AndroidのスマホやiPhoneでは、電源を切る際に電源ボタンを押します。しかし、電源ボタンが効かなくなると通常の手順で電源を切ることができなくなります。
AndroidやiPhoneには、電源ボタンを押さずにデバイスの電源を切れる方法がいくつか用意されています。
本記事では、電源ボタンを押さずにスマホの電源を切る方法について詳しく紹介します。Android/iPhone両方の手順を紹介します。
この記事の内容
Androidのスマホを電源ボタンを押さずに電源を切る方法
Androidには、電源ボタンを押さずに電源を切れる様々な方法が用意されています。ただし、機種によって使用できる方法が異なる点に注意してください。
Androidのスマホを電源ボタンを押さずに電源を切るには、以下のいずれかの方法を試してください。
方法1: 設定アプリから電源を切る
Androidのスマホの機種によっては設定アプリのメニューからスマホの電源を切ることができます。設定アプリから電源を切るには、以下の手順で操作してください。
- 「設定」アプリを開きます。
- 上部の検索ボックスをタップして、「電源」や「シャットダウン」と入力して検索します。
- 検索結果の一覧で「電源を切る」または「シャットダウン」のオプションをタップします。
- オプションが存在する設定画面が表示されます。「電源を切る」または「シャットダウン」をタップして電源を切ります。
以上の手順で、設定アプリからスマホの電源を切ることができます。
ただし、機種によっては設定アプリに電源を切るオプションが存在しない場合があります。設定アプリから電源を切れない場合は、次の方法を試してください。
方法2: クイック設定パネルから電源を切る
Samsungなどの一部のメーカーの機種では、クイック設定パネルからスマホの電源を切ることができます。クイック設定パネルから電源を切るには、以下の手順で操作してください。
- 画面上端から下方向にスワイプして、通知領域を表示します。
- 通知領域を下方向にスワイプして、クイック設定パネルを表示します。
- 上部に表示される「電源アイコン」をタップします。
- 「電源を切る」をタップします。
以上の手順で、クイック設定パネルからスマホの電源を切れます。クイック設定パネルに電源オプションがない場合は、次の方法を試してみてください。
方法3: 電源タイマーの機能で切る
Androidの機種によっては、電源のオン/オフをスケジュール設定できる機能が搭載されている場合があります。
そのため、この電源のタイマー機能を使って電源を切ることができます。電源のタイマー機能でスマホの電源を切るには、以下の手順で操作してください。
- 「設定」アプリを開きます。
- 上部の検索ボックスをタップして、「電源 タイマー」と入力して検索してメニューをタップします。
- メニューが見つからない場合は、「電源 スケジュール」や「電源 自動」で検索してみてください。
- 電源タイマーの設定画面が表示されたら、自動で電源を切る機能のスイッチを「オン」に変更して「電源を切る最も短い時間」を設定します。
- 設定した時間が経過したら、スマホの電源が切れたことを確認します。
以上の手順で、電源タイマーの機能を使ってスマホの電源を切ることができます。電源タイマーの機能がない場合は、次の方法を試してください。
方法4: ユーザー補助機能で電源を切る
Androidのに実装されているユーザー補助機能を使って電源を切ることができます。この機能は、ほとんどのAndroidの機種に実装されています。
ユーザー補助機能を使って電源を切るには、以下の手順で操作してください。
- 「設定」アプリを開きます。
- 「ユーザー補助」をタップします。
- 「ユーザー補助機能メニュー」をタップして、「ユーザー補助機能メニューのショートカット」のスイッチを「オン」に変更します。
- Samsungの機種の場合は、「制御と操作」をタップして、「アシスタントメニュー」のスイッチを「オン」に変更します。
- 権限の許可のポップアップが表示されたら「OK」をタップします。
- 画面に表示された「フローティングボタン」をタップします。
- 「電源アイコン」をタップして、「電源を切る」を選択します。
以上の手順で、ユーザー補助機能からスマホの電源を切ることができます。ユーザー補助機能が不要になった場合は、設定アプリで「ユーザー補助機能メニューのショートカット(またはアシスタントメニュー)」のスイッチを元に戻してください。
方法5: サードパーティのアプリで電源を切る
GooglePlayストアで公開されているサードパーティのアプリを使用して、スマホの電源を切ることもできます。
電源を管理できるアプリは様々ですが、例として無料アプリの「Power Menu」を使用して電源を切る手順を紹介します。
- 『Power Menu』のGooglePlayストアのページにアクセスしてインストールします。
- インストールが完了したら、アプリを起動します。
- 「Select Take me to Settings screen」をタップします。
- 設定画面が開いたら、「Power Menu」アプリのユーザー補助の権限を許可します。
- アプリの画面に戻って、「Open Power Menu」をタップします。
- 電源オプションが表示されたら「電源を切る」をタップします。
以上の手順で、Power Menuアプリを使用してスマホの電源を切れます。
方法6: ADBコマンドで電源を切る
PCでAndroidデバイスを管理・操作できるADBコマンドを使用して電源を切ることもできます。ADBコマンドでスマホの電源を切るには、以下の手順で操作してください。
- PCで『SDK Platform Tools release notes - Android Developers(英語)』のページにアクセスして、SDK Platform-Toolsをダウンロードします。
- ダウンロードしたインストーラーファイルを実行して、案内に従ってインストールします。
- Androidで「設定」アプリを開いて、「開発者向けオプション」にある「USBデバッグ」を有効にしてください。
- 項目がない場合は、「システム情報」内にある「ビルド番号」を連続で複数回タップして開発者向けオプションを有効にしてください。
- AndroidデバイスをUSBでPCに接続します。
- コマンドプロンプト、またはターミナルを起動して以下のコマンドを入力してEnterキーを押します。
adb shell reboot -p
- 再起動する場合は、「adbreboot」と入力してEnterキーを押してください。
以上の手順で、ADBコマンドを使ってAndroidのスマホの電源を切ることができます。
iPhoneを電源ボタンを押さずに電源を切る方法
iPhoneを電源ボタンを押さずに電源を切るには、設定アプリから行うか、AssistiveTouchの機能を使用します。それぞれの方法の具体的な手順は以下の通りです。
方法1: 設定アプリで電源を切る
iPhoneは設定アプリから電源を切ることができます。設定アプリで電源を切るには、以下の手順で操作します。
- 「設定」アプリを開きます。
- 「一般」をタップします。
- 「システム終了」をタップします。
- 電源スライダーをスワイプして電源を切ります。
以上の手順で、設定アプリからiPhoneの電源を切ることができます。
方法2: AssistiveTouchで電源を切る
iPhoneに搭載されているAssistiveTouchの機能を使って、デバイスの電源を切ることができます。AssistiveTouchで電源を切るには、以下の手順で操作してください。
- 「設定」アプリを開きます。
- 「アクセシビリティ」をタップします。
- 「タッチ」をタップします。
- 「AssistiveTouch」をタップします。
- 「AssistiveTouch」のスイッチを「オン」に切り替えます。
- 画面に表示された「AssistiveTouchのボタン」をタップします。
- 「デバイス」をタップして、「画面をロック」を長押しします。
- 電源スライダーをスワイプして電源を切ります。
以上の手順で、AssistiveTouchの機能を使って電源を切ることができます。AssistiveTouchが不要になった場合は、設定で「AssistiveTouch」のスイッチを「オフ」に戻してください。