Send Anywhereは高機能なファイル転送アプリです。様々なデバイスと簡単にファイルのやり取りができることも魅力の1つですが、転送元と転送先がどちらもAndroidの場合は、インターネットに接続できない場所でもデバイス間でファイルのやり取りをすることができます。
本記事では、AndroidデバイスでSend Anywhereを使ってWi-Fi経由で音楽を転送する方法を解説します。
今回は音楽ファイルの転送に焦点を当てた内容になっていますが、写真や動画などもほぼ同様の手順で送ることができます。
*『iOSのSend Anywhereで音楽データを転送したい場合はこちら』を参考にして下さい。
この記事の内容
まずはアプリをインストール
Send Anywhereを使ってWifi経由で音楽を転送するには、Androidと音楽データを転送し合う相手の端末にもSend Anywhereをインストールする必要があります。
転送元のデバイスと転送先のアプリの両方にSend Anywhereアプリをインストールします。
Android/iPhone
- Androidの場合はPlayストア、iPhoneの場合はApp Storeアプリを起動して、「Send Anywhere」というアプリを検索します。
- 次のリンクをタップして直接アプリページへアクセスすることもできます。
- 「インストール」をタップしてアプリをインストールします。もしログインやパスコードを求められた場合は正しく入力して認証を行ってください。
- アプリのインストールが始まります。完了までしばらく待ちます。
Windows/Mac
- 『Send Anywhereの公式サイト』にアクセスします。
- ページ上部にある「ダウンロード」の文字をクリックします。
- 各種デバイス用のアプリ一覧が表示されます。Windowsパソコンをお使いであれば「Windows」の下にあるダウンロードボタンを、Macをお使いであれば「MacOS」の下にあるダウンロードボタンをクリックします。
- インストーラがダウンロードされます。この時、「このファイルについて行う操作を選んでください」というメッセージが表示されることがありますが、その場合は「保存」をクリックしてください。
- ダウンロードが完了したらブラウザのダウンロードフォルダを開きます。ダウンロードフォルダの場所がわからない場合はブラウザの設定を確認してみてください。
- インストーラのアイコンをダブルクリックしてインストーラを起動します。
- 画面の指示に従ってインストールを行います。基本的にインストールの設定は変更せず、初期設定のまま手順を進めれば問題ありません。
Send Anywhereで音楽ファイルを転送してみる
ここからはAndroidデバイス同士でファイルのやりとりをする手順を解説します。
Androidデバイス以外とファイルのやり取りをする場合は、この記事の下にある『Androidデバイス同士以外とファイル転送する時は』の項を参考にしてください。
音楽を転送する設定
音楽を転送する前に、先に転送元・転送先両方のデバイスでアプリの設定を行います。
- 「設定」アプリを起動してください。
- 「アプリ」をタップします。
- アプリ一覧が表示されます。「Send Anywhere」アプリを探してタップします。
- Send Anywhereアプリの情報が表示されます。「システム設定の変更」をタップします。
- 「システム設定の変更を許可」の項目にあるスイッチをタップしてオンに切り替えます。
アプリの設定が終わったら、実際に音楽ファイルを転送します。今回はWi-Fiダイレクトという方法を使います。
音楽ファイルの転送方法
- Send Anywhereアプリを起動します。
- 画面上部にあるWi-Fiダイレクトスイッチをオンに切り替えます。正しく設定されると画面の背景が暗くなり、「Wi-Fi Directオン」というメッセージが表示されます。この設定は転送元・転送先両方のデバイスで行ってください。
- ここからは転送元のデバイスを操作します。アプリ画面上部にある「音声」タブをタップし、送りたい音楽ファイルを探します。もし音楽ファイルが表示されない場合は、「ファイル」タブなど別のタブも調べてみてください。
- 転送したい音楽を探し、見つかったら左側にある丸いアイコンをタップして選択状態にします。
- ファイルを選択したら右下にある「送信」をタップします。すると4桁のキーとQRコードが表示されます。転送側はこの画面で待機します。
- ここからは転送先のデバイスを操作します。アプリ画面下部にある「受信」タブをタップします。
- 「キーを入力してください」という画面が表示されるので、現在転送元デバイスに表示されている4桁のキーをここに入力します。QRコードを読み取る場合は、キー入力欄の右端にあるQRコードアイコンをタップするとQRコードリーダーが起動します。
- 正しく入力されればこの時点で音楽ファイルの転送が開始されます。
Wi-Fi経由の転送の特徴
Send Anywhereの"Wi-Fiダイレクト"という転送方法には次のような特徴があります。
- デバイス同士で直接やりとりするので、インターネットに繋がっていなくてもファイルが転送できる
- Wi-Fiに接続できない場所でもデータ通信料を発生させずにファイルを転送できる
- この方法はAndroidデバイス同士でしか使えない
- この方法は2つのデバイスが近くにある時しか使えない
転送したい(転送してもらいたい)相手が近くにいる場合は便利ですが、相手のデバイスがパソコンだったり、iPhoneだったりする場合にはこの方法は使えないので注意が必要です。また、Android同士であっても相手が近くにいなければ使えません。
Wi-Fiダイレクトで転送できない場合には次の項を参考に別の転送方法を利用してください。
Androidデバイス同士以外とファイル転送する時は
先程述べた通りWi-Fiダイレクトという方法でファイルを転送するには「双方のデバイスがAndroidであること」「お互いのデバイスがすぐ近くにあること」という条件がありますが、別の転送方法を利用すれば相手のデバイスがAndroidでなくても、離れた場所からでも音楽のファイルを転送することはできます。
Send Anywhereでは次のファイル転送方法が利用できます。
- 6桁のキーで転送
- Wi-Fiダイレクトをオフにした状態でファイル転送をすると、4桁のキーではなく6桁のキーが表示されます。この方法で転送するにはインターネット接続が必要になりますが、iPhoneやパソコンとのやり取りもできる上、デバイス同士が離れていても転送することができます。
- ダイレクト転送
- お互いのデバイスがすぐ近くにある場合、転送待ち画面で直接デバイスを選んで簡単にファイルを転送することができます。Wi-Fiダイレクトと似ていますが、ダイレクト転送を使う場合はインターネット接続が必要です。
- リンク共有
- 転送待ち画面で共有リンクを作成することができます。こちらの方法は複数の人にファイルを配布することができるというメリットがあります。リンク共有はSend Anywhereに会員登録し、ログインしないと利用できないのでご注意ください。
各転送方法の詳しい情報については、次のリンク先にある公式サポート情報をご確認ください。
受信した音楽を聴く
Send Anywhereで受信した音楽ファイルは、スマホの内部ストレージに直接保存されます。そのため「Google Play Music」などの音楽プレイヤーアプリを開けば受信した音楽が表示され、音楽が再生できるようになります。
もし受信したはずの音楽が表示されない場合は、ファイルの受信に失敗している可能性があります。
Send Anywhereの「転送履歴」タブを確認して未受信の音楽ファイルがないか確認し、もしあれば「受信」をタップしてファイルを受信してください。または相手に音楽ファイルを転送してもらうところからやり直してみてください。