ストレージセンサーのオン/オフの設定と終わらない時の対処法 – Windows10

Windows10のパソコンを長く使用していると一時ファイルなどのゴミファイルが溜まり、ハードディスクを圧迫するようになります。そのため定期的な整理が必要なのですが、毎回手動で行うのはかなりの手間になります。

そこで便利なのがストレージセンサーという機能です。無駄なファイルやゴミ箱の中身を自動で削除してくれる機能で、Windows10がインストールされているすべてのパソコンで利用できます。

本記事では、ストレージセンサーのオン/オフを切り替える設定方法と、クリーンアップが正常に終わらない時の対処法を紹介します。

ストレージセンサーのオン/オフの設定

Windows10でストレージセンサーを設定するには次の手順で操作します。

  1. タスクバーにある「スタート」ボタンを右クリックて「設定」を選択します。
  2. 「Windowsの設定」画面が表示されます。「システム」をクリックします。
  3. 左側のリストにある「ストレージ」をクリックします。
  4. 画面右側を少し下へスクロールし、「空き領域を自動的に増やす方法を変更する」をクリックします。
  5. 1番上にある「ストレージセンサー」のスイッチをオンにします。これでストレージセンサーの機能が有効になります。
  6. 「ストレージセンサーを実行する」の下にあるリストをクリックしてファイル削除を行う頻度を指定します。

    • どれを指定しても問題ありませんが「毎月」程度の頻度で行うのがおすすめです。
  7. 「一時ファイル」の設定を変更します。まず「アプリで使用されていない一時ファイルを削除します」のチェックを入れます。
  8. 一時ファイル削除のオプションを設定します。指定した期間で自動的でゴミ箱とダウンロードフォルダ内のファイルの削除が行われるようになります。

    • 「ゴミ箱に移動してから次の期間が過ぎたファイルを削除する」: ゴミ箱内のファイルが指定した頻度で自動削除されます。
    • 「ダウンロードフォルダーに保存してから次の期間が過ぎたファイルを削除する」: ダウンロードファイルが指定した頻度で自動削除されます。
    • 特にこだわりがなければ初期設定のままで問題ありません。
  9. すぐに空き容量確保を行いたい場合は、「今すぐクリーンアップ」ボタンをクリックするとファイルのスキャンと削除が実行されます。

    • 「以前のバージョンのWindowsを削除する」をチェックすると、アップデート前のWindowsのシステムファイル(Windows.old内)が削除できます。復元の必要がない場合は、チェックを入れて下さい。
  10. 削除が完了すると「今すぐクリーンアップ」の横にチェックマークが付きます。

    • 削除によって確保できたディスクの空き容量も表示されます。

クリーンアップは削除するファイルの容量次第でかなりの時間がかかることがありますが、何時間待っても終わらないようであればクリーンアップ中に何らかの問題が発生していると考えられます。

その場合はこの後紹介する各種対処方法を試してみてください。

ストレージセンサーのクリーンアップが終わらない時の対処法

対処1: セーフモードで起動する

起動中のアプリにより読み込みファイルの競合などが発生している可能性があります。パソコンをセーフモードで起動してから改めてストレージセンサーでファイル削除を行ってみてください。

セーフモードの手順については次のリンク先をご確認ください。

対処2: ゴミ箱を空にする

ゴミ箱内のファイル数・ファイル容量が大きすぎるとスキャンや削除に時間がかかる原因になります。先に手動でゴミ箱を空にしてからストレージセンサーを使用してみてください。

ゴミ箱を空にするには、デスクトップ上のゴミ箱アイコンを右クリックし、「ゴミ箱を空にする」を選択します。

対処3: ディスククリーンアップを使用する

ディスククリーンアップはWindows10よりも古いOSに搭載されていたファイル削除ツールです。

Windows10では、ディスククリーンアップよりもストレージセンサーの方が高機能のためストレージセンサーの使用が推奨されています。

しかし、ディスククリーンアップの機能自体はWindows10でも使用可能です。何らかの理由でストレージセンサーが正常に機能しない時は代わりにディスククリーンアップを使用すると問題が解消できることがあります。

