DNSサーバーは応答していませんが頻発する時の解決方法 – Windows10

Windows10のPCがインターネットに繋がらなくなった際に、トラブルシューティングのネットワーク診断を実行すると、「DNSサーバーは応答していません」というエラーが出る場合があります。

また、一時的に正常にインターネットに繋がるのに、一定時間立つと接続が頻繁に切れて、再度「DNSサーバーは応答していません」のエラーが表示されるケースもあります。

この記事では、Windows10のパソコンで「DNSサーバーが応答しない」が頻発する時の対処方法を紹介しています。

関連: 「デバイスまたはリソース (DNSサーバ) が応答していません。」のエラーが出る場合は、次のページの対処方法を参考にしてください。

対処1:Windows10を再起動する

Windowsのシステムやネットワークドライバーに一時的な問題が起きて、DNSサーバーが応答しないケースがありす。

そのため、PCを一度起動してから再度ネットワーク診断のトラブルシューティングツールを実行してみてください。

再起動してもDNSサーバーが応答しないエラーが解決しない場合は、次の対処法を試してみてください。

対処2:ルーターを再起動する

Windows10の端末以外でもインターネット接続ができない状態になっている場合は、ルーターに一時的な問題が起きているケースが考えられます。

そのため、ルーターを再起動して問題が解決しないか試してみてください。ルーターを再起動するには、次の手順で操作します。

  1. ルーターの電源アダプターを抜きます。
  2. 5分以上待ってから再度電源アダプターを接続します。
    • 内部に溜まった過剰電力の影響で、ルーターの動作に問題が起きているケースがあるため、一定時間待ってから再起動することをおすすめします。
  3. ルーターが再起動してたPCがインターネットに接続できたか確認します。

ルーターの一時的なトラブルであれば、上記の手順でDNSサーバーが応答しないエラーが解決するはずです。

エラーが解決しない場合や解決してもエラーが再発する場合は、次の対処方法に進んでください。

対処3:パブリックDNSを設定する

使用しているDNSサーバーに問題が起きており、「DNSサーバーは応答していません」のエラーが出ているケースが考えられます。

上記の問題は、パブリックDNSの設定をすることで、DNSサーバーが応答しないエラーが解消される可能性があります。

そのため、次の手順でDNSサーバーをGoogleが提供しているパブリックDNSに変更してエラーが解決しないか確認してみてください。

  1. 「Windowsマーク」を右クリックして「ネットワーク接続」を選択します。
  2. 右ペインの「関連設定」の「アダプターのオプションを変更する」をクリックします。
  3. 接続している「Wi-Fi」もしくは「有線LAN」を右クリックして「プロパティ」を選択します。
  4. 出てきた項目から「インターネットプロトコルバージョン4」をダブルクリックします。
  5. プロパティウィンドウを開いたら「次のDNSサーバーのアドレスを使う」のオプションにチェックを入れます。
  6. 優先DNSサーバーに「8.8.8.8」、代替DNSサーバーに「8.8.4.4」を入力して「OK」をクリックします。

以上の手順で、パブリックDNSに接続されるよう設定できます。DNSサーバーのエラーが解決したか確認してください。

対処4:MACアドレスを手動で設定する

MACアドレスを手動で設定することで「DNSサーバーは応答していません」のエラーが解決することが、Microsoftコミュニテュに報告されています。

そのため、次の手順でMACアドレスを手動で設定してエラーが解決しないか試してみてください。

  1. 「Windowsマーク」を右クリックして「Windows PowerShell」を選択します。
  2. 次のコマンドを入力してEnterキーを押します。
    ipconfig / all
  3. 「物理アドレス」のMACアドレスの値「XX-XX-XX-XX-XX-XX」を控えておきます。
  4. 「Windowsマーク」を右クリックして「ネットワーク接続」を選択します。
  5. 右ペインの「関連設定」の「アダプターのオプションを変更する」をクリックします。
  6. 接続している「Wi-Fi」もしくは「イーサネット」を右クリックして「プロパティ」を選択します。
  7. 「構成」をクリックします。
  8. 「Network Address」を選択します。
    • 「Locally Administered Address」などの名称の場合もあります。
  9. 値のオプションを選択して「控えたMACアドレスの値(ダッシュは不要です)」を入力して「OK」をクリックします。

