iPhoneでは、キャリアが提供する3G回線よりも高速な4G/LTEに接続してインターネットを利用できます。
しかし、4Gに接続しようとしても接続できなかったり、3Gに切り替わってしまう場合があります。また、4G接続の表示が出ているのに、インターネットに繋がらないケースもあります。
本記事では、iPhoneが4G(LTE)に繋がらない/接続できない時の対処法について詳しく紹介します。
この記事の内容
対処1: 機内モードを切り替える
4Gの接続に一時的な通信エラーが発生していることが原因で、4Gに繋がらないケースが考えられます。また、単純に機内モードがオンになっていると4Gに接続されません。
そのため、機内モードを一度オンにしてからオフに戻して4Gに再接続することで、問題が解決する可能性があります。機内モードを切り替えるには、以下の手順で操作してください。
- 画面の右上端から下方向にスワイプしてコントロールセンターを表示します。
- ホームボタン搭載モデルの場合は、下端から上方向にスワイプしてください。
- 「機内モード(飛行機アイコン)」をタップして「オン」に切り替えます。
- 数秒待ってから「機内モード(飛行機アイコン)」をタップして「オフ」に戻します。
機内モードを切り替えれたら、4Gに正常に接続されたことを確認してください。
対処2: iPhoneを再起動する
iPhoneのシステムに一時的な問題が起きていることが原因で、4Gに正常に接続できないケースが考えられます。
そのため、iPhoneを再起動することで、4Gの問題が解決する可能性があります。iPhoneを再起動するには、以下の手順で操作してください。
- iPhoneX以降: 「サイドボタン」と「音量調整ボタン」を同時に長押しして、電源オフスライダーをドラッグします。電源が切れたら「サイドボタン」を長押しして起動します。
- iPhone8以前: 「サイドボタン」を長押しして、電源オフスライダーをドラッグします。電源が切れたら「サイドボタン」を長押しして起動します。
iPhoneを再起動できたら、4Gに正常に接続されたか確認してください。再起動しても4Gに繋がらない場合は、次の対処に進んでください。
対処3: キャリア設定を更新する
モバイル通信のキャリア設定が古いことが原因で、4Gに正常に繋がらないケースが考えられます。
そのため、キャリア設定をしばらくアップデートしていない場合は、アップデートを実行してみてください。モバイル通信を大手キャリアと契約している場合は、以下の手順でキャリア設定をアップデートできます。
- 「設定」アプリを起動します。
- 「一般」をタップします。
- 「情報」をタップします。
- キャリアの項目までスクロールして、そのまま最大30秒間待ちます。
- 「キャリア設定アップデート」のメッセージが表示されたら「アップデート」をタップします。
iPhoneのモバイル通信をMVNOのキャリアと契約している場合は、APN構成プロファイルをアップデートしてください。APN構成プロファイルをアップデートするには、以下の手順で操作します。
- iPhoneにキャリアのSIMカードを挿入していることを確認します。
- 「設定」アプリを開いて、「一般」をタップします。
- 「プロファイル」をタップします。
- 「構成プロファイル名(LINEMO APNなど)」をタップして、「プロファイルを削除」をタップします。
- プロファイルをインストールできていない場合は、次の手順に進んでください。
- 契約先キャリアの公式サイトにアクセスして、「APN構成プロファイル」をダウンロードします。
- ダウンロードが完了したら、「設定」アプリを開いて「プロファイルがダウンロードされました」のメッセージをタップします。
- 右上の「インストール」をタップします。
キャリア設定、またはをAPN構成プロファイルをアップデートできたら、4Gに接続できるようになったか確認してください。
対処4: キャリアの4Gエリアを確認する
契約しているキャリアの4G/LTEのエリア外に出ていることが原因で、4Gに繋がらないケースが考えられます。
大手キャリアのdocomo、au、Softbankでは、ほとんどの都市が4G/LTEのエリア内となっていますが、田舎などの一部の地域はエリア外で3G回線になってしまう場合があります。また、4Gと3Gのエリアの境目にいると、4Gと3Gの切り替えが頻繁に起きて接続が不安定になる場合があります。
そのため、現在いる場所が4G回線のエリア内にいることを確認してください。各キャリアの4Gの対応エリアは、以下の公式ページから確認できます。
キャリアの4Gエリア外にいる場合は、エリア内に移動してからiPhoneが4Gに接続できるか試してみてください。
対処5: 音声通話とデータオプションを確認する
モバイル通信の音声通話とデータオプションの設定に問題があることが原因で、3Gに接続されてしまい4Gに接続できないケースが考えられます。
そのため、モバイル通信の音声通話とデータオプションの設定を確認して、問題がある場合は修正してください。音声通話とデータオプションの設定を変更するには、以下の手順で操作してください。
- 「設定」アプリを開きます。
- 「モバイル通信」を選択します。
- モバイル通信プランの項目で「接続しているプラン」を選択します。
- 「音声通話とデータ」をタップします。
- 複数のモバイル通信プランを設定している場合は、モバイル通信プランの一覧で「接続しているプラン」を選択してください。
- 「4G(またはLTE)」をタップします。
音声通話とデータオプションの設定を変更できたら、4Gに接続できるようになったか確認してください。
対処6: モバイル通信がオンになっているか確認する
iPhoneのモバイル通信の機能が単純にオフになっていることが原因で、4Gに接続できないケースが考えられます。
そのため、モバイル通信の機能がオンになっているか確認してください。また、iPhoneではアプリごとにモバイル通信のオン/オフを制御できるため、使用するアプリでモバイル通信がオンになっているか確認してください。
モバイル通信の設定を確認してオンに切り替えるには、以下の手順で操作してください。
