iPhoneやAndroidのスマホで海外のページを閲覧する際に、Chromeアプリの翻訳機能を利用している方は多いと思います。
しかし、Chromeでページを開いて翻訳しようしても、翻訳がうまくできなかったり、翻訳メニューが表示されないケースがあります。
今回は、スマホのChromeアプリで翻訳ができない原因と対処法を紹介します。Chromeの翻訳が動作しない場合は参考にしてください。
この記事の内容
Chromeアプリで翻訳ができない原因
Android、iOS版のChromeアプリで翻訳ができない場合、主に次のような原因が考えられます。
- 翻訳の操作を誤っている
- 翻訳機能が無効になっている
- Chromeアプリに不具合が発生している
- 翻訳関連の設定が間違っている
- Webサイトで使用されている言語を正常に検出できていない
- 特定のサイトを翻訳しない設定をしている
また、アプリの不具合や設定に問題があって翻訳できないケースもあります。
翻訳ができずに困っている場合は、この記事で紹介するトラブルシューティングを順番に試してみてください。
対処1: Chromeアプリの翻訳手順を確認する
まずChromeアプリでページの翻訳を行う手順が正しいか確認してください。
特に翻訳メニューが表示されない場合は、基本的な手順を確認することをおすすめします。
Chromeアプリで翻訳する操作方法は、AndroidとiOSでそれぞれ次の通りです。
Androidの場合
Androidデバイスを利用している場合は次の手順で翻訳することができます。
- Chormeアプリを起動します。
- 翻訳したいWebページを開きます。
- ページの下部に表示される翻訳メニューで「翻訳先の言語(日本語など)」をタップします。
- 翻訳メニューが表示されていない場合は、ページ上部まで戻ると翻訳メニューが表示されます。
- 右上の「メニューボタン(3個のドットが並んだアイコン)」→「翻訳」から翻訳を実行することもできます。
- ページが翻訳されます。
iPhoneの場合
iOSデバイスの場合の次の手順で翻訳することができます。基本的なメニューはAndroidと同様ですが、若干メニューの位置が異なります。
- Chromeアプリを起動します。
- 翻訳したいWebサイトを開きます。
- ページの下部に表示される翻訳メニューで「翻訳先の言語(日本語など)」をタップします。
- 翻訳メニューが表示されない場合は、ページ上部に向かってスクロールして下さい。
- 右下の「メニューボタン(3個のドットが並んだアイコン)」→「翻訳」から翻訳することもできます。
ページを下方向にスクロールすると、翻訳メニューが一時的に消える仕様になっている点に注意してください。
正しい手順で翻訳を行なっているのに翻訳ができない場合は、次の対処に進んでください。
対処2: Webページをリロードする
通信エラーなどで、Webページのロードが途中で止まったり、正常に完了していなかったりするとChromeアプリの翻訳が正常に機能しないことがあります。
そのため、翻訳できないページをリロード(更新)して再度読み込み直してから、翻訳を実行してみてください。
- 方法1: ページ上部で上方向にスワイプして指を止めてから離します。
- 方法2: 「メニューボタン(3点マーク)」→「再読み込み」をタップします。(*スマホの場合)
- 方法3: アドレスバーの隣にある「更新」ボタンをタップします。(*画面が広いスマホ、タブレットの場合)
ページをリロードする際は、モバイル通信やWi-Fiの通信状況に問題がないことを確認してから行なってください。
正常にリロードできれば、翻訳のメニューが下部に表示されます。『対処1: Chromeアプリの翻訳手順を確認する』と同様の手順で翻訳ができないか試して下さい。
対処3: 翻訳機能をオンにする
Chromeアプリの翻訳機能がオフになっていることが原因で翻訳できないケースが考えられます。
そのため、次の手順でChromeの設定から翻訳機能がオンになっていることを確認してください。
- Chromeアプリを起動します。
- 「メニューボタン」→「設定」の順にタップします。
- 下にスクロールして「言語」を選択します。
- 「他の言語のページで翻訳するかどうかを尋ねる」のスイッチを「オン」にします。
- iOSデバイスの場合は、「ページを翻訳する」のスイッチを「オン」にします。
- スイッチは右側が「オン」の状態です。
