iPhoneやAndroidのスマホの通信契約は、1ヶ月間に利用できるデータ通信の容量を設定するタイプの契約が主流です。
契約したデータ通信量を超過すると通信制限が掛かり、インターネットの速度が大幅に遅くなります。そのため、通信制限を解除したい方も多いと思います。
この記事では、スマホが月間通信容量制限を超過して通信制限が掛かった時の対処法をご紹介します。docomo/au/Softbankのキャリア別に紹介するので、参考にしてみてください。
この記事の内容
通信制限になるとどうなる?
docomo/au/Softbankのキャリアは、スマホが通信制限になると最大通信速度が128kbpsに制限されます。
通信制限がかかった状況の速度は非常に遅く、動画鑑賞が困難になるだけでなく一般的なブラウジングの表示も遅くなります。
また、最近ではほとんどのアプリがインターネット通信を利用しているため、ゲームやSNSのアプリの動作にも影響が出ます。
通信制限になった時の対処法
契約した月間通信容量制限を超えた場合の制限はキャリアが設定しているものなので、ユーザー側で勝手に解除したり、ソフトウェアを使って回避したりできるものではありません。
基本的に、追加容量を契約するか契約そのものを変更するという対処法になるでしょう。
スマホが通信制限になった時の対処法をキャリア別に紹介していくので、紹介する対処法を確認し、自分の状況に合う方法を選んで下さい。
対処1: 翌月まで待つ
通信制限は月単位で課せられ、契約した容量を超過すると月末まで速度が制限されます。この制限は翌月になると解除されるため、月末に通信制限になったときは翌月まで待つという方法があるでしょう。
制限がかかっている期間が数日程度で、翌月まで待っても問題ない場合は追加料金が発生しないこの方法がおすすめです。なお、解除のタイミングはキャリアによって異なり、以下の通りです。
docomo | 翌月1日 |
au | 翌月1日 |
Softbank | 翌請求締日の翌日 |
Softbankのみタイミングが異なるので、翌月まで待つ場合はどの程度通信制限を我慢すればいいのかをチェックしておきましょう。
対処2: Wi-Fiを利用する
スマホが通信制限の状態になった場合でも、Wi-Fi接続時の通信速度は影響を受けません。
そのため、スマホをできるだけWi-Fiに接続して利用することで、普段どおりの速度でインターネットを利用することができます。
自宅にWi-Fi環境がない場合でも、Wi-Fiルーターを導入するだけで簡単に利用することができます。自宅にWi-Fi環境があれば、今後の通信量の節約になるため導入を検討して下さい。
また、最近ではフリーのWi-Fiスポットも増えているため、利用できるWi-Fiスポットがないか確認して下さい。
対処3: 追加容量を契約して通信制限を解除する
月間データ通信量を超過して通信制限になった場合は、追加容量を購入することによって通信制限が解除できます。
各キャリアごとの追加容量を購入して通信制限を解除する方法は次の通りです。
docomo
docomoでは通信制限を解除する仕組みとして「1GB追加オプション」を提供しています。オプションの利用料金は1,100円/1GBです。
オプションを利用することによって、通信制限がかかっていても再び高速データ通信を利用できるようになります。
docomoで、1GB追加オプションを契約する方法は以下のとおりです。
- 『My docomo』のページにアクセスします。
- 通信制限がかかっている回線で利用しているdアカウントでログインします。
- 「1GB追加オプション/128kbps通信解除申込」をクリックします。
- 通信制限中にアクセスするとトップページに表示されます。
- 注意事項を確認して「申込」をクリックします。
- dポイントで支払うかどうかを選択します。
- 以上で申し込み完了です。
申し込みが完了すると高速データ通信容量が1GB追加されます。
1GB追加オプションは必要な時にいつでも申し込めるので、通信制限になって不便だと感じたときに申し込むのがいいでしょう。
au
auの場合は「データチャージ」を申し込むことによって通信制限を解除できます。データチャージとは0.5GB~5GBのなかから必要なデータ通信量を選んで追加する方法です。
データチャージの容量ごとの料金は以下のとおりです。
購入する通信量 | 価格(税込) | 1GBあたりの料金 |
---|---|---|
0.5GB | 605円 | 1,210円 |
1GB | 1,100円 | 1,100円 |
3GB | 3,300円 | 1,100円 |
5GB | 5,500円 | 1,100円 |
0.5GBで購入すると割高になるものの、1GB~3GBで購入した場合は1GBあたりの料金は同じです。
使いたい分だけその都度チャージできるので、利便性が高いです。具体的な手続方法は以下の通りです。
- 『My au』のページにアクセスします。
- au IDでログインします。
- 「スマートフォン・携帯電話」をクリックします。
- 「利用状況」をクリックします。