- 「設定」アプリを開きます。
- 「モバイル通信」を選択します。
- 「モバイル通信」のスイッチが「オン」に切り替えます。
- 既にオンになっている場合でも、一度オフにしてオンに戻すことで問題が解決することがあります。
- 複数のモバイル通信プランを設定している場合は、モバイル通信プランの一覧で「接続しているプラン」を選択して「この回線をオンにする」のスイッチを切り替えてください。
- モバイルデータ通信のアプリ一覧で、「使用するアプリ」のスイッチが「オン」に切り替えます。
iPhoneのモバイル通信とアプリごとのモバイル通信をオンにできたら、4Gに接続できるようになったか確認してください。
対処7: キャリアの通信障害を確認する
キャリアの4GまたはLTE回線に一時的な通信障害が発生していることが原因で、4Gに繋がらないケースが考えられます。
そのため、キャリアの回線に通信障害が発生していないか確認してみてください。大手キャリアの通信障害は、以下の公式ページやTwitterなどで確認できます。MVNOの契約の場合は、各キャリアの公式ページを確認してみてください。
通信障害が発生している場合はユーザー側で対処できないため、キャリアの復旧作業をしばらく待ってみてください。復旧したはずが接続できない場合は、iPhoneを一度再起動してみてください。
対処8: Safariの履歴データを削除する
Safariのキャッシュなどに問題が起きていることが原因で、4Gに繋がっているのにウェブページが表示できないケースが考えられます。
そのため、Safariでページが読み込めない場合は、履歴データを削除することで問題が解決する可能性があります。Safariの履歴データを削除するには、以下の手順で操作してください。
- 「設定」アプリを開きます。
- 「Safari」をタップします。
- 「履歴とWebサイトデータを消去」をタップします。
- 「履歴とデータを消去」をタップします。
Safariの履歴データを削除できたら、ウェブページが正常に読み込めるようになったか確認してください。
対処9: ソフトウェアアップデートを実行する
iPhoneのシステムのバージョンが古く何らかの不具合があることが原因で、4Gに接続できないケースが考えられます。
そのため、ソフトウェアアップデートを実行してシステムを最新の状態にすることで、問題が解決する可能性があります。ソフトウェアアップデートを実行するには、以下の手順で操作してください。
- 「設定」アプリを起動します。
- 「一般」をタップします。
- 「ソフトウェアアップデート」をタップします。
- アップデートが見つかったら「ダウンロードしてインストール」をタップします。
- iPhoneのパスコードを入力します。
- 「今すぐインストール」をタップします。
ソフトウェアアップデートを実行できたら、iPhoneの再起動後に4Gに繋がるようになったか確認してください。
対処10: SIMカードを再装着する
iPhoneのSIMカードの接続に問題が起きていることが原因で、4Gに接続できないケースが考えられます。
そのため、SIMトレイからSIMカードを一度取り外してから再度取り付けることで、問題が解決する可能性があります。ただし、eSIMを搭載した一部のiPhoneはSIMトレイがないため、再装着できない点に注意してください。
iPhoneのSIMカードを再装着するには、以下の手順で行なってください。
- iPhoneの電源を切ります。
- iPhoneの側面のSIMトレイの穴にクリップなどを差し込んでトレイを開けます。
- SIMトレイ内のSIMカードを取り外して、SIMカードの位置と向きをしっかり確認してからトレイにセットし直します。
- SIMトレイを奥まで差し込んで閉じます。
iPhoneのSIMカードを再装着できたら、4Gに接続できない問題が解決したか確認してください。
対処11: ネットワーク設定をリセットする
ここまでの対処方法を試しても4Gに接続できない問題が解決しない場合は、ネットワーク設定に何らかの問題が起きていることが考えられます。
そのため、ネットワーク設定をリセットして初期状態に戻すことを検討してください。ただし、ネットワーク設定をリセットすると、Wi-Fi、Bluetooth、APNなどの設定が全て消去されるため、再設定が必要な点に注意してください。
iPhoneのネットワーク設定をリセットするには、以下の手順で操作してください。
- ホーム画面から「設定」を開きます。
- 「一般」をタップします。
- 「転送またはiPhoneをリセット」をタップします。
- 「リセット」→「ネットワーク設定をリセット」をタップします。
- パスコードを求められたら入力します。
- 「ネットワーク設定をリセット」をタップしてリセットを実行します。
ネットワーク設定をリセットできたら、必要に応じて再設定を行い4Gに接続できるようになったか確認してください。
対処12: VPN接続を切断する
iPhoneがVPNに接続していることが原因で、4Gの表示が出ているのにインターネットに接続できないことがあります。
そのため、VPNに接続していたり、VPN関連のアプリをインストールしている場合は、VPNを無効にして問題が解決しないか確認してください。VPN接続を解除するには、以下の手順で操作します。
- 「設定」アプリを開きます。
- 「VPN」をタップします。
- 接続中のVPNの「iアイコン」をタップします。
- 「VPNを切断」をタップします。
VPN関連のアプリをインストールしている場合は、アプリの設定画面から切断するか、アプリをアンインストールしてください。
iPhoneのVPN接続を切断できたら、4Gに正常に接続されるようになったか確認してください。
解決しない場合
全ての対処方法を試しても4Gに繋がらない場合は、キャリアの回線に何らかの問題が起きているケースが考えられます。
そのため、モバイル回線を契約しているキャリアのサポート窓口に4Gが利用できない問題について問い合わせてみてください。
キャリア側に問題が起きていなかった場合は、iPhoneに問題があることが考えられるため、Appleサポートに問題について問い合わせてください。