iPhone – Wi-Fiに表示される「リースを更新」の意味【更新方法/できない時は?】

iPhoneのWi-Fi接続設定画面を調べると「リースを更新」という項目があります。Wi-Fiの設定画面にあるのだからおそらくネットワーク関係の機能だろうと予想はつくかもしれませんが、一般的に馴染みのある用語とは言い難く、一体どんな機能なのだろうと疑問に持つ人は少なくないでしょう。

本記事では、iPhoneにのWi-Fiの項目に表示される「リースを更新」の意味と更新方法ついて解説します。また「リースを更新しようとしてもできない」という時の対処法もあわせて紹介します。

「リースを更新」とは?

リースを更新とは、簡単に言ってしまえば「IPアドレスを再取得する」機能です。ルーターと通信して接続設定をリフレッシュし、iPhoneが正常にネット接続できるようにします。

ですから既に問題なくWi-Fiに接続できているのであれば、「リースを更新」機能を使う必要はありません。また間違えて「リースを更新」を実行してしまっても特に問題はなく、設定の復元等を行う必要もありません。

「リースを更新」機能が有効なのは、例えば次のような場面です。

  • Wi-Fi経由のインターネットが接続できない
  • Wi-Fiを使うと接続が不安定になる
  • Wi-Fiの通信速度が異常に遅い

このようにWi-Fi接続に関するトラブル全般に対して効果的と言えます。インターネットの接続トラブルには様々な原因が考えられるため必ずしも問題を解決できるとは限りませんが、操作も簡単な上データ損失などのリスクもないため、困った時には試す価値があるでしょう。

リースを更新の手順

リースを更新するには次の手順で操作します。

  1. iPhoneのホーム画面を表示します。
  2. 「設定」アイコンをタップして、設定画面を開きます。
  3. 「Wi-Fi」をタップします。
  4. 接続済みのWi-Fi名(左に青いチェックが付いている項目)をタップして詳細を表示します。
  5. Wi-Fiの接続情報が表示されます。下へスクロールすると「リースを更新」という項目があるので、これをタップします。
  6. 確認ポップアップが表示されます。もう1度「リースを更新」をタップします。

これでリースの更新は完了です。

更新できない時の対処法

上の手順で操作してもリースの更新ができないという時は、次の対処法を試してみてください。

対処1: リースを更新してもIPアドレスが変わらないこともある

対処法とは少し異なりますが、まず前提としてリースを更新しても必ずIPアドレスが変わるわけではありません。「リースを更新」をタップしても何も表示されない、何も変わらないということもありますが、Wi-Fiに正常に接続できているのであればリースの更新は正しく行われています。

もしインターネットトラブルを解決しようとしてリースの更新を試している場合は、Apple公式のサポート情報(https://support.apple.com/ja-jp/HT204051)などを参考に別の対処法も試してみてください。

また、何らかの理由でIPアドレスを変更したい場合はリースの更新の代わりにIPアドレスの手動設定を行ってください。

対処2: iPhone本体とルーターを再起動する

ネットワーク関係のエラーはiPhone本体やルーターを再起動することで解決することがあります。

iPhoneの再起動手順については機種によって異なるため、もし再起動の方法がわからない場合は次のリンク先の情報を確認しながら正しい手順で再起動を行ってください。

また、ルーターの再起動方法もメーカーや機種により異なります。必ず操作マニュアルやメーカーサイトの情報をご確認ください。

対処3: ネットワーク設定をリセットする

元々のWi-Fiの接続設定に問題がある可能性があります。1度Wi-Fiの設定をリセットしてから再接続することで解決できるかもしれません。

ただしこの方法でリセットを行うと再度Wi-Fiの接続設定が必要になります。必ずWi-Fiの接続先名や接続パスワードを控えた上で操作を行ってください。

  1. 「設定」→「Wi-Fi」の画面を表示し、接続済みWi-Fiの項目(青いチェックの付いた接続先)をタップします。
  2. 接続先情報が表示されます。「このネットワーク設定を削除」をタップします。
  3. 確認ポップアップが表示されます。「解除」をタップして操作を確定します。
  4. 「ネットワークを選択」リストに接続先一覧が表示されます。ここから先程削除したWi-Fi接続先を探し、タップして再接続の設定を行います。
  5. 接続パスワードを求められたらWi-Fiのパスワードを入力します。

対処4: ルーターの設定を確認する

ルーター側の設定を確認し、「DHCP」機能が有効になっていることを確認してください。

ルーターの設定画面は多くの場合、ルーターに接続されているスマホ・パソコンでブラウザを開き、ルーターのIPアドレスを入力することでアクセスできます。

ただし具体的なアクセス手順や設定画面の操作方法はルーターのメーカー・機種により異なります。詳しい操作方法についてはルーターの操作マニュアル及びメーカーサイトをご確認ください。

解決しない時は

  • もし手元に複数のデバイス(パソコン・Mac・スマホ等)がある場合は、他のデバイスで同じWi-Fiに問題なく接続できるか試してみてください。もし他のデバイスでも同様のトラブルが発生するようであればルーターまたはインターネットプロバイダに問題があると考えられます。
  • ルーターによっては複数の帯域(2.4GHz・5GHz)が利用できることがあります。その場合は別の帯域に接続を切り替えてみてください。
  • セキュリティアプリの影響を受けることがあります。もしiPhoneにそのようなアプリをインストールし使用している場合は一時的にアプリの機能を無効化してください。
  • iPhoneの初期化・バックアップからの復元などが効果的な場合もあります。

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