iPhoneでVPN接続できない/繋がらない時の対処法【iOS12以上】

会社のネットワークで使うことの多いVPN。仕事などでiPhoneを利用していると、VPNを使う機会がある人は多いのではないでしょうか。

iOS9とiOS10以後でVPN接続のルールが変わってしまい、OSをアップデートしたら急に接続が出来なくなってしまった、というトラブルが発生しているみたいです。

そんなiOS10以降のiPhoneでVPN接続できない時の対処法について紹介します。どこを見直したら良いのか?を確認していきましょう。

VPN接続プロトコルを確認してみよう

iOSでは以下の種類の接続プロトコルを利用して、VPNを利用することができていました。

  • PPTP (*iOS10から利用できなくなった)
  • IKEv2
  • IPsec
  • L2TP

しかしながら、PPTP接続がiOS10からセキュリティの兼ね合いでサポート対象外となりました。

つまり「PPTP接続」を用いたVPNの構築をしている場合は「iOS10以上」のiPhoneを利用していると接続できません。

そのため、まずは利用している接続プロトコルが「PPTP接続になっていないか」をしっかりと確認する必要があります。

PPTPを利用している場合はどうする?

iphone-l2tp
PPTPを利用している場合は、iPhone側でPPTP以外の接続プロトコルの設定を行えば正常に接続できます。

ところが、iPhoneから接続できるVPNプロトコルは、VPNサーバーによってはPPTPしか使えない場合もあります。

そういった場合は、PPTP以外のプロトコルを利用できるように、VPNサーバーの設定を変更する必要があります。

手間がかかるイメージがあるかもしれませんが、PPTPはセキュリティ上のサポートも外されているので、仕事などで利用されている場合は変更することをおすすめします。

L2TP/IPSecでVPN接続できない時の対処法

PPTPではなく、現在主流のL2TP/IPSecを使ったVPN接続ができない場合は、以下の手順を参考にしてみてください。

1.Wi-fi接続を確認する

iphone-wifi
iPhoneがWifiに接続している場合、Wifiを経由してVPN接続を行います。Wifiの接続が不安定になっている場合、VPNの接続も上手く繋がりません。

そのため、Wifiの接続状況が悪くないか、インターネットに接続できているか確認しましょう。

Wifiの接続が不安定な場合は、[設定]→[Wi-fi]→[Wi-fiのスイッチ]のON/OFFを切り替えて接続をリセットすることをおすすめします。

2.接続情報を再設定してみる

vpn削除
設定画面のユーザー認証の方法を一度入れ間違えてしまうと、「その後に正常な情報を入力しても接続できない」という不具合も報告があるようです。

そのような場合は、一度VPNの欄にある設定を削除し、再度正常な情報を入力することで接続が改善した例も多く見られています。

VPNの接続情報を削除するには、[設定]→[一般]→[VPN]→[VPNを選択]→[VPNを削除]をタップしてください。

iPhoneに限らずVPNは接続が出来なくなってしまった際などは一度プロファイルの再構築が有効と言われているので、接続の情報が分かっている場合、短時間でできる有効な作業と言えます。

3.iOSが最新の状態かを確認する

アップデート
iPhoneにはiOS10やiOS11の他に細かいマイナーアップデートというものが存在します。(10.3、11.2等)

過去のアップデート履歴の中で、Wi-Fiやネットワークに関する不具合を解消するアップデートもありました。

iPhoneの設定・ルーターの設定を見直しても、iPhoneのシステム上にトラブルが発生していれば意味は全くありません。

現在お使いのiOSのバージョンが古い場合は、アップデートを試して問題が解決しないか確認してみましょう。

4.ルーターのファイアウォール設定を確認

VPN接続を行うには、サーバー側のルーターのファイアーウォールでVPNに使用するポートが開放されていないと接続できません。

具体的にはL2TP/IPSecで接続する場合、以下のポートの開放が必要です。

  • UDP 500、4500(IPSec)
  • UDP 1701(L2TP)

開放が必要なポート番号は、使用するVPNの接続プロトコル・環境によって異なるため、お使いのVPN設定を確認してください。

5.VPNサーバーの負荷が高い

vpn server
VPNは今繋がっているネットワークではなく、VPNの接続先のネットワークとも繋がっていると認識させる仕組みです。

そのため、VPNの接続を中継するサーバーの負荷が高いと接続がうまくいかないケースが考えられます。

サーバーに問題が起きていないか原因を切り分けるために、他の接続先のVPNに接続できないか試してみましょう。

特定のサーバーのみVPNが接続できない場合は、VPNサーバーに問題が起きていることが考えられるため、VPNサーバーを再起動してみましょう。

接続できない原因をしっかり特定しよう

iPhoneでVPNは接続ができない理由を探すのは少し難しいかと思います。

この時に無闇にiPhoneやルーターを初期化すると、何が原因で接続できていないのかを特定することができず、時間ばかりかかる場合があります。

まずはiPhone、ルーター、サーバーのどこに接続できない問題があるか特定することが重要です。

接続が安定すれば非常に便利な接続方法ですので、時間をかけて原因を特定するようにしましょう!

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