翻訳機能をオンに変更した場合は、Chromeを再起動してから、翻訳したいページにアクセスして翻訳できないか試してみてください。ページにアクセスしたタイミングで、翻訳ツールが表示されれば正常です。
翻訳機能の設定がオンになっているのに翻訳を利用できない場合は別の原因が考えられます。次の対処法に進んでください。
対処4: 言語ごとの翻訳設定を追加する
Chromeアプリには設定した言語のWebサイトにアクセスしたときに、自動で翻訳メニューを表示します。
そのため、言語の設定ができていないと翻訳メニューが表示されないケースがあります。
次の手順でChromeアプリの自動翻訳の設定を確認して修正してください。
- Chromeアプリを起動します。
- 「メニューボタン」→「設定」の順にタップします。
- 下にスクロールして「言語」を選択します。
- 「言語の追加」をタップします。
- 「翻訳したい言語」を選択して追加します。
- リスト内にすでに翻訳元の言語が存在している場合は、横に表示されている「メニューボタン」をタップします。
- 翻訳したい言語が追加されたら、横に表示される「メニューボタン」をタップします。
- 「翻訳するか尋ねる」をタップしてチェックを付けます。
翻訳する言語の設定が完了したら、ページをリロードして翻訳ができないか試して下さい。
対処5: サイトの設定を削除する
サイトの設定で「このサイトは翻訳しない」のオプションが有効になっていると、特定のサイトで翻訳ができない状態になります。
そのため、特定のサイトのみ翻訳できない場合はサイトの設定を削除すると問題が解決する可能性があります。
Androidの場合は、次の手順でサイトの翻訳設定を削除してください。
- Chromeを起動します。
- 「メニューボタン」→「履歴」の順にタップします。
- 上部にある「閲覧履歴データを削除」をタップします。
- 「詳細設定」タブを開きます。
- 「サイトの設定」のみにチェックを付けます。
- 「データを削除」をタップします。
以上でサイトの設定が削除されます。翻訳したいサイトにアクセスし、翻訳ツールが正常に表示されるか確認してください。
対処6: Chromeの一時ファイルを削除する
ChromeアプリのキャッシュやCookieなどの一時ファイルに問題があり、翻訳が正常にできないケースが考えられます。
そのため、次の手順でChromeアプリのキャッシュをクリアしてみて下さい。
Androidの場合
- Chromeを起動します。
- 「メニューボタン」→「履歴」の順にタップします。
- 「閲覧履歴データを削除」をタップします。
- 「期間」をタップして「全期間」に変更します。
- 次のオプションを選択して「データを削除」をタップします。
- 閲覧履歴
- Cookieとサイトデータ
- キャッシュされた画像とファイル
iOSの場合
- 「Chrome」を起動します。
- 「メニューボタン」→「履歴」を選択します。
- 「閲覧データを削除」をタップします。
- 「期間」をタップして「全期間」に変更します。
- 次のオプションを選択して「閲覧履歴を削除」をタップします。
- 閲覧履歴
- Cookie、サイトデータ
- キャッシュされた画像とファイル
Chromeの一時ファイルが削除できたら、再度ページを開いて翻訳できるかどうかを確認してください。
対処7: ページで使用している言語を正しく設定する
ページ上に翻訳ツールが表示されているのにも関わらず、翻訳する言語をタップしても正常に翻訳されないケースがあります。
上記の場合は、Chromeが自動で検出している言語が間違っていることが考えられます。
Chromeが検出した言語が間違っている場合は、次の手順で正しい言語に設定してください。
- ページにアクセスして翻訳ツールを表示します。
- 翻訳ツールの「メニューボタン(3点マーク、もしくはギアマーク)」をタップします。
- 「そのの言語」をタップします。
- リストが表示されたら「Webページで使われている正しい言語」を選択します。
以上で翻訳元の言語を正しく選択することができます。再度ページの翻訳を試して下さい。
対処8: テキストをコピーして翻訳する
Chromeアプリでどうしても翻訳できない場合は、翻訳ツールを使って翻訳することもできます。
Web上で無料で利用できる翻訳ツールは、以下の通りです。
ページのテキストを長押しでコピーしてから、翻訳ツールに貼り付けて翻訳を行なってください。
ただし、一時しのぎにしかならない方法なので、根本的に解決するために対処法も併せて試してみてください。