そのため、探す機能の設定を確認して、問題がある場合は変更してください。探す機能を有効にするには、以下の手順で操作します。
- 「設定」アプリを開きます。
- 最上部の「AppleIDのユーザー名」をタップします。
- 「探す」をタップします。
- 「iPhoneを探す」をタップします。
- 「iPhoneを探す」と「"探す"ネットワーク」のスイッチが「オン」になっていることを確認します。
探す機能の設定を有効に変更した場合は、変更後にAirTagが設定できるようになったか確認してください。
対処3: Bluetoothを再度オンにする
iPhoneのBluetoothの機能に一時的な問題が起きていることが原因で、AirTagのペアリング接続が失敗するケースが考えられます。
そのため、iPhoneのBluetoothの機能を一度オフにしてからオンにすることで、問題が解決する可能性があります。iPhoneでBluetoothの機能を再度オンにするには、以下の手順で操作してください。
- 「設定」アプリを開きます。
- 「Bluetooth」をタップします。
- 「Bluetooth」のスイッチを「オフ」にします。
- 数秒待ってから「Bluetooth」のスイッチを「オン」に戻します。
Bluetoothの機能を再度オンにできたら、AirTagをペアリングして接続し設定できるようになったか確認してください。
対処4: Wi-Fiまたはモバイル通信に再接続する
iPhoneのWi-Fiまたはモバイル通信の接続に一時的な問題が起きてることが原因で、AirTagの設定が正常にできないケースが考えられます。
そのため、Wi-Fiまたはモバイル通信に再接続することで、問題が解決する可能性があります。Wi-Fiまたはモバイル通信に再接続するには、以下の手順で操作します。
- 「設定」アプリを開いて、「Wi-Fi」をタップします。
- 「Wi-Fi」のスイッチを「オフ」にして、数秒待ってから「オン」に戻します。
- 「設定」アプリの最初の画面に戻って、「モバイル通信」をタップします。
- 「モバイルデータ通信」を「オフ」にして、数秒待ってから「オン」に戻します。
上記の手順でWi-Fiまたはモバイル通信に再接続できたら、AirTagの設定ができるようになったか確認してください。
対処5: 位置情報サービスを再度オンにする
iPhoneの位置情報サービスに問題が起きていることが原因で、AirTagの設定が正常にできないケースが考えられます。
そのため、iPhoneの位置情報サービスを一度オフにしてからオンにすることで、問題が解決する可能性があります。iPhoneの位置情報サービスを再度オンにするには、以下の手順で操作してください。
- 「設定」アプリを開きます。
- 「プライバシーとセキュリティ」をタップします。
- 「位置情報サービス」をタップします。
- 「位置情報サービス」のスイッチを「オフ」にして、数秒待ってから「オン」に戻します。
iPhoneの位置情報サービスを再度オンにできたら、AirTagが設定できるようになったか試してみてください。
対処6: デバイスを再起動する
iPhoneのシステムに一時的な不具合が発生していることが原因で、AirTagに接続できかったり設定ができないケースが考えられます。
そのため、iPhoneの電源を一度切ってから再起動することで、問題が解決する可能性があります。iPhoneを再起動するには、以下の手順で操作してください。
- 「サイドボタン」と「音量調整ボタン」を同時に長押しして、電源オフスライダーをドラッグします。
- ホームボタンを搭載したモデルの場合は、「サイドボタン」を長押しして、電源オフスライダーをドラッグします。
- 電源が切れたら「サイドボタン」を長押しして起動します。
iPhoneを再起動できたら、AirTagの設定ができるようになったか再度試してみてください。
対処7: AirTagの電池を取り外す
AirTagに一時的な不具合が発生していることが原因で、iPhoneとのペアリングに問題が起きたり設定ができないケースが考えられます。
そのため、AirTagの電池を一度取り外してから、再度バッテリーを取り付けて再起動することで、問題が解決する可能性があります。AirTagのバッテリーを取り外して再度取り付けるには、以下の手順で行います。
- AirTagの背面カバーを押し込みながら、回転が止まるまで反時計回りに左回転します。
- 背面カバーが空いたらバッテリーを取り出します。
- 取り出した電池をプラス(+)側が上になっていることを確認して再度取り付けます。
- 通電したことを知らせる音が聞こえるまで、電池を押し込みます。
- 背面カバーを元に戻し、時計回りに右回転させて閉じます。
AirTagの電池を取り外して再度取り付けれたら、iPhoneとペアリングして設定できるようになったか確認してください。
また、AirTagの電池残量が少ないことが考えられる場合は、上記と同じ手順で新しい電池に交換してから設定を試してみてください。