MACアドレスを手動で設定できたら、DNSサーバーの問題が解決してインターネットに接続できるようになったか確認してください。問題が解決しない場合は、元の設定に戻してください。

対処5:ネットワークドライバーを再インストールする

インストールされているネットワークドライバーに破損や不具合などの問題が起きていることが原因で、DNSが応答しないエラーが出るケースがあります。

そのため、次の手順でネットワークドライバーを再インストールしてDNSのエラーが解決しないか確認してください。

  1. 「Windowsマーク」を右クリックして「デバイスマネージャー」を選択します。
  2. 「ネットワークアダプター」のツリーを展開します。
  3. 「ネットワークアダプター名」を右クリックして「デバイスのアンインストール」を選択します。
  4. 確認画面が出るので「アンインストール」をクリックします。
  5. PCを再起動します。

PCが再起動すると、最新のネットワークドライバーが自動でインストールされます。ネットワーク診断でDNSエラーが解決したか確認してください。

対処6:Wi-Fi子機を再接続する

PCにUSBのWi-Fi子機を接続している場合は、Wi-Fi子機の接続に問題が起きてDNSが応答しないエラーが出るケースがあります。

そのため、PCの別のUSBポートにWi-Fi子機を挿し直して、インターネットへの接続が解決しないか確認してください。

また、Wi-Fi子機をUSBハブに接続している場合は、PCのUSBポートに直接接続するようにしてください。

対処7:USBセレクティブサスペンドを無効化する

Windows10では、一定時間使われていないデバイスへの電源供給を停止させる機能である「USBセレクティブサスペンド」が有効になっています。

Wi-Fiの無線子機を使用している場合は、USBセレクティブサスペンド機能が原因で電源供給が止まってしまい、DNSサーバーが応答しないエラーが発生しているケースがあります。

特にPC起動時は正常にインターネットに接続できるのに、一定時間経過するとDNSサーバーが応答しないエラーが発生する場合は、この機能が原因になっていることが考えられます。

そのため、次の手順でUSBセレクティブサスペンド機能を無効化してみてください。

  1. タスクバーのスタートメニュー右クリックして[電源オプション]をクリックします。
  2. 設定画面の右側を下にスクロールして[電源の追加設定]をクリックします。
  3. ⦿がついている電源プランの右側にある[プラン設定の変更]をクリックします。
  4. [詳細な電源設定の変更]をクリックします。
  5. [USB設定]をダブルクリックします。
  6. [USBのセレクティブサスペンドの設定]をダブルクリックします。
  7. [有効]を[無効]に変更します。
  8. [OK]を押して設定を変更します。

以上で、USBセレクティブサスペンドの設定が無効化されます。上記の設定を行うとWindows10が起動し続ける限り、無線LAN子機との接続が切れることがなくなります。

対処8:IPv6の機能を無効にする

環境によってはIPv6の機能が有効になっていることが原因で、DNSサーバーが応答しないエラーが発生するケースがあります。

そのため、次の手順でIPv6の機能を無効化してDNSサーバーが応答しないエラーが解決しないか試してみてください。

  1. 「Windowsマーク」を右クリックして「ネットワーク接続」を選択します。
  2. 右ペインの「関連設定」の「アダプターのオプションを変更する」をクリックします。
  3. 接続している「Wi-Fi」もしくは「イーサネット」を右クリックして「プロパティ」を選択します。
  4. 「インターネットプロトコルバージョン6(TCP/IPv6)」のチェックを外して「OK」をクリックしてください。

以上で、IPv6の機能を無効化することができます。再度ネットワーク診断を実行して問題が解決したか確認してください。

対処9:不要なネットワークアダプターを無効にする

複数のネットワークアダプターが有効になっていることが原因で、DNSサーバーの接続に問題が起きるケースがあります。

そのため、次の手順で不要なネットワークアダプターを全て無効にしてください。

  1. 「Windowsマーク」を右クリックして「ネットワーク接続」を選択します。
  2. 右ペインの「関連設定」の「アダプターのオプションを変更する」をクリックします。
  3. 「接続していないネットワークアダプター」を右クリックして「無効にする」を選択します。