ディスククリーンアップで不要なファイルの削除を行うには次の手順で操作します。

  1. 「スタート」ボタンをクリックします。
  2. アプリ一覧にある「Windowsシステムツール」フォルダを開き、その中にある「PC」の項目をクリックします。
  3. エクスプローラ(ドライブ名などが表示されたウィンドウ)が開きます。「デバイスとドライブ」の下に表示されたドライブアイコンから、OSマークの付いたドライブ(ローカルドライブ(C:)と表記されていることが多いです)をクリックで選択します。
  4. ドライブアイコンをクリックで選択状態にしたら、ウィンドウ上部にある「ドライブツール」タブをクリックします。
  5. ウィンドウ上部のリボンにある「クリーンアップ」ボタンをクリックします。
  6. ディスククリーンアップウィンドウが開きます。「削除するファイル」の下にあるリストですべての項目にチェックを入れます。
  7. 「システムファイルのクリーンアップ」ボタンをクリックしてスキャンを実行します。
  8. しばらく待ち、スキャン結果が表示されたら「OK」をクリックし、「ファイルの削除」を実行します。

ディスクのクリーンアップが途中で止まってしまう場合は、次のページを参考にしてください。

対処4: 手動でWindows Updateを削除する

次の手順でWindows Updateファイルを手動で削除してみてください。

  1. エクスプローラを起動します。「スタート」→「Windowsシステムツール」→「PC」をクリックして開きます。
  2. 「ローカルディスク(C:)」またはOSがインストールされているドライブをダブルクリックして開きます。
  3. 「Windows」→「SoftwareDistribution」→「Download」とフォルダをたどります。
  4. 「Download」フォルダ内にあるファイルをすべて削除します。削除の際、「管理者の権限が必要です」というメッセージが表示された場合は「すべての項目にこれを実行する」にチェックを入れて「続行」をクリックします。
  5. 削除したファイルは一旦ゴミ箱に移動します。デスクトップにあるゴミ箱ファイルを右クリックし、「ゴミ箱を空にする」を選択してすべてのファイルを完全に削除します。
  6. ストレージセンターで再度「今すぐクリーンアップ」を実行し、問題が解決したか確認します。

対処5: Tempフォルダを手動で削除する

ストレージセンサーで削除できる一時ファイルは、Tempフォルダ内にあります。

次の手順でエクスプローラからTempフォルダを開いて手動で削除を試してみてください。

  1. 「スタート」ボタンを右クリックし、「ファイル名を指定して実行」を選択します。
  2. 「ファイル名を指定して実行」ウィンドウが表示されるので、テキスト入力欄に%temp%と入力して「OK」をクリックします。
  3. エクスプローラウィンドウが開き、Tempフォルダが表示されます。Tempフォルダの中にあるすべてのファイルを選択し、右クリックメニューから「削除」を行います。
  4. デスクトップにあるゴミ箱アイコンを右クリックし、「ゴミ箱を空にする」を実行します。
  5. 完了したらもう1度ストレージセンターで「今すぐクリーンアップ」を実行します。

Windowsの一時ファイルの削除については、次のページでも詳しく解説しています。

対処6: システムファイルチェックを行う

次の手順でDISMコマンドとSFCコマンドを実行し、システムファイルのチェックと修復を試してみてください。

  1. 「スタート」ボタンを右クリックし、「Windows PowerShell(管理者)」を選択します。
  2. ユーザーアカウント制御画面が表示された場合は「はい」をクリックします。
  3. SFCコマンドを実行します。画面に次のコマンドを半角英数字で入力し、エンターキーを入力してください。
    sfc /scannow
  4. 入力の際はスラッシュの前に必ず半角スペースを忘れずに挿入してください。またはショートカットCtrl+Vで貼り付けができます。
  5. システムスキャンが行われるので、完了するまでしばらく待ちます。問題が見つかった場合は自動で修復されます。
  6. SFCコマンドのスキャンが完了したら、続いてDISMコマンドを実行します。先ほどと同様に次のコマンドを入力してください。
    DISM.exe /Online /Cleanup-image /Restorehealth
  7. 完了したらWindows PowerShellウィンドウを閉じ、再度ストレージセンターにて「今すぐクリーンアップ」を実行してみてください。

コメント

  1. まこやん より:

    はじめましてこんにちわ。
    55歳男です。
    しばらくの間悩まされていたPC動作の遅いものが改善されました。

    ありがとうございました。

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