対処8: ソフトウェアアップデートを実行する
設定を行うiPhoneのiOSのバージョンが古く不具合があることが原因で、AirTagが接続できなかったり設定できないケースが考えられます。
そのため、ソフトウェアアップデートを実行してシステムを最新の状態にすることで、AirTagの問題が解決する可能性があります。ソフトウェアアップデートを実行するには、以下の手順で操作してください。
- 「設定」アプリを起動します。
- 「一般」をタップします。
- 「ソフトウェア・アップデート」をタップします。
- 新しいアップデート情報が表示されたら、「ダウンロードしてインストール」をタップします。
- パスコードの入力画面が表示された場合は、iPhone/iPadのパスコードを入力します。
- 「今すぐインストール」をタップします。
ソフトウェアアップデートを実行して最新のiOSにアップデートできたら、AirTagが正常に設定できるようになったか確認してください。
対処9: AirTagの登録を削除する
AppleIDに紐づいているAirTagの登録情報に問題があることが原因で、AirTagの設定が正常にできないケースが考えられます。また、AirTagが既に別のAppleIDに登録されていると、異なるAppleIDに登録することができません。
そのため、AppleIDのAirTagの登録を一度削除することで、問題が解決する可能性があります。また、「このAirTagは別のAppleIDに接続されています」と表示される場合は、別のAppleIDにAirTagが登録されていることが考えられるため、そのAppleIDを使用しているデバイスでAirTagの登録を削除してください。
AirTagの登録を削除するには、以下の手順で操作してください。
- 「探す」アプリを開きます。
- 「持ち物を探す」タブを開きます。
- 「AirTag」をタップします。
- AirTagをiPhoneに近づけます。
- 「持ち物を削除」をタップします。
- 確認ポップアップが表示されたら「削除」をタップします。
AirTagの登録を削除できたら、再度ペアリングを行なって設定できるようになったか確認してください。
対処10: 管理対象Apple IDを使用していないか確認する
AppleIDには、個人用アカウントとは異なる法人や学校向けの組織用の管理対象Apple IDが存在します。
iPhoneで管理対象Apple IDを使用している場合は、AirTagを設定することができません。
そのため、組織用の管理対象Apple IDを使用している場合は、個人用のApple IDに切り替えてAirTagの設定を試してみてください。
対処11: ネットワーク設定をリセットする
iPhoneのネットワーク設定に何らかの問題があることが原因で、AirTagが接続ができなかったり設定ができないケースが考えられます。
そのため、iPhoneのネットワーク設定をリセットすることで、問題が解決する可能性があります。ただし、ネットワーク設定をリセットすると、すべてのWi-FiやBluetoothの設定が消去される点に注意してください。
iPhoneのネットワーク設定をリセットするには、以下の手順で操作してください。
- 「設定」アプリを開きます。
- 「一般」をタップします。
- 「転送またはiPhone/iPadをリセット」をタップします。
- 「リセット」→「ネットワーク設定をリセット」をタップします。
- パスコードを求められたら入力します。
- 「ネットワーク設定をリセット」をタップしてリセットを実行します。
- リセットが完了すると、iPhone/iPadが自動的に再起動します。
ネットワーク設定をリセットできたら、AirTagをペアリングして設定できるようになったか確認してください。
対処12: AirTagをリセットする
ここまでの対処方法を試してもAirTagが接続できなかったり設定できない場合は、AirTagを一度リセットしてみてください。
AirTagをリセットすることで、工場出荷時の状態に戻すことができます。AirTagをリセットするには、以下の手順で操作します。
- AirTagの背面カバーを押し込みながら、回転が止まるまで反時計回りに左回転します。
- 背面カバーが空いたらバッテリーを取り出します。
- 取り出した電池をプラス(+)側が上になっていることを確認して再度取り付けます。
- 通電したことを知らせる音が聞こえるまで、電池を押し込みます。
- 再度同じ手順で電池を取り外して取り付け直す作業を4回繰り返します。(合計5回)
- 背面カバーを元に戻し、時計回りに右回転させて閉じます。
AirTagをリセットできたら、ペアリングの接続を試して設定が正常にできるようになったか確認してください。
順をおって丁寧に対処方法を説明していただきありがとうございます。
かなり長い時間悩んでいました。
救われた気分です。
ありがとうございました。