Windows10を使っていると、EdgeやIE11でファイルをダウンロードする際にファイルの名前が「文字化け」してしまうことがあります。例としては「譁?ュ怜喧縺」というような、意味不明な文字列がファイル名に羅列してしまうよう。
文字化けしてしまったファイルの名前、元に戻すにはどうすれば良いのでしょうか? また、文字化けしてしまう原因は一体何なのでしょうか。
そこで今回は、Windows10ユーザー向けに「ダウンロード後のファイル名が文字化けする原因と修復方法」について調べ、まとめてみました。
この記事の内容
ダウンロードしたファイルの名前が「文字化け」する原因は?
Windows10のEdgeやIE11で、ダウンロードしたファイルの名前が文字化けしてしまう原因として考えられるのは、主に次の3つです。
- 異なるOSでファイルが圧縮されている
- ブラウザが文字コードに対応していない
- ダウンロードするサーバー側で文字コードが正しく処理できていない
このような文字化け現象は、英数字のファイル名では起こりません。基本的に「ファイル名が日本語」の場合に、文字コードの違いによってファイル名が文字化けしてしまいます。
1.異なるOSでファイルが圧縮されている
Windows10をはじめとするWindowsシリーズでは、ファイル名を「Shift-JIS(CP932)」という文字コード形式を採用しています。しかしMacやLinuxでは、ファイル圧縮時・解凍時に「UTF-8」という文字コードを使います。
つまり、WindowsとMac・Linuxではファイル圧縮時・解凍時の文字コードが異なるのです。
結果として、Mac・Linuxで圧縮されたファイルをWindowsで解凍すると、ファイル名が文字化けしてしまうことがあります。逆のパターン(Windowsで圧縮 → Mac・Linuxで解凍)も同じです。
2.ブラウザが文字コードに対応していない
ダウンロードするファイルは、ブラウザが文字コードを自動で解釈してWindowsの標準の文字コード「Shift-JIS」に置き換えます。
しかし、Windows10の標準ブラウザであるEdgeやIE11では、他のブラウザとは少し異なった解釈をするため、文字化けが起きることが多いようです。
3.サーバー側で文字コードが正しく処理できていない
アップロードやコンバーターなどWebアプリケーションから生成されたファイルをダウンロードすると文字化けが発生する場合は、サーバー側のプログラムにWindowsの文字化け対策が施されていないことが考えられます。
ダウンロードするブラウザを変えてもファイル名が文字化けする場合は、サーバー側のプログラムに問題がある可能性が高いです。
文字化けしたファイル名を修復するには?
ダウンロードしたファイル名の文字化けを直したいという方も多いと思います。
以下の手順でダウンロードしたファイル名に文字化けが発生していても修復することができます。
文字化けの修復手順
まず、文字化けしたファイルを右リックして「名前の変更」を選択してファイル名をコピーします。次に、文字コードを変換できるテキストエディタを持っている方は、文字コードをShift-JISからUTF-8に変換してみましょう。
持っていない方は、Webサイトの「文字化け変換サービス」を利用してみましょう。おすすめのWebサービスは「もじばけらった」。
こちらのサイトに文字化けした文字を入力すると、正しいファイル名が解読できる可能性があります。
ファイル名をペースト後、ページ下部の文字コード群(ISO-2022-JP、ISO-8859-1、EUC-JPなどと書かれているタブ)をクリックし、正しく表示されるものが無いか確認してみましょう。
ファイル名の文字化けを回避する方法
文字化けの原因や修復方法だけでなく、できればダウンロードファイルが文字化けしないようにしたいですよね。
ファイルの提供元に原因がある場合は、自分では対応できないため修正を待つしかありません。
ただし、PC側の設定で対処できる場合もあります。対処方法を2つ紹介するので、参考にしてみて下さい。
対処1:WindowsのロケールをUTF-8にする
Windowsのシステムロケールを「Shift-JIS」から「UTF-8」に変更することで、文字化けを防げる可能性があります。
システムロケールの変更は、最新のWindows10よりできるようになっています。以下の記事を参考に設定の変更を行い、文字化けが起きないか確認してください。
対処2:ブラウザを変更してみる
EdgeやIEが原因で文字化けが発生している場合は、ブラウザを変更することで文字化けを回避できる場合があります。
文字化けしないおすすめブラウザは「GoogleChrome」
最近ではパソコンの定番ブラウザになりつつある「GoogleChrome」。WebサイトもGoogleChromeを利用することを想定して作成されていることが多いです。
そのため、ブラウザをChromeに変えるだけでファイル名の文字化けが回避できる場合があります。
ネットを見るとEdgeやIE11で文字化けが起きている方が非常に多いので、これを機にブラウザの変更を検討するのもいいかもしれません。
ファイル名が文字化けした時のおさらい
ダウンロードしたファイルの名前が文字化けする場合は、使用しているブラウザかダウンロードしたサーバー側に問題があります。
サーバー側に問題がある場合は、対策のしようがないため修正を待ちましょう。
ブラウザ側に問題がある場合は、Windowsの設定やブラウザの変更をおすすめします。
Windows10のアップデート後、コンピュータ内のすべてのファイル名とファイル内の文字も文字化けします。前回のアップデート後の問題は日本語のインプットメソッドが突然かな入力に変わったため、ローマ字入力すると正しくタイプできませんでした。強制的にアップデートさせておいて、毎回問題が発生するので困っています。
まず、Windows10が最新になっているか「設定」→「更新とセキュリティ」→「Windows Update」→「更新プログラムのチェック」より確認してください。
最新になっているのに文字化けする場合は、日本語フォントを再設定することで解決するようです。(少々手順が長いです)
「設定」→「時刻と言語」→「地域と言語」から、「English」を選んで「既定として設定する」をクリックします。続いて「日本語」を削除してパソコンを再起動してください。
その後、同じく「地域と言語」から「言語を追加する」をクリックして、「日本語」を追加し「既定として設定する」をクリックしてください。
最後にタスクバーの検索ボックスに「フォント」と入力して、一覧より「フォント」を選択。左メニューの「オプション機能の管理」をクリックして、「日本語補助フォント」をアンインストールしてください。
Google Chrome バージョン: 76.0.3809.100 を使用しています。
フランスのサイトから「_à Paris」の付くファイル名のPDFをダウンロードしようとすると、「名前を付けて保存」で、ファイル名がすでに文字化け(「_濱Paris」)しています。
「名前を付けて保存」はWINDOWSの機能だと思われるので、Google Crome のフォント等を変更しても、文字化けが解消しないと思われますが、どうなんでしょうか?
おっしゃる通りGoogle Crome のフォント変更は関係ないので、変更しても解消しません。Windowsのシステムロケール設定をUTF-8に変更してみて下さい。手順は記事の対処法に追加させていただきましたので、ご確認下さい。