Windows10のパソコンをシャットダウンしようとした時に、Virtualbox Interfaceというプログラムが原因で「プログラムが閉じられていません」というエラーが出てしまい、パソコンのシャットダウンができなくなるトラブルが発生するケースがあります。
Virtualbox Interfaceは、VirtualBoxというアプリに含まれているプログラムなのですが、状況によってはVirtualboxをインストールしていないのに本エラーが発生することがあります。
本記事では、Windows10で「VirtualBox Interface」が起動していてシャットダウンができない時の原因と対処法について解説します。
この記事の内容
VirtualBox Interfaceとは
Virtualbox Interfaceは、PC上で他のOS環境をエミュレートできる仮想化ソフトウェア「VirtualBox」を動作させるためのプロセスです。
このプロセスは、VirtualBoxを起動したり、VirtualBoxを使用するアプリケーションを起動した時にバックグラウンドで動作します。
VirtualBox Interfaceがシャットダウン時に出る原因
Virtualbox Interfaceが動作中になっていてシャットダウンができない場合は、主に次の原因が考えられます。
- エミュレーターアプリを起動した状態でシャットダウンしている
- AndroidエミュレーターのNox PlayerやBluestacksが原因になっているケースが多いです。
- VirtualBoxを起動した状態でシャットダウンしている
Virtualbox Interfaceは、VirtualBoxではなくエミュレーターアプリなどと一緒にインストールされるケースが多いです。
シャットダウンの問題を解決するには、基本的にVirtualbox Interfaceを利用するアプリケーションを終了することで、Windowsを正常にシャットダウンすることができます。具体的な対処方法について紹介していきます。
対処1: VirtualBoxを使用するアプリを終了する
エミュレータアプリやVirtualBoxを使う度にシャットダウンできない問題が起きる場合は、アプリを完全に終了することでシャットダウン時のVirtualbox Interface関連のエラーが出なくなります。
アプリのウィンドウを「×」マークで閉じても完全に終了していない場合があるため、次の方法で終了してみてください。
エミュレーターアプリの場合
Nox PlayerやBluestacksなどのエミュレーターアプリの場合は、次の方法で終了してからシャットダウンを試してください。
- 方法1: アプリのメニューの「終了」を選択して終了する
- 方法2: タスクトレイ上のアプリアイコンを右クリックして「終了」を選択する
- 方法3: アプリの「設定」でバックグラウンド動作に関する設定項目を無効化してから終了する
VirtualBoxの場合
VirtualBoxを使用している場合は、ACPIシャットダウンを実行して仮想マシンを終了することでVirtualBox Interfaceも正常に終了することができます。
ACPIシャットダウンをするには、次の手順で操作します。
- 仮想マシンが実行している状態でVirtualBoxマネージャウィンドウを開きます。
- ウィンドウ左の仮想マシンリストからシャットダウンさせる仮想マシンを右クリックします。
- 「閉じる」→「ACPIシャットダウン」のメニューを選択します。
VirtualBoxやエミュレーターアプリを停止してからVirtualBox Interfaceが完全に停止するまでに少し時間がかかることがあります。
シャットダウンできない場合、終了してから1~2分程待ってからもう1度シャットダウンを試してください。
対処2: タスクマネージャから終了する
VirtualBox関連のアプリケーションを完全に終了したはずなのにシャットダウン時にエラーが出る場合は、VirtualBox Interfaceを強制終了してみてください。
VirtualBox Interfaceは、タスクマネージャーから強制終了することができます。次の手順で操作を行ってください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして、「タスクマネージャー」を選択します。
- タスクマネージャウィンドウが開いたら、左下の「詳細」をクリックして詳細表示に切り替えます。
- プロセスの一覧で「VirtualBox Interface(もしくはVBoxSVC.exe)」の項目を右クリックして「タスクの終了」を選択します。
- BlueStacksやNoxをインストールしている場合は、念のため関連のプロセスも同様の手順で強制終了してください。
- Bluestacks Server interface
- BigNoxVM Interface
- BlueStacksやNoxをインストールしている場合は、念のため関連のプロセスも同様の手順で強制終了してください。
VirtualBox Interfaceと関連するアプリケーションのプロセスを強制終了できたら、PCが正常にシャットダウンできるか試してみください。
対処3: スタートアップアプリの設定を確認する
エミュレーターアプリやVirtualBoxを起動していないのにシャットダウン時にVirtualBox Interfaceのエラーが出る場合は、スタートアップアプリに登録されていることが考えられます。
スタートアップにアプリが登録されていると、Windows起動時にアプリがバックグラウンドで自動起動します。
そのため、原因のアプリがスタートアップに登録されていないか確認してスタートアップを無効化してください。スタートアップを無効化する手順は次の通りです。
- 「Windowsマーク」を右クリックして、「タスクマネージャー」を開きます。
- 「スタートアップ」タブを開きます。
- タブが表示されていない場合は「詳細」をクリックしてください。
- 中央のリストを確認して、「VirtualBoxに関連するアプリ」を右クリックして、「無効化」を選択します。てスタートアップを無効にしてください。
- VirtualBoxに関連するアプリ: VirtualBox・BlueStacks・Nox Player等
- PCを再起動してスタートアップ設定を反映します。
以上で、エミュレーターアプリやVirtualBoxが自動で起動しないように設定することができます。再起動後にシャットダウンを試して、VirtualBox Interfaceのエラーが出ないことを確認してください。
対処4: VirtualBoxを使用するアプリをアンインストールする
Virtualbox Interfaceは、機能を使用するアプリと一緒にアンインストールすることができます。
そのため、エミュレーターアプリやVirtualBoxを普段から使用していない場合は、アプリケーションのアンインストールを検討してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「アプリと機能」を選択します。
- 右ペインのアプリ一覧で「VirtualBox」、もしくは「VirtualBoxを使用するアプリ」を選択します。
- VirtualBoxをインストールしていない場合は、次のアプリがないか確認してください。
- BlueStacksやNox等のAndroidエミュレーター
- DMM Game Player等、一部のゲームアプリ
- VirtualBoxをインストールしていない場合は、次のアプリがないか確認してください。
- 「アンインストール」→「アンインストール」の順にクリックします。
- 案内に従ってアンインストールを完了します。
対処5: アプリとWindowsを最新版にアップデートする
VirtualBox Interfaceを使用するアプリやWindowsシステムの不具合が原因で、シャットダウンが正常にできないケースも確認されています。
そのため、エミュレーターアプリ、もしくはVirtualBoxとWindowsのシステムのアップデートを確認し、アップデート可能であれば最新の状態に更新してください。
また、アプリの再インストールが有効なケースもあります。VirtualBox・エミュレータアプリ本体の不具合と思われる場合はアプリの再インストールも試してみてください。