ほとんどのOSで使える便利なクリップボードの機能。Macでもクリップボード機能を使ってコピー・貼り付けの作業を簡単にできます。
この記事は、Mac初心者向けにmacOSのクリップボードの使い方について基本操作を解説します。合わせてクリップボードの中身を見たり、クリアにする方法についても紹介します。
この記事の内容
Macのクリップボードの基本操作
クリップボードとは、文章や画像などのデータを一時的に保存しておけるメモリ領域の機能のことです。
Macのクリップボードの基本的な操作は、他のOSと同じように次の流れで行います。
- クリップボードにデータを記憶する
- 「コピー」操作
- 「切り取り(カット)」操作
- クリップボードのデータをカーソル位置に複製する
- 「ペースト(貼り付け)」操作
コピー(もしくは切り取り)でクリップボードに保存されるデータはあくまで一時的なもので、次の文章や画像をコピーすることで自動的に上書きされます。
また、パソコンの起動した直後には、何も保存されていない空白の状態になります。次の切り取りについても同様です。
マウス操作よりもショートカットキーを使うと圧倒的に早く操作できるので、ショートカットキーに慣れることをおすすめします。順に、基本操作の手順を紹介します。
コピー方法
コピー操作は、選択したデータをクリップボードに複製して一時的に記憶します。
- コピーしたい箇所をドラッグして選択します。
- 次のいずれかの操作を行います。
- 次に画面上のメニューバーの「編集」 → 「コピー」を選択する
- [Command] + [C] の同時押しする(ショートカットキー)
- 副ボタンクリック(マウスの右クリック、トラックパッドの2本指タップ) → 「コピー」を選択する
- 選択した箇所が「クリップボード」に一時的に保存されます。
切り取り(カット)方法
切り取り操作は、選択したデータをクリップボードに複製して、選択した部分のデータを削除します。
- 切り取りたい部分をドラッグで選択します。
- 次のいずれかの操作をします。
- 画面上部のメニューで「編集」→「切り取り(カット)」を選択する
- [Command] + [X]の同時押しする(ショートカットキー)
- 副ボタンクリック(マウスの右クリック、トラックパッドの2本指タップ) → 「切り取り(カット)」を選択する
- クリップボードに一時的に保存され、選択した部分のデータが消えます。
ペースト(貼り付け)方法
ペーストは、コピー(もしくは切り取り)したデータを、任意の場所にペースト(貼り付け)を行います。
- ペーストしたい位置をクリックしてカーソルを置きます。
- 次のいずれかの操作を行います。
- 画面上のメニューバーの「編集」 → 「ペースト(貼り付け)」を選択する。
- [Command] + [V]の同時押し(ショートカットキー)
- 副ボタンクリック(マウスの右クリック、トラックパッドの2本指タップ) → 「ペースト(貼り付け)」を選択
- コピーで選択した対象が指定した場所に複製されれば完了です。
コピーしたデータ容量が大きいと、ペースト時に時間がかかることがあるのでご注意ください。
クリップボードの中身を確認する方法
コピーで選択したデータは「クリップボード」に一時的に保存されます。
Macでは、クリップボードの中身は簡単に確認することができます。
- Finderを開きます。
- Finderのメニューバー「編集」 → 「クリップボードを表示」を選択します。
- クリップボードの中身が表示されます。
ただし、この機能はクリップボードの中身を確認するだけで、編集することはできないのでご注意ください。
クリップボードの履歴が見たい場合
Macの基本機能では、クリップボードは1つしか記憶することができませんが、クリップボード拡張アプリを導入することでクリップボードの履歴を残すことができます。
下記のページで、Macに対応したクリップボード拡張アプリの使い方を紹介しているので併せて参考にして下さい。
クリップボードの履歴が残れば、過去にコピーした内容をさかのぼって貼り付けできるため便利です。
クリップボードを消去する方法
最後に、Macでコピーしたクリップボードの中身を消去する方法についてご紹介します。
クリップボードに中身を消去するには、「ターミナル」か「スクリプトエディタ」を使用します。今回は、ターミナルを使ってクリップボードを空にする手順を紹介します。
- Finderで「アプリケーション」→「ユーティリティ」の順にフォルダを開いて「ターミナル」を起動します。
- 「Launchpad」から探すこともできます。
- 「command」+「スペース」キーを同時押ししてSpotlight検索で「ターミナル」と入力して起動することもできます。
- ターミナル上で以下のコマンドを実行します。
osascript -e "set the clipboard to {}"
- クリップボードの中身がクリアされます。
上記の操作後に試しに貼り付けをしてみると、何もペーストされないことが確認できます。
Macのクリップボードのまとめ
- クリップボードの基本操作は、ドラッグで選択して「コピー」「切り取り」 → ペーストしたい位置を選んで「貼り付け」する。
- ショートカットキーでの操作がおすすめ
- クリップボードの中身はFinderのメニューバー「編集」 → 「クリップボードを表示」で確認できる。
- クリップボードの中身は次のコピー・切り取り操作をすることで、自動的に上書きされる。
- 必要な場合は、クリップボードの中身を強制的に消すことができる。
コピペの操作はパソコンを使う上で必須の操作になるので、ぜひこの機会に覚えておいてくださいね。