AndroidスマホはUSBケーブルでパソコンに接続するだけで、スマホ・パソコン内のファイルを転送することができます。
ところがパソコンとスマホを接続しても、Androidの内部ストレージを認識できないことがあります。また、設定が正しくてもドライバーなどのエラーが発生してしまうこともあり、対処が必要になります。
本記事では、Windows10のパソコンでAndroidの内部ストレージを認識しない時の対処法を紹介します。
この記事の内容
対処1: 接続モードを確認
パソコンからスマホのストレージにあるファイルを操作するにはMTPモードで接続する必要があります。MTPモードで接続するには次の操作を行ってください。
- パソコンとスマホをUSBケーブルで接続します。
- スマホのロックを解除します。
- 画面に接続オプションを選択するポップアップが表示されたら、「ファイルを転送する」または「メディアデバイス(MTP)」を選択します。
- 機種により表記が異なる場合があります
- もしポップアップが表示されない場合は通知欄を確認してください。「USB接続」という項目が表示されているはずなので、通知をタップしてみてください。
もしポップアップが表示されず、通知欄にも項目がない場合は対処②以降をお試しください。
対処2: パソコンとスマホを再起動する
USBケーブルを外して、パソコンとスマホの両方を再起動してみてください。
パソコン・スマホの再起動が完了したら再度USBケーブルを接続して、Androidが認識されないか確認してください。
対処3: USBケーブルの状態を確認
USBケーブルが断線などを起こしていないか確認します。もし手元に利用できるUSBケーブルが複数ある場合はケーブルを替えてみてください。
また、USBポートに問題があるケースも考えられます。パソコンにUSBポートが複数ある場合は別のポートに接続してみてください。
対処4: システムアップデートを行う
WindowsとAndroidのシステムのバージョンが古いことで不具合が発生することがあります。
パソコンとスマホ両方のシステムを最新版に更新してみてください。
Windows10とAndroidのアップデート方法の詳しい手順については、次のページを参考にしてください。
対処5: ドライバーを修復する
デバイスマネージャを起動し、ドライバーエラーを確認します。もしエラーが発生している場合はドライバーの修復を行います。
- AndroidスマホをMTPモードまたはファイル転送モードでパソコンにUSB接続します。
- 接続モードの設定手順については『対処1: 接続モードを確認』にある方法を参考にしてください。
- パソコンを操作します。画面の左下にあるスタートボタンを右クリックします。
- 右クリックメニューが表示されたら「デバイスマネージャ」を選択します。
- デバイスマネージャウィンドウが開いたら、一覧から「ポータブルデバイス」の項目を探します。「ポータブルデバイス」が見つかったら、該当項目の左にある矢印アイコンをクリックしてツリーを展開します。
- 「ポータブルデバイス」の項目が表示されない場合は、代わりに「不明なデバイス」と書かれた項目を探します。もしあればこちらの項目を右クリックし、「ドライバーの更新」を行ってください。
- ツリーの中に黄色いビックリマークのついた項目がないか探します。もしあれば、右クリックして「ドライバーの更新」を選択します。
- 「ドライバーの検索方法」と表示されたら、「コンピューターを参照してドライバーソフトウェアを検索」をクリックします。
- 続いて、「コンピューター上の利用可能なドライバーの一覧から選択します」をクリックします。
- 「インストールするデバイスドライバーを選択してください」と表示されます。中央のリストの中から「MTP USBデバイス」と書かれた項目を探してクリックします。
- もしそのような項目が表示されない場合は「互換性のあるハードウェアを表示」のチェックを外すと表示されるようになることがあります。
- クリックで選択したら「次へ」をクリックします。
- ドライバーの更新が行われます。「閉じる」をクリックしてからパソコンを再起動します。
パソコンが再起動できたら、Androidが認識されていないか確認します。
対処6: USBデバッグを有効にする
AndroidのUSBデバッグ機能を有効にすることでファイル操作ができるようになるケースがあります。
USBデバッグを有効にするには、まず開発者オプションを有効にする必要があります。詳しい手順について紹介していきます。
開発者オプションの有効化手順
USBデバッグを有効にするため、まずは次の手順でAndroidの開発者向けオプションを有効にします。
- ホーム画面またはアプリ一覧から「設定」を開きます。
- 「端末情報」→「ソフトウェア情報」→「ビルド番号」とタップして進みます。
- 項目名やメニュー画面は機種により異なる場合があるので、もし見つからない場合は「システム」や「バージョン情報」などの項目も確認して「ビルド番号」の項目があるページを探してください。
- 「ビルド番号」の項目を7回タップします。「開発者になりました」とメッセージが出れば開発者向けオプションの有効化は成功です。
USBデバッグの有効化手順
開発者向けオプションを有効にしたら、次の手順でAndroidのUSBデバッグを有効にします。また、USB構成のオプションも指定します。
- 「設定」を開きます。
- 「開発者向けオプション」をタップします。
- 設定項目一覧を下へスクロールしていき、「USBデバッグ」の項目をオンに設定します。
- さらに下へスクロールしていき、「USB構成を選択」の項目をタップします。
- 「MTP (Media Transfer Protocol)」を選択します。
USBデバッグが有効にできたら、再度Windowsのパソコンに接続してAndroidが認識されないか確認して下さい。
解決しない時は
- 可能であればスマホを他のパソコンに接続してみる、または逆に別のスマホをパソコンに接続してみるなどすると原因の箇所を特定しやすくなります。
- パソコン・スマホの初期化で問題が解消できる可能性があります。
根本的な解決にはなりませんが、ファイルを転送することが目的であれば、Google DriveやGoogleフォトを使ってオンラインで共有する方法が便利な場合もあります。