Windowsのディスククリーンアップは、Windowsの不要ファイルを簡単に消すことができるため、容量不足の解消やWindowsの不安定な動作の改善に役立ちます。
そんなディスククリーンアップですが、クリーンアップが正常にできなかったり、処理が進まないトラブルが発生する場合があります。
今回は、Windows10でディスククリーンアップができない・進まない時の対処法をご紹介いたします。
この記事の内容
対処1:Windows Updateのクリーンアップのチェックを外す
ディスク クリーンアップ時の選択で、Windows Update のクリーンアップ にチェックが入っていると時間がかかったり、クリーンアップが進まないケースがあります。
Windows Update のクリーンアップのチェックを外すことでクリーンアップが進む可能性があります。
- クリーンアップ中に[キャンセル] ボタンを押下し、キャンセルします。
- キャンセル処理も止まっている場合は、タスクマネージャーから強制終了します。
- 強制終了は、タスクバーを右クリック→「タスクマネージャー」を開いて「Windowsディスク領域クリーンアップマネージャー」を右クリック→「プロセスの終了」をクリックします。
- キャンセル処理も止まっている場合は、タスクマネージャーから強制終了します。
- 再起動後、左下の [田] マークを右クリックし [エクスプローラー] をクリックします。
- 左ペインの [PC] をクリックすると右ペインに [Windows (C:)] のシステムドライブが表示されます。
- [PC] の表記と システムドライブの表記はお使いの PC 環境によって違う場合がありますのでご了承ください。
- 右ペインに表示された [Windows (C:)] のシステムドライブを右クリックし [プロパティ] をクリックします。
- [Windows (C:)] のプロパティが表示されたら、[全般] タブの [ディスククリーンアップ(D:)] をクリックします。
- ディスククリーンアップ画面が表示されたら、[Windows Updateのクリーンアップ] のチェックを外します。
- ほかの必要な項目にチェックを入れ、クリーンアップを実行します。
上記の手順で正常にクリーンアップできた場合でも、Windows Updateのクリーンアップだけはできていません。
全てのクリーンアップを完了するには、次の対処方法も参考にして下さい。
対処2:トラブルシューティングツールを実行する
Windows Updateが原因でクリーンアップができない場合、Windows Updateにトラブルが発生していることが考えられます。
次の手順でトラブルシューティングツールを実行して、Windows Updateの問題を修復してみて下さい。
- 「スタート」を右クリックして「設定」を選択します。
- 「更新とセキュリティ」をクリックします。
- 左メニューから「トラブルシューティングツール」をクリックします。
- 「Windows Update」をクリックしてトラブルシューティングツールを実行します。
トラブルシューティングツール実行後、再度ディスククリーンアップができないか確認します。
対処3:Windowsの一時ファイルを削除する
Windowsの一時的なファイルの保存先である「temp」フォルダのファイルを直接削除するとディスククリーンアップが正常にできる可能性があります。
次の手順で「temp」フォルダ内のファイルを削除してみて下さい。
- 「Windowsキー」 + 「Rキー」を同時押しします。
- 「ファイル名を指定して実行」のダイアログが表示されます。「名前」の項目に「%TEMP%」と入力して「OK」をクリックします。
- Windowsの「temp」フォルダが開くので全てのファイルを選択して、右クリック→「削除」を行います。
「temp」フォルダ内のファイルが削除できたら、再度ディスククリーンアップを実行します。
対処4:システムファイルチェッカーを実行する
Windowsのシステムファイルに問題があり、ディスクのクリーンアップが完了しないケースがあります。
次の手順で、Windowsのシステムファイルチェッカーを実行して、システムファイルの修復を試して下さい。
- 「スタート」を右クリックして「WindowsPowerShell(管理者)」をクリックします。
- ユーザーアカウント制御の確認が表示されたら「はい」をクリックします。
- コマンドラインに次のように入力してエンタキーで実行します。
sfc /scannow
- システムファイルのスキャンが開始するので完了するまで待ちます。(15分前後)
スキャンが正常に完了したら、Windowsを再起動して再度ディスククリーンアップができないか確認します。
対処5:DISMコマンドでシステムファイルをクリーンアップする
DISMコマンドからシステムファイルのクリーンアップを実行することで、ディスクのクリーンアップが正常にできるようになる可能性があります。
DISMコマンドでシステムファイルをクリーンアップするには、次の手順で操作します。
- 左下の [田] マークを右クリックします。
- [Windows PowerShell (管理者)(A)] をクリックします。
- ユーザー アカウント制御が表示されますので、[はい] をクリックします。
- 以下のコマンドを入力し、[ENTER] キーを押下します。
Dism.exe /online /Cleanup-Image /StartComponentCleanup /ResetBase
- 進捗状況が画面に表示されます。完了した場合はそのままの画面で止まっておりますので、右上の ”X” ボタンをクリックし、PowerShell を閉じます。
- PC を再起動します。
対処6:ストレージセンサーを使用する
Windows10には、ディスククリーンアップを引き継ぐ新しい機能として「ストレージセンサー」が追加されています。
ディスククリーンアップが正常に実行できない場合は、「ストレージセンサー」を使用してクリーンアップを試してみましょう。
ストレージセンサーのクリーンアップ手順は、次のとおりです。
- 左下の [田] マークをクリックします。
- 歯車のマークをクリックします。
- [システム] をクリックします。
- 左ペインに [ストレージ] が表示されておりますので、そちらをクリックします。
- [ストレージ センサーを構成するか、今すぐ実行する] をクリックします。
- 下にスクロールすると [今すぐ空き領域を増やす] 項目がありますので、[今すぐクリーンアップ] をクリックします。
クリーンアップ処理が完了できれば、ディスククリーンアップど同様の処理ができたことになります。
ストレージセンサーの詳しい使い方については、次のページも併せて参考にしてください。
ディスククリーンアップは廃止予定
従来のディスククリーンアップは、Windows10では非推奨となっているので、今後はストレージ センサーを使用することをおすすめします。
*従来のディスククリーンアップは将来廃止予定であることがMicrosoft公式のWindow Blog およびテックネットブログで明記されております。