Windows10/11のダウンロードの保存先フォルダを変更/指定する方法

Windows10 ダウンロードの保存先の変更方法

Windows10/11では、ブラウザでインターネットからダウンロードしたファイルは、デフォルトの設定でユーザーフォルダ内の「ダウンロード」フォルダ(C:\Users\ユーザー名\Downloads)に保存されます。また、ストアアプリでダウンロードしたファイルは、ユーザーフォルダ内のフォルダに保存されます。

このダウンロードの保存先を別のフォルダに変更したかったり、システムドライブの容量削減のために別ドライブを指定したいケースがあると思います。

本記事では、Windows10/11でダウンロードの保存先フォルダを変更する方法について詳しく紹介します。

方法1: ブラウザの設定から変更する

デフォルトのダウンロードフォルダは、ブラウザ側の設定から変更することもできます。また、使用するブラウザによっては、ブラウザの設定を変更しないと異なった場所にダウンロードされる場合があります。

ブラウザ側の設定でデフォルトのダウンロード先のフォルダを変更するには、それぞれのブラウザで以下の手順で操作します。

Microsoft Edgeの場合

Edge ダウンロードの保存先を変更

Microsoft Edgeでデフォルトのダウンロードフォルダを変更するには、以下の手順で操作します。

  1. Microsoft Edgeを起動します。
  2. ウィンドウ右上にある「メニュー(…アイコン)」をクリックし、メニューが表示されたら「設定」を選択します。
  3. ウィンドウ左のメニューにある「ダウンロード」をクリックします。メニューが表示されない場合は、左上の三本ラインアイコンをクリックしてください。
  4. 「場所」の項目にある「変更」ボタンをクリックします。
  5. 「ダウンロードの保存先にするフォルダ」を選択し、「フォルダーの選択」ボタンをクリックして設定を保存します。

以上の手順でダウンロードフォルダが変更されます。「場所」に表示されているフォルダが変更されたことを確認してください。

Google Chromeの場合

Chrome ダウンロードの保存先を変更

Google Chromeでデフォルトのダウンロードフォルダを変更するには、以下の手順で操作します。

  1. Google Chromeを起動します。
  2. ウィンドウ右上にある「メニュー(…アイコン)」をクリックし、メニューが表示されたら「設定」を選択します。
  3. 設定画面が表示されたら、画面の1番下までスクロールし、「詳細設定」をクリックします。
  4. さらに下へスクロールし、「ダウンロード」の設定項目を探し、「保存先」の右にある「変更」ボタンをクリックします。
    • 項目が見つからない場合は、画面上部にある虫眼鏡アイコンをクリックし、「ダウンロード」と検索してみてください。
    • 「ダウンロード前に各ファイルの保存場所を確認する」のスイッチを「オン」に変更すると、ダウンロードの度にファイルの保存先を指定するようになります。
  5. 「新しいダウンロードの保存先フォルダ」を選択して「フォルダーの選択」ボタンをクリックします。

以上の手順でダウンロードフォルダが変更されます。「保存先」に設定されているフォルダが正しく変更されたことを確認します。

Firefoxの場合

Firefox ダウンロードの保存先を変更

Firefoxでデフォルトのダウンロードフォルダを変更するには、以下の手順で操作します。

  1. Firefoxを起動します。
  2. 右上にある「メニュー(3本線のアイコン)」をクリックして「設定」を選択します。
  3. 設定画面(一般)が表示されたら、そのまま下へスクロールして「ファイルとプログラム」の設定項目を探し、「ダウンロード」の右側にある「参照」ボタンをクリックします。
    • 「ファイルごとに保存先を指定する」を選択すると、ダウンロードの度にファイルの保存先を指定するようになります。
  4. 新しいダウンロード保存先フォルダを選択して、「フォルダーの選択」をクリックします。

以上の手順でダウンロードフォルダが変更されます。「次のフォルダーに保存する」に設定されているフォルダが変わったことを確認します。

上記以外のブラウザを使用している場合は、公式ページのマニュアルを参考にしてダウンロードフォルダを変更してください。

方法2: エクスプローラーのプロパティから変更する

エクスプローラー ダウンロードの保存先を変更

エクスプローラーのプロパティからダウンロードの保存先フォルダを変更することもできます。具体的には、以下の手順で操作してください。

  1. 設定を変更する前に、新しい保存先となるダウンロードフォルダを作成しておきます。フォルダの場所・名前は自由に設定してください。
  2. エクスプローラーを起動して、左ペインの一覧から「PC」をクリックして選択します。
  3. 右ペインで「ダウンロード」フォルダを右クリックして「プロパティ」を選択します。
    • 「ダウンロード」フォルダが見つからない場合は、アドレスバーに「%USERPROFILE%」と入力してEnterキーを押し、ユーザーフォルダ内を確認してみてください。
    • クイックアクセスの「ダウンロード」からでも同様の操作で設定できます。
  4. プロパティウィンドウが開いたら、「場所」タブをクリックして開きます。
  5. 現在設定されているダウンロードフォルダのパスが表示されます。パスを変更するには「移動」ボタンをクリックします。
  6. 「移動先の選択」ウィンドウが表示されたら、「新しいダウンロードフォルダ」を選択して「フォルダーの選択」をクリックします。
  7. ダウンロードフォルダを変更できたら、右下にある「適用」ボタンをクリックします。
  8. 「元の場所のすべてのファイルを新しい場所に移動しますか?」のメッセージが表示されたら「はい」をクリックします。
    元の場所のすべてのファイルを新しい場所に移動

