WordやExcel、PowerPointのOfficeソフトを使用するにはライセンスを購入し、認証手続きを行う必要があります。しかし認証手続きの際に「いつまで経っても認証が終わらない」「利用可能台数の上限を超えていないのにエラーが出る」というようなトラブルが発生することがあります。
本記事では、Windows10でOfficeのライセンス認証ができない時の対処法について詳しく紹介します。
この記事の内容
まずはライセンスの状態を確認
まず、Officeのライセンスの状態を確認して問題がないか確認します。
OfficeライセンスがすでにMicrosoftアカウントに紐づけされている状態であれば、次の手順でライセンス情報を確認することができます。
- Officeライセンスが紐づけされたアカウントで『Microsoftアカウント』のページにサインインします。
- サインインし、アカウント情報画面が表示されたら上部メニューにある「サービスとサブスクリプション」をクリックします。
- 項目が見つからない場合は「表示を増やす」をクリックしてみてください。
- アカウントに紐付けられているOfficeアカウントの情報が表示されます。
Officeのライセンスの次の項目に問題がないことを確認して下さい。
1.ライセンスの有効期限
Office365を利用中の場合は、ライセンスの有効期限が切れていないことをご確認ください。
ライセンスの期限が切れていた場合は、再度購入して期限を更新する必要があります。
2.Microsoftアカウントは一致しているか
Officeライセンスが表示されない場合は、ライセンス購入時と別のアカウントでサインインしていないかご確認ください。
3.ライセンスの上限数
Officeのライセンスは、4種類のライセンス形態があります。ライセンスの種類によってインストール上限が異なるため、ライセンス数が上限に達していないか確認して下さい。
- パッケージ版…
パッケージ版Officeを利用している場合はインストール可能台数の超過にご注意ください。パッケージ版Officeではライセンス1つにつき2台でのデバイスにOfficeソフトをインストールすることができます。 - プレインストール版…
プレインストール版(パソコン購入時に最初からOfficeがインストールされていた場合)Officeでは、最初にインストールされていたパソコン以外のデバイスにOfficeソフトを移行ことはできません。 - Office365系…
Office365 Soloにはインストール台数の制限はありません。 - ボリュームライセンス版…
ボリュームライセンス版のOfficeは主に企業向けで、インストールするデバイス数でライセンスを購入します。購入したデバイス数の上限を超えた場合は、追加でライセンスを購入する必要があります。
インストール時に「上限に達しています」と表示される場合は、『上限に達していますと表示される時の対処法』を参考にして下さい。
ラインセンス認証がエラーでできない・進まない時の対処法
Officeのライセンス認証時にエラーが出たり、「お待ち下さい」のメッセージ表示のまま認証が完了しない場合は、次の対処法を行ってみて下さい。
対処1: Officeソフトを再インストールする
Officeソフトのバージョンが古いとこのエラーが発生することがあります。
インストール済みのOfficeソフトを一旦アンインストールした後、公式サイトから新しいインストーラをダウンロードして再インストールすることで問題が解決することがあります。
Officeソフトのアンインストールとインストール方法についてはMicrosoft公式の次のページを参照してください。
対処2: トラブルシューティングツールを利用する
「ライセンス認証中に問題が発生しました」というような認証エラーが発生する場合は、Microsoft公式が提供するトラブルシューティングツールで解決できる可能性があります。
次のページの手順4に従って、お持ちのOfficeライセンスに合ったトラブルシューティングツールをダウンロードし、インストールと実行を行ってみてください。
対処3:初期設定画面を1度閉じてから認証する
ライセンス認証を行っていないOfficeソフトを起動すると最初に初期設定画面が表示されますが、この画面を1度閉じてから認証を行うことで成功することがあります。
- Officeソフト(WordやExcelなど)を起動し、「こんにちは。始める前に…」の画面を表示させます。
- 右上のバツボタンをクリックして初期設定画面を閉じます。
- 「最初に行う設定です」と表示されたら「同意する」をクリックします。
- 「(Wordの場合)白紙の文書/(Excelの場合)「空白のブック」)」をクリックします。
- 画面上部に「ライセンス認証」ボタンが表示されるのでクリックします。
