Skypeの画面共有を使うと、現在自分のパソコンに映っている画面を相手に見せながら通話をすることができます。本来は、通話を開始した後「画面共有」ボタンを押すだけで簡単に使える機能です。
しかし、画面共有をしたはずが、画面が真っ黒になって映らなかったり、一部のウィンドウが映らないトラブルが発生するケースがあるようです。
本記事では、Windows10のSkypeで画面共有ができない原因と対処法について紹介します。
この記事の内容
真っ暗で画面共有できない時の対処法
対処1: Skypeを最新版にアップデートする
Skypeのアップデートは起動時に自動で行われるため本来手動アップデートは必要ありませんが、念の為以下の手順でSkypeのバージョンが最新版になっていることを確認してください。
また、通話相手側の環境が原因になることもあるので、必ず自身と通話相手の双方でバージョン確認を行ってください。
- Skypeアプリを起動し、メイン画面を表示します。
- 画面上部にある「…」アイコンをクリックします。
- 「ヘルプとフィードバック」をクリックします。
- 次の画面で現在のSkypeのバージョンが表示され、同時に更新可能なアップデートがあるかどうかのチェックも行われます。しばらく待ち、「Skypeは最新の状態です」と表示されればお使いのSkypeアプリのバージョンに問題はありません。
- もし最新版になっていなければ「新しい更新プログラムがあります」と表示されます。このような場合は画面に表示される「更新」ボタンを押し、表示される指示に従ってアップデートを行ってください。
もしアプリが最新版になっておらず、手順5の「更新」ボタンを押してもアップデートができない場合は、『Skypeの公式配布ページ』にアクセスし、初めてSkypeをインストールする時と同じ手順でSkypeアプリを上書きインストールしてください。
対処2: 他のアプリを停止させる
Skype以外のすべてのアプリを終了してから再度試してみてください。また稀にセキュリティソフトが原因になることもあるので、一時的にセキュリティソフトを停止させてみてください。
対処3: Skypeを管理者権限で起動する
以下の手順でSkypeアプリを管理者権限で起動するよう設定を変更してみてください。
- スタートボタンをクリックし、アプリ一覧から「Skype for Windows」を探します。
- アプリアイコンを右クリックし、「その他」→「ファイルの場所を開く」をクリックします。
- エクスプローラウィンドウが開いたら、「Skype」アイコンを右クリックし、「プロパティ」を選びます。
- 「Skypeのプロパティ」ウィンドウが開いたら「互換性」タブをクリックします。
- 「管理者としてこのプログラムを実行する」にチェックを入れ、「OK」をクリックします。
状況によっては互換モードをオンにすることで問題が解決できることもあります。次の方法も試してみてください。
Skypeを互換モードで起動する
- 先ほどの1~4と同じ手順で「Skypeのプロパティ」ウィンドウを開き、「互換性」タブを表示します。
- 「互換モード」の下にある「互換モードでこのプログラムを実行する」にチェックを入れます。
- その1段下にあるドロップダウンリストをクリックし、「Windows7」を選択します。
- 「OK」をクリックしてウィンドウを閉じます。
対処4: 別のバージョンのSkypeを試す
2019年2月現在、Windows10では3種類の方法でSkypeが利用可能です。
- Skype for Windows (デスクトップ アプリケーション)
- Windows用のSkypeアプリです。『公式配布ページ』にアクセスし、「Skype for Windowsをダウンロード」を選択してインストールすることで利用できるようになります。
- Skype for Windows10 (ストア アプリ)
- Windows10向けに用意されたバージョンのアプリです。Windows10のパソコンにはこのアプリが最初からインストールされています。見た目や機能は「Skype for Windows」とほとんど同じですが、一部異なることがあります。
- Skype for Web (Webアプリ)
- ブラウザからSkypeを利用できます。『Skype for Web』のサービスページにアクセスし、ログインすることでテキストメッセージの送受信や通話などを行うことができます。アプリ版に比べて一部機能が制限されますが、ビデオ通話や画面共有は可能です。
Windows10のパソコンに最初からインストールされている「Skype for Windows10」を使用している方が多いかと思います。
利用できる機能は「Skype for Windows」や「Skype for Web」もほとんど同じなので、もし「Skype for Windows10」を使っていてなかなか解決できない不具合があれば「Skype for Windows」や「Skype for Web」の利用も検討してみてください。
ウィンドウ・範囲指定して画面共有できない時の対処法
特定のウィンドウや画面の一部を指定して画面共有する機能は、最新版のSkypeでできなくなっているようです。
- Skype for Windows10・・・ウィンドウ指定の画面共有はできない。
- Skype for Windows・・・バージョン8以降はウィンドウ指定できなくなっています。
- Skype for Web・・・ウィンドウ指定の画面共有はできない。
対処法としては、NDCなどのキャプチャーソフトを使って範囲指定した映像をカメラとして映す方法があります。
画面の一部が映らない時の対処法
画面共有をしても、画面の一部が黒くなって映らない場合や特定のウィンドウのみ映らない場合は、次の対処法を試して下さい。
対処1: 動画は再生プレイヤーによって映らない
動画の再生は、著作権の関係で再生プレイヤーによって共有をしない仕様になっている場合があります。
Youtubeの動画は映るのに、再生プレイヤーの画面のみ真っ黒になるようなケースは再生プレイヤーに原因があります。
対処法としては、画面共有の制限のない別の再生プレイヤーに変更するか、別途キャプチャーソフトを使うことで映せる可能性があります。
対処2: 映らないウィンドウのアプリを再起動
画面共有で映らない部分が、特定のアプリのウィンドウの場合、そのアプリを再起動してみましょう。
アプリの再起動後に、もう一度Skypeで画面共有をして正常に映らないか確認して下さい。
対処3: 管理者権限でアプリを起動する
映らないアプリを再起動しても画面共有がうまくいかない場合は、アプリを管理者権限で起動してみましょう。
アプリを管理者権限で起動する方法は、画面共有できない時の対処法の『対処3:Skypeを管理者権限で起動する』を参考にして下さい。
対処4: ブラウザのハードウェアアクセラレーションを無効にする
「Google Chrome」など、ブラウザの画面が映らない場合は、画面共有ではなくブラウザ設定が原因のケースもあります。
次の記事を参考に、ブラウザの設定から「ハードウェアアクセラレーション」機能を無効化してください。