iPhone/iPadのタスクスケジュールアプリといえばリマインダーですよね。シンプルでありながらとても便利なアプリです。
ところが、一部のユーザーでリマインダーの追加ができない、正しく設定したはずなのにリマインダーの通知を受け取れない、といった不具合が報告されています。
本記事ではiPhoneのリマインダーの動作や通知が使えない時の対処法を紹介します。
この記事の内容
リマインダーの不具合と原因
iPhoneのリマインダーに関するトラブルはiCloudの同期に問題があるか、もしくは設定間違い、アプリの異常による不具合であるケースが多いです。
iPhoneのリマインダーのトラブルでは次のような3つの症状が多く報告されています。それぞれの症状の原因について紹介します。
リマインダーが通知されない
リマインダーの通知設定が正しくできていないことが考えられます。
『通知設定の確認を行う』を参考に、リマインダーの通知設定を確認します。
他のデバイスと同期されない
iCloudの同期が失敗したままリマインダーの同期が再開していないことが考えられます。
『iCloudの同期を再度設定』と『ネットワーク設定のリセット』を行ってリマインダーが同期できないか確認します。
リマインダーが追加できない
リマインダーの追加ボタンがiCloudの機能をオフにすると表示されなくなってしまいます。iCloudの機能をオンにしてから再度リマインダーの追加を試してみましょう。
リマインダーの基本的な操作がわからず使えない方は、以下のAppleサポートページを参考にしてください。
通知設定を確認する
「リマインダーを使うことはできるが通知が行われない」という場合には、まずリマインダーの基本的な通知設定を確認します。
設定アプリを開き、リマインダーの設定が以下のとおりになっているか確認します。
- 「通知」 → 「リマインダー」を開き、「通知を許可」「ロック画面に表示」「履歴に表示」「バナーとして表示」のすべてのオプションをオンにします。
- 「サウンドと触覚」 → 「リマインダー」の通知音を開き、通知音を「なし」以外のどれかに設定します。
またリマインダーの通知を受け取るには、リマインダーをセットする際に「指定日時で通知」の項目をオンにし、日時を指定する必要があるのでご注意ください。
リマインダーの通知日時を変更するには、編集したいリマインダーをタップしてから右に表示される「i」アイコンをタップ→編集画面で通知の日時を設定します。
iCloudとの同期を再設定する
iCloudとの同期に問題がある場合、1度同期を解除してから再度接続すると問題が改善することがあります。
- ホーム画面から「設定」アプリを起動します。
- 設定画面が表示されたら上の方にあるアカウント名部分をタップします。
- Apple ID情報画面が表示されます。続いて「iCloud」をタップします。
- 「iCloudを使用しているAPP」のリストからリマインダーを探します。
- リマインダーの右にあるスイッチを一旦オフに切り替えます。「以前同期したiCloudリマインダーをどうしますか」というメッセージが表示された場合、特に理由がなければ「iPhoneに残す」を選択します。
- もう1度リマインダーのスイッチをオンに切り替えます。「現在iPhoneにあるリマインダーをどうしますか」というメッセージが表示されたら「結合」を選択します。
それでも解決しない場合はiCloudの再ログイン
iCloudの同期の再設定を行っても場合は、iCloudへの再ログインを試します。
- 上の操作から続けて操作を行う場合は1つ前の「Apple ID」画面に戻ります。もし既に別の画面に移っているか、設定アプリを終了している場合はもう1度設定アプリを起動し、画面の上の方にあるアカウント名をタップします。
- 下の方へスクロールし、「サインアウト」をタップします。
- パスワードの入力を求められたらApple IDのパスワードを入力します。
- 次の画面へ遷移したら、設定を変更せずに右上にある「サインアウト」をタップします。
- しばらくするとサインアウトが完了します。画面上部にある「サインイン」をタップし、サインインを行います。
これで再ログインは完了です。リマインダーアプリが問題なく使えるようになったか試してみてください。
ネットワーク設定をリセットしてみる
iCloudとの同期を設定し直しても改善しない場合はネットワーク設定のリセットを行うと改善することがあります。
ただしネットワーク設定をリセットするとモバイル通信、Wi-Fi接続設定など、各種ネットワーク接続の再設定が必要になるのでご注意ください。
- 設定アプリを開き、「一般」をタップします。
- 画面下にある「リセット」をタップします。
- 「ネットワーク設定をリセット」をタップします。
iOSのアップデートを確認する
リマインダー自体に不具合がある場合は、リマインダーが最新バージョンになっているか確認しましょう。
リマインダーはiPhone自体の機能なので、iOSをソフトウェア・アップデートで最新バージョンにすることでアップデートできます。
iOSのアップデートを行うには以下の手順で行ってください。
- ホーム画面から「設定」アプリを開きます。
- 一覧から「一般」をタップします。
- 「ソフトウェア・アップデート」をタップします。
- 「ダウンロードとインストール」をタップします。
「お使いのソフトウェアは最新です。」と表示された場合は、iOSは最新ですのでアップデートする必要はありません。
iPhoneのリセットを行う
リマインダーの各種通知設定やiCloudの同期設定、iOSをアップデートしても直らない場合は、iPhoneの不具合が考えられます。
周りでiPhoneを持っている人に同様の現象が見られるか、もしくはTwitterなどで同様の現象で悩んでいる方がいないか確認しましょう。
他のiPhoneにもリマインダー機能に問題がありそうな場合は、Appleのアップデートを待ちましょう。
もし自分だけの問題の場合は、iPhoneのリセット(初期化)をすると改善する場合があります。iPhoneのリセットを行うには次の手順で行います。
1.iPhoneのバックアップを作成する
まずiPhoneの初期化を行う前にバックアップを作成します。(*リセット時の確認メッセージでバックアップを取ることもできます。)
iCloudでバックアップを取る方法とiTunesでバックアップを取る方法があり、どちらを使ってもよいのですが今回はiCloudを使う方法で説明を行います。
- ホーム画面から設定アプリを開き、上部にあるアカウント名部分をタップします。
- 「iCloud」をタップし、続いて「iCloudバックアップ」をタップします。
- 「iCloudバックアップ」項目をオンにし、下にある「今すぐバックアップを作成」をタップします。
2.iPhoneをリセットする
問題なくバックアップが取れたら続いてリセットを行います。
- 設定アプリの1番最初の画面まで戻り、「一般」をタップします。
- 下までスクロールし、「リセット」をタップします。
- 「すべてのコンテンツと設定を消去」をタップします。
- バックアップを取るかどうかの確認メッセージが表示されます。バックアップは先ほど取ったので「今すぐ消去」をタップします。
- パスコードを入力し、「iPhoneを消去」をタップします。
- リセットが始まります。完了までしばらく待ちます。
バックアップ後にiPhone内のデータを変更した覚えがある場合は、「バックアップしてから消去」を選択しましょう。
3.iPhoneを復元する
iPhoneのリセットが完了したら初期設定を行います。
復元オプションでは「iCloudから復元」を選択し、先ほど取ったバックアップを使用して復元を行います。
設定を見直し、初期化を行っても改善しない場合はiPhone本体もしくはiCloudの利用状況に問題がある可能性が考えられるので、その場合はAppleサポートへ問い合わせを行ってください。