- 初期設定画面と同じ「こんにちは。始める前に…」の画面が表示されます。今度は「はじめに」をクリックします。
- Officeのプロダクトキーを入力します。
- ここからは通常通り、画面の指示に従って認証手続きを行います。
対処4:インストールのプロダクトキーを確認する
*Office 2019/2016/2013の場合
MicrosoftアカウントとOfficeライセンスが既に紐付けされている場合はアカウントページでプロダクトキーをご確認ください。
Office2013以降のパッケージ版ライセンスでは、再インストールなど2回目以降のインストールでは初回のインストールで使用したプロダクトキーを使用しませんので注意が必要です。
- ブラウザで『Microsoftアカウントのページ』を開きます。
- 上部メニューにある「サービスとサブスクリプション」をクリックします。
- Officeライセンスの表示の右にある「プロダクトキーの表示」をクリックします。
対処5:ブラウザのアカウントページで紐付けを行う
*Office 2019/2016/2013の場合
Microsoftアカウントにライセンスを紐づけしていないのにエラーが発生する場合は、ブラウザから手続きを行うことで処理を完了できることがあります。
- 『Officeのセットアップページ』にアクセスします。
- Microsoftアカウントにサインインしていない場合は、オレンジ色の「サインイン」ボタンをクリックしてサインインします。
- Officeのプロダクトキー・国・言語を入力します。
- Officeソフトをまだインストールしていなければ、「Officeの取得」の手順に従ってソフトのインストールを行います。
- 既にOfficeがインストール済みの場合はこの手順は不要です。
- 設定が完了したら『Microsoftアカウントのページ』へ移動し、「サービスとサブスクリプション」を開きます。
- 正しく紐づけされていればこのページにOfficeライセンスが表示されます。Officeライセンスの右にある「プロダクトキーの表示」をクリックしてプロダクトキーを確認します。
- Officeのバージョンによってはライセンスの紐付け後にキーが変わることがあるので必ずこのページで確認してください。
- ライセンスの紐付けを行い、プロダクトキーを確認したらOfficeソフト(WordやExcelなど)を起動します。
- 再び初期設定画面が表示されるので指示通りに手続きを進め、プロダクトキーを求められたら先程アカウントページで確認したプロダクトキーを入力します。
対処6: その他の対処法
状況により次の方法が有効なケースがあります。
- Windowsを更新する
- パソコンの地域・時刻・タイムゾーンを正しく設定する
- ファイアウォール・セキュリティソフトを停止する
- パソコンをセーフモードで起動した状態で認証を行ってみる。
- インターネットを有線で接続する
- 管理者権限でOfficeソフトを起動する
- Officeソフトの実行ファイル(Word.exeやExcel.exe)を右クリックし、「管理者として実行」を行ってから再度認証手続きを試してみてください。
「上限に達しています」と表示される時の対処法
Office 2019/2016/2013のパッケージ版では2台までのデバイスにOfficeソフトをインストールすることができます。
パソコンの買い替えなど、3台目以降のデバイスにOfficeソフトをインストールしたいときはインストール済みのデバイスからOfficeをアンインストールしてください。
PCからOfficeをアンインストールできない時は
パソコンが壊れているなど、何らかの理由によりOfficeのアンインストールができない場合は、電話でライセンスの解除を行うこともできます。
MicrosoftのOfficeライセンス認証専用窓口(0120-801-734)に連絡し、アンインストールできない理由を伝えて下さい。
台数超過していないのにエラーが出る時は
「ソフトウェアのライセンス認証をインターネット経由で行う」を選択してこのエラーが出る場合は、代わりに電話による認証を利用してみてください。
もし「電話によるライセンス認証手続きは、この製品ではサポートされていません」というエラーが出る場合にはライセンス認証専用窓口(0120-801-734)をご利用ください。
解決しないときは
すべての対処法を試しても解決しなければMicrosoftのAnswer Deskにご相談ください。電話での問い合わせ先は0120-54-2244です。
『Microsoftサポート』から、サポートをチャットで受けることもできます。
問い合わせ先に関する情報(連絡先・時間など)は次のリンク先からも確認できます。