    • 「はい」を選択すると、古いダウンロードフォルダにあるファイルが新しいダウンロードフォルダに自動で移行されます。ファイルを移動したくない場合は「いいえ」をクリックしてください。
  9. 「OK」をクリックしてプロパティウィンドウを閉じます。

以上の手順で、デフォルトのダウンロードフォルダを新しいフォルダに変更することができます。

補足: 保存するファイルの種類によっては、「ダウンロード」フォルダではなく「ドキュメント」や「ミュージック」等のフォルダに保存されることがあります。このような場合は、「ドキュメント」や「ミュージック」フォルダの「プロパティ」ウィンドウを開いて同様の手順で「場所」の設定を行ってください。

ダウンロードフォルダの場所を戻したくなった場合は、以下の手順でデフォルトの場所に簡単に戻すことができます。

  1. 「新しいダウンロードフォルダ」を右クリックして「プロパティ」を開きます。
  2. 「場所」タブを開いて、「標準に戻す」をクリックします。
    ダウンロードの保存先を標準に戻す
  3. 「適用」→「OK」の順にクリックして設定を保存します。
    • 「フォルダーは存在しません。新たに作成しますか?」というメッセージが表示された場合は、「はい」を選択してください。

方法3: レジストリを修正して変更する

レジストリでダウンロードの保存先を変更

レジストリを編集してデフォルトのダウンロードフォルダのパスを変更することもできます。

ただし、レジストリの編集を誤るとWindowsの動作に問題が起きる恐れがあるため、バックアップを取ってから編集することをおすすめします。

レジストリを編集してデフォルトのダウンロードフォルダのパスを変更するには、以下の手順で操作します。

  1. 新しいダウンロードフォルダのパスを確認しておきます。
    • フォルダパスをコピーする場合は、Shiftキーを押しながらフォルダを右クリックして「パスのコピー」を選択してください。
  2. 「Windowsマーク」を右クリックして「ファイル名を指定して実行」を選択します。
  3. 「regedit」と入力して「OK」をクリックします。
  4. レジストリエディタが起動したら、ツリーを展開して以下のキーにアクセスします。
    HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\User Shell Folders
  5. 左ペインで「User Shell Folders」を選択した状態で、右ペインで「{7D83EE9B-2244-4E70-B1F5-5393042AF1E4}」の名前の値をダブルクリックします。
    • 名前で見つけにくい場合は、データが「%USERPROFILE%\Downloads」の値を探してください。
  6. 値のデータを「任意のダウンロードフォルダパス」に変更して「OK」をクリックします。
    • フォルダパスにはダブルクォーテーションを含めずに入力してください。
  7. データが「%USERPROFILE%\Downloads」の他の値がある場合は、同様の手順で値のデータを「任意のダウンロードフォルダパス」に変更します。
  8. PCを再起動してレジストリを反映します。

PCが再起動したら、ファイルをダウンロードしてデフォルトのダウンロードフォルダが変更されたことを確認してください。

方法4: 新しいコンテンツの保存先を変更する

新しいコンテンツの保存先を変更する

ストアアプリで音楽や写真、ビデオ、映画ファイルなどをダウンロードした際に保存されるフォルダを別ドライブに変更することもできます。

ただし、この方法はストアアプリの保存先を別ドライブにできるだけで、保存するフォルダは指定できない点に注意してください。

また、過去にダウンロードしたファイルは自動で移行されず、新しくダウンロードするファイルのみに適用されます。

ストアアプリの保存先を変更するには、以下の手順で操作します。

  1. 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を開きます。
  2. 設定ウィンドウが開いたら、「システム」をクリックします。
  3. 「記憶域(またはストレージ)」をクリックします。
  4. 右ペインをスクロールして「その他のストレージ設定」内の「新しいコンテンツの保存先を変更する」をクリックします。
    • Windows11の場合は、「ストレージの詳細設定」→「新しいコンテンツの保存先」の順にクリックしてください。
  5. ファイルの種類(アプリ、ドキュメント、音楽など)と保存先ドライブの一覧が表示されます。保存先を変更するには「保存先のセレクトボックス」をクリックし、「保存先ドライブ」を変更してください。
  6. 「適用」をクリックすると設定が保存され、指定したドライブに保存先用の「ユーザー名のフォルダ」が自動作成されます。
    • ユーザー名のフォルダ内には、ダウンロード先となる「Documents」、「Music」、「Pictures」などのフォルダが作成されます。

以上の設定を行うと、ストアアプリで新しくダウンロードしたファイルが別ドライブに保存されるようになります。

ファイルは自動で移行されないため、古いフォルダ(C:\Users\ユーザー名\)にファイルが残っている場合は、手動でファイルを新しいフォルダにコピーしてください。

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