ネットワークアダプターを無効にできたら、再度ネットワーク診断を試してみてください。改善しない場合は、設定を戻して次の対処方法に進んでください。

対処10:Microsoft Virtual WiFi Miniport Adapterを削除する

ネットワークアダプターに「Microsoft Virtual WiFi Miniport Adapter」がインストールされていると、DNSサーバーの接続に問題が起きるケースがあります。

そのため、次の手順でネットワークアダプターを確認して「Microsoft Virtual WiFi Miniport Adapter」がある場合は、削除してください。

  1. 「Windowsマーク」を右クリックして「デバイスマネージャー」を選択します。
  2. 上部メニューの「表示」→「非表示のデバイスの表示」を選択してチェックをつけます。
  3. 「ネットワークアダプター」のツリーを展開します。
  4. 「Microsoft Virtual WiFi Miniport Adapter」がある場合は、右クリックして「デバイスのアンインストール」を選択します。

以上の手順で、Microsoft Virtual WiFi Miniport Adapterを削除することができます。削除ができたらDNSの問題が解決したか確認してください。

対処11:サードパーティアプリケーションを確認する

インストールしているアプリケーションがDNSサーバーのアドレスを変更していることが原因で、DNSサーバーが応答しないエラーが出るケースがあります。

特にセキュリティソフトやネットワーク関連のアプリケーションがインストールされている場合は、そのアプリケーションが原因として疑われます。

そのため、PCをセーフモードで起動した状態で、DNSサーバーが応答しないエラーが解決しない確認してください。

PCをセーフモードで起動する詳しい手順については、次のページを併せて参考にしてください。

セーフモードを起動する際は、スタートアップ設定の画面で「F5」キーを押して「セーフモードとネットワークを有効にする」のオプションを選択してください。

PCをセーフモードで起動できたら、DNSサーバーが応答しないエラーが解決したか確認してください。

解決した場合は、インストールしているアプリケーションに問題があると判断できます。原因として考えられるセキュリティソフトやネットワーク関連のアプリケーションのアンインストールを行なってください。

対処12:配信の最適化機能をオフにする

Windows10のアップデートを高速化するための「配信の最適化」機能が原因で、DNSサーバーが応答しない問題が起きるケースがあります。

そのため、次の手順で配信の最適化の機能を無効化することでDNSサーバーの問題が解決しないか確認してみてください。

  1. 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
  2. 「更新とセキュリティ」をクリックします。
  3. 左ペインで「配信の最適化」をクリックします。
  4. 「他のPCからダウンロードを許可する」のスイッチを「オフ」に変更します。

以上の手順で配信の最適化の機能を無効化することができます。

対処13:ISPで障害が起きていないか確認する

インターネット回線のプロバイダで障害が起きておりDNSサーバーが応答しないケースが稀にあります。

そのため、プロバイダーの公式ページやTwitterで障害情報が出ていないか確認してください。

障害が発生している場合は、復旧作業が完了するまで待ってください。

対処14:ルーターのファームウェアを更新する

ルーターのファームウェアに不具合があり、DNSサーバーが応答しないエラーが出るケースがあります。

ファームウェアの不具合は、アップデートによって改修できる可能性があります。

特にルーターのファームウェアがのバージョンが古い場合は、一度ファームウェアを最新にアップデートしてみてください。

ファームウェアのアップデート方法はルーターによって異なるため、メーカーページのマニュアルを参考にしてください。

対処15:ルーターをリセットする

ここまでの対処方法でDNSサーバーの問題が解決しない場合は、ルーターに設定ミスがあったり原因不明の問題が起きていることが考えられます。

そのため、ルーターを初期化してDNSの問題が解決しないか確認してください。

ルーターを初期化するには、ルーターの「リセット」ボタンを数秒間長押しすることでリセットできます。詳しい設定方法は、マニュアルを参考にしてください。

注意: ルーターを初期化するとインターネットの接続情報を再設定する必要があります。事前にプロバイダから提供されている接続情報があるか確認してください。

対処16:ルーターを交換する

ルーターの初期化をしてもDNSサーバーが応答しないエラー改善しない場合は、ルーターが故障しているケースも考えられます。

特にWindowsの端末以外でも同様にインターネット接続に問題が起きている場合は、ルーターの故障が濃厚です。

すべての対処方法を試しても解決しない場合は、別の新しいルーターに買い替えることを検討してください。

レンタルしているルーターの場合は、契約しているプロバイダに状況を問い合わせてください。

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