- 「チャージ/ギフト/プレゼントする」をクリックします。
- データチャージの欄に表示されている「購入手続きへ」をクリックします。
- チャージプランを選択します。
- 支払い方法を選択します。
- 内容を確認して暗証番号を入力し、「支払う」をクリックします。
- 以上でデータチャージの申し込みは完了です。
手続きが完了すると購入した容量分の高速データ通信が利用できるようになります。
Softbank
Softbankの場合は、「追加データの購入」の手続きを行うことで通信制限を解除できます。
容量ごとの料金は次の通りです。0.5GBと1GBの2パターンですが、auと同様に0.5GBで購入すると割高になります。
購入する通信量 | 価格(税込) | 1GBあたりの料金 |
---|---|---|
0.5GB | 605円 | 1,210円 |
1GB | 1,100円 | 1,100円 |
Softbankで追加データを購入する手順は次のとおりです。
- 『My Softbank』にアクセスします。
- 「スマートフォン/携帯電話/モバイル製品」のログインボタンをクリックします。
- Softbank IDでログインします。
- 上部のメニューから「使用量の管理」を選択します。
- データ使用量の管理のページにある「追加データの購入」から購入するデータ容量を選択します。
- 「購入確認へ進む」をクリックします。
- 申込内容を確認して問題がなければ「申し込む」ボタンをクリックします。
- 以上で追加データの購入は完了です。
購入が完了すると通信制限が解除されるので、元通りの速度でデータ通信を利用できます。
対処4: 契約容量を変更する
毎月のように契約したデータ通信量を超過し速度制限がかかる場合は、契約自体を見直すのがおすすめです。
従量制プランを利用している場合は大容量の定額制プランに変更することによって、今までより多い高速データ通信容量を利用できます。
契約を変更する場合は、契約しているキャリアに応じてMy docomo/My au/ My Softbankから手続きを行いましょう。
プランが変更されるのは基本的に翌月からになります。契約が変更されるまでは前述した追加容量の購入を利用して使うのがいいでしょう。
対処5: 5G契約に変更する
普段からモバイルでの通信量が多いと、定額制プランを契約していても容量を超過して通信制限が掛かってしまう場合もあると思います。
モバイルの通信容量を無制限にしたい場合は、5G対応スマホを購入して5G契約に変更するのがおすすめです。
docomoとauでは5G契約において無制限プランを提供しているため、このプランを利用すれば高速データ通信を無制限で利用できるようになります。
docomoとauの具体的な5Gの料金プランは次の通りです。
キャリア | 料金(税込) | プラン名 | 備考 |
---|---|---|---|
docomo | 8,415円 | 5Gギガホ | 無制限キャンペーンを適用すると容量が無制限になる |
au | 9,515円 | データMAX 5G | 標準でデータ通信量が無制限 |
docomoでは無制限キャンペーンに加入する必要があるものの、auのデータMAX 5Gでは標準でデータ通信量が無制限です。
したがって、大容量プランを契約していてもデータ通信量を超過して通信制限がかかる場合は、docomoやauの5G契約を利用を検討してみて下さい。
ただし、Softbankでは5Gプランでも通信容量が無制限のプランは提供していません。どうしても無制限にしたい場合はdocomoやauへのMNPを検討してみてください。
対処6: ポケットWi-Fiを活用する
モバイルで持ち運びができるポケットWi-Fiがあれば、スマホを通信制限になった際にWi-Fiに接続することができます。
ただし、ポケットWi-Fiを利用するには別途通信費用が必要になります。
また、完全に通信量無制限のポケットWi-Fiは少ないため、導入する場合は通信制限の緩いポケットWi-Fiを選びましょう。
通信制限の条件が比較的緩く、知名度の高いポケットWi-Fiは次のとおりです。
『どんなときもWi-Fi』 | 容量制限なし |
『BroadWiMAX』 | ギガ放題プランで10GB/3日間の通信制限あり |
『Y!mobile』 | 10GB/3日間の通信制限あり |
対処7: 格安SIMを活用する
格安SIMを別途導入することで、スマホが通信制限になった場合でも快適なスピードでインターネットを利用することができます。
格安SIMの通信料金は、キャリアのプランよりも基本的に割安で利用できます。格安SIMで有名なサービスは次のとおりです。
- 『UQモバイル』
- 『楽天モバイル』
- 『Y!mobile』
- 『LINEモバイル』
ただしスマホがデュアルSIM(2枚のSIMカードが挿せる)に対応していないと、SIMカードの脱着が必要になるため使い勝手が悪いです。
複数のスマホがある場合は、別のスマホに格安SIMのカードを刺してテザリングで利用する方法もあります。
モバイル通信を利用する機会が多い場合は、導入を検討してみて下さい。