RAR形式の圧縮ファイルが展開・解凍できない時の対処法 – Mac

ファイルの末尾が.rarで終わるファイルはRARファイルと呼ばれる圧縮ファイルです。

RAR形式の圧縮ファイルはMacOSの標準機能では展開できないため、専用の解凍アプリが必要です。また、アプリを使ってもうまく解凍できないということがあります。

今回は、MacOSでRARの圧縮ファイルが解凍できない時の対処法について紹介します。

*WindowsでRARを解凍できない場合は、『Windows10のPCでRARが解凍できない時の対処法』を参考にして下さい。

RAR形式に対応した展開アプリを使う

展開アプリはインストール済みだがエラーにより展開ができないという場合は、別のアプリを試してみてください。

RAR形式に対応した展開アプリはいくつかありますが、次の3つが評価が高くおすすめです。

The Unarchiver

The Unarchiverは無料で使える展開アプリです。圧縮はできませんが、使いやすいことと多くのファイル形式に対応していることが特徴です。以下の手順でインストールと設定を行います。

  1. 『The Unarchiver - iTunesストア』へアクセスし、「こちらで表示: Mac App Store」→「インストール」の順にクリックしてThe Unarchiverアプリをインストールします。
  2. RARファイルを右クリックし、メニュー内の「情報を見る」を選択します。
  3. 「このアプリケーションで開く」ツリーを展開し、リストから「The Unarchiver」を選択します。また、「すべてを変更」ボタンを押して今後RAR形式のファイルはすべてThe Unarchiverで開くようにします。
  4. ファイルの情報ウィンドウを閉じ、RARファイルをダブルクリックしてファイルを展開します。

もし設定がうまくいかない場合はThe Unarchiverアプリアイコンをクリックして設定メニューを開き、「アーカイブ形式」タブのリストにある「RAR Archive」の項目にチェックを入れてください。

StuffIt Expander 16

StuffIt Expaner 16も無料で使えるシンプルな展開アプリです。インストールと設定は以下の手順で行います。

  1. 『StuffIt Expaner - iTunesストア』からダウンロードページにアクセスし、「こちらで表示: Mac App Store」→「インストール」ボタンの順にクリックしてアプリをインストールします。
  2. インストールが完了したらRARファイルを右クリックし、「情報を見る」を選択します。
  3. 「このアプリケーションで開く」の左にある矢印をクリックしてツリーを展開します。その後、リストで「StuffIt Expander」を選択します。
  4. 今後RAR形式のファイルをStuffIt Expanderで開くようにするには「すべて変更」ボタンもクリックします。
  5. 情報ウィンドウを閉じ、RARファイルをダブルクリックします。正しく設定されていればファイルの展開が行われます。

unrar

上の2つのツールでうまく展開できない場合でもunrarを使えば展開できることがあります。ただしコマンドラインツールのため、他のツールに比べて少し操作が複雑です。

  1. 『RARLAB - ダウンロードページ』へアクセスし、最新版の「RAR X.XX for macOS (64bit)」をクリックします。
    • クリックするとファイルのダウンロードが行われます。
  2. ダウンロードが完了したら「rarosx-5.7.1.tar」ファイルを右クリックし、「このアプリケーションで開く」→「アーカイブユーティリティ」を選択します。
  3. 展開したファイルを開きます。そしてunrarという名前のファイルをコピーします。
  4. Finderで ”/usr/local/bin/” フォルダを開きます。
    • ファインダーを起動し、上部メニューから「移動」→「フォルダへ移動」をクリックします。そしてテキスト入力欄に「/user/local/bin/」と入力し、「移動」をクリックします。
  5. 展開したいRARファイルのパスをコピーします。パスをコピーするには圧縮ファイル名を右クリックした後「option」キーを押し、「ファイルのパス名をコピー」を選択します。
  6. ターミナルを起動します。
  7. 次のコマンドを入力します。
    unrar x (コピーしたRARファイルのパスを貼り付け)  (展開先フォルダのパスを貼り付け)
    • (コピーしたRARファイルのパスを貼り付け)の部分には、「command」+「V」で先程コピーしたパスを貼り付けてください(カッコは不要です)。また、前の「x」とその後の展開先フォルダパス名の間にはそれぞれ半角スペースを入れてください。
    • (展開先フォルダのパス)部分には、デスクトップなどわかりやすい場所に空フォルダを作成し、そのフォルダのパスを貼り付けてください。
  8. コマンドを入力したらエンターキーを押してコマンドを実行します。
  9. ターミナルを閉じ、(展開先フォルダのパス)部分に指定したフォルダを開きます。ファイルが問題なく展開できたか確認します。

unrar自体はフリーソフトのため無料で使えます。RAR形式で圧縮するためのソフトWinRARの利用には有料ライセンスが必要ですが、RARファイルの展開のみであれば有料ライセンスの購入は必要ありません。

その他の解決方法

  • 解凍アプリを最新バージョンにアップデート
    展開する解凍アプリのバージョンが古い場合はアプリを最新のバージョンにアップデートしてください。
  • 展開先を変更してみる
    圧縮フォルダの展開先に別のフォルダを指定してみてください。
  • 圧縮ファイル名を変更する
    圧縮ファイルの名前にスペースや日本語文字が含まれていれば、半角英数字のみのファイル名に変更して展開してみてください。
  • 他の端末で解凍を試してみる
    可能であればWindowsパソコンなど、別のパソコンまたはデバイスを使って展開できないか試してみてください。

ファイルが破損しているケースも

複数の展開アプリを試してもうまくいかないようであれば、RARファイルそのものが破損しているかもしれません。原因として考えられるのは、ダウンロード時のエラーやファイル圧縮の失敗、そもそもRAR形式の圧縮ファイルではないケースです。

ファイルの破損が考えられる場合は、次の対処ができないか試してみ下さい。

  • 再ダウンロード
    インターネットから入手したファイルの場合は、まずファイルの配布サイトに再度アクセスし、圧縮ファイルをダウンロードし直してみてください。

    • その際、ハードディスクの空き容量が少なかったり、インターネット速度が極端に遅かったりするとダウンロードに失敗することがあるのでご注意ください。
  • 再送信してもらう
    メールなど、人から直接受け取ったファイルの場合は、ファイルの送信者に問題を報告し、ファイルを再送信してもらってください。
  • ファイルの作成者に問い合わせる
    ファイルの圧縮に失敗している(ファイルの作成方法に問題がある)と思われる場合、可能であればファイルの製作者にファイルの修正を依頼してください。

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