Windows10/Windows11のPCが起動しない場合、復旧しようにもOSが操作できないため、お手上げになってしまうケースがあります。
そういった時に便利なのがWindows回復環境(Windows RE)です。
今回は、Windows10/11でWindows回復環境(Windows RE)を実行する方法を4つ紹介します。
方法1: 回復環境を起動するボタンを押す
パソコンの機種によっては、Windows回復環境を起動するためのボタン、もしくがショートカットキーが備えられています。こういったボタン、ショートカットを使う方法が最も簡単です。
機種によって起動の仕方はまちまちですが、主に次のような起動方法が多いです。
- キーボード周辺の「サポート/Support」などの表記のあるボタンを押してパソコンを起動する
- 「F12」などの特定の「Function」キーを押しながらパソコンの電源を入れる
- 「音声調整ボタン」を押しながらパソコンの電源を入れる
詳しい手順は、パソコン機種のメーカーページやマニュアルを参考にして下さい。検索エンジンで「機種名 回復環境」などで検索すると見つけやすいと思います。
回復環境を起動するボタンやショートカットがないパソコンの場合は、他の方法で起動します。
方法2: Windowsの起動を2回以上失敗する
Windows10/11では、OSの起動が2回以上失敗すると自動的に回復環境が実行される仕様になっています。
回復環境の起動方法がわからない場合は、わざとWindowsの起動を3回失敗して再度電源を入れると回復環境が立ち上げることができます。
Windowsがフリーズしてしまうような場合でも、電源スイッチの長押しで終了することで回復環境を起動できます。具体的には、以下の手順で操作します。
- PCの電源が切れるまで「電源ボタン」を押し続けます。
- 「電源ボタン」を押してPCの電源を入れます。
- 起動画面が表示されたら、PCの電源が切れるまで「電源ボタン」を押し続けます。同じ手順で起動時の強制終了を2回以上繰り返します。
- 3回目に「電源ボタン」を押してPCを起動すると、自動修復が実行されます。
- 自動修復の画面が表示されたら「詳細オプション」をクリックします。
- 「詳しい修復オプションを表示する」をクリックします。
方法3:ログイン画面から起動する
Windowsの起動がアカウントのサインイン画面まで進む場合は、次の手順で回復環境を起動することができます。
- サインイン画面の右下に表示される「電源マーク」をクリックします。
- キーボードの「Shift」キーを押しながら「再起動」をクリックします。
- 再起動するとWindows回復環境が立ち上がります。
方法4:回復メディアから起動する
USBメモリやDVD/BDのWindows回復ドライブがある場合は、起動前にパソコンにセットしてブートデバイスとして認識させることでWindows回復環境を起動することができます。
回復ドライブがない場合でも、正常に起動する別のWindowsPCから作成することもできます。
回復ドライブが用意できたら、次の手順で操作します。
- 回復ドライブをパソコンにセットします。
- DVD/BDの場合は、一度PCの電源を入れて光学ドライブにセットしておきます。
- PCの電源を入れ、BIOSの画面が表示されたら「Boot Menu/Boot Select」に対応する「ファンクション」キーを連打します。
- ブートデバイスの選択画面が表示されるので、回復ドライブのデバイスを選択して「Enter」キーを押します。
- 「コンピュータを修復する」をクリックします。
- Windows回復環境が立ち上がります。