Windows10/11には、ユーザーがアプリケーションなどをスタートアップに簡単に登録できるスタートアップフォルダが用意されています。
スタートアップフォルダで登録したアプリは、Windowsの起動時に自動的に実行することができます。
本記事では、Windows10/11のスタートアップフォルダの場所と開き方について詳しく紹介します。追加・削除・無効方法も併せて紹介します。
この記事の内容
スタートアップフォルダとは
Windowsのスタートアップフォルダの主な機能は、システムが起動するときに自動的にアプリケーションやスクリプトファイルを実行することです。
ユーザーが日常的に使用するアプリケーションをスタートアップフォルダに追加することで、PCの起動後にそれらのアプリケーションを一つ一つ手動で開く必要がなくなります。
これは特に、毎日の作業で常に開いておく必要のあるアプリケーションや、バックグラウンドで実行する必要のあるサービス、定期的なタスクなどに便利です。
スタートアップフォルダの場所
Windowsのスタートアップフォルダは、通常は以下のパスにあります。ただし、Windowsのバージョンやエディションによっては場所が異なる場合があります。
- 個別のユーザーのスタートアップフォルダ:
C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup
- [ユーザー名]は、各ユーザーアカウントの名前に置き換えます。
- すべてのユーザーのスタートアップフォルダ:
C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\StartUp
個別ユーザーのスタートアップフォルダに追加したアプリケーションやスクリプトは、そのユーザーでサインインした時のみスタートアップで起動します。すべてのユーザーのスタートアップフォルダに追加した場合は、すべてのユーザーのスタートアップに反映されます。
スタートアップフォルダの開き方
個別のユーザー、またはすべてのユーザーのスタートアップフォルダは、以下のいずれかの方法で開くことができます。
方法1: ファイル名を指定して実行から開く
ファイル名を指定して実行ダイアログを使用することで、スタートアップフォルダを素早く開くことができます。具体的な手順は以下の通りです。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「ファイル名を指定して実行」を選択するか、「Windows + R」キーを同時に押します。
- ダイアログボックスが開いたら、名前に「shell:startup」と入力して「OK」をクリックします。
- すべてのユーザーのスタートアップフォルダを開きたい場合は、「shell:common startup」と入力してください。
- サインイン中のユーザー、またはすべてのユーザーのスタートアップフォルダが開きます。
方法2: エクスプローラーで直接開く
サインインしていない別のユーザーのスタートアップフォルダを変更したい場合などは、エクスプローラーのアドレスバーを使ってスタートアップフォルダを直接開いてください。エクスプローラーで直接開くには以下の手順で操作します。
- エクスプローラーを開きます。
- アドレスバーにスタートアップフォルダのパスを直接入力し、Enterキーを押します。
C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup
- [ユーザー名]は、各ユーザーアカウントの名前に置き換えてください。
- すべてのユーザーのスタートアップフォルダを開く場合は、以下のパスを入力してください。
C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup
- スタートアップフォルダが開きます。
スタートアップフォルダの追加/削除方法
スタートアップフォルダを利用するためには、フォルダにアプリケーションのショートカットやスクリプトを追加するだけでスタートアップに登録されます。逆にスタートアップフォルダからアプリケーションのショートカットやスクリプトを削除すると、スタートアップから削除されます。
スタートアップフォルダにアプリケーションのショートカットまたはスクリプトを追加や削除するには、以下の手順で行います。
- 追加方法:
- アプリケーションのショートカット、またはスクリプトファイルを右クリックして「コピー」します。
- アプリケーションのショートカットがない場合は、アプリケーションの実行ファイル(.exe)を探し、右クリックして「ショートカットの作成」を選択します。
- スタートアップフォルダを開きます。
- スタートアップフォルダ内で右クリックして「貼り付け」を選択します。
- アプリケーションのショートカット、またはスクリプトファイルを右クリックして「コピー」します。
- 削除方法:
- スタートアップフォルダを開きます。
- アプリケーションのショートカット、またはスクリプトファイルを右クリックして「削除」を選択するか、ファイルを別フォルダに移動します。
- 確認ダイアログが表示された場合は、「はい」をクリックします。
以上の手順で、スタートアップフォルダにアプリケーションのショートカットやスクリプトを追加または削除することができます。次回のWindows起動時に設定が反映されます。
スタートアップフォルダの無効方法
スタートアップフォルダに追加したアプリケーションやスクリプトを一時的に無効にしたい場合は、タスクマネージャーで設定を変更できます。具体的な無効手順は、以下の通りです。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「タスクマネージャー」を選択します。
- タスクマネージャーが起動したら、ウィンドウ左下にある「詳細」をクリックして詳細表示に切り替えます。
- 既に詳細表示になっている場合は、この手順をスキップしてください。
- 「スタートアップ」タブを開きます。
- プログラム一覧で「無効にしたいプログラム」を選択して右下の「無効にする」をクリックします。
以上の手順で、スタートアップフォルダ内に追加したプログラムを無効にすることができます。プログラムを有効に戻したい場合は、同じ手順で「有効にする」をクリックしてください。Windowsを再起動するとスタートアップの設定が反映されます。