リフレッシュレートを上げるとディスプレイの表示がなめらかになり、動画やゲームをさらに快適に楽しめるようになります。
また、画面がちらつく・明るさがおかしいというようなディスプレイ周辺のトラブルもリフレッシュレートの変更で解消できることがあります。
本記事では、Windows10のリフレッシュレートの基本的な変更方法と、リフレッシュレートが変更できない時の対処法を紹介します。
この記事の内容
リフレッシュレートの変更方法
Windows10でリフレッシュレートを変更するには次の手順で操作します。
- タスクバーにある「スタート」ボタンをクリックします。
- スタートメニュー内の「設定(歯車アイコン)」をクリックします。
- 「Windowsの設定」画面が表示されたら「システム」をクリックします。
- 左側のメニューを確認し、「ディスプレイ」が選択されていることを確認します。画面右側を下へスクロールし、「ディスプレイの詳細設定」の文字をクリックします。
- 「ディスプレイの詳細設定」画面が表示されます。「ディスプレイ1のアダプターのプロパティを表示します」の文字をクリックします。
- グラフィックカードのプロパティウィンドウが表示されます。「モニター」タブをクリックして開きます。
- 「画面のリフレッシュレート」の下にあるリストをクリックし、変更したいリフレッシュレートを選択します。
- 「OK」をクリックして設定を保存します。
- 「ディスプレイの詳細設定」画面に戻ります。ディスプレイが1つの場合はそのまま画面右上のバツボタンをクリックして設定を終了します。
- 複数のディスプレイを使用している場合は「ディスプレイの選択」の下にあるリストを切り替え、他のディスプレイ用のリフレッシュレートを同様の手順で設定します。
なお、標準的なリフレッシュレートは60Hzです。使用用途に合わせて設定・調整を行ってください。
もし上記の手順で変更できない場合はこの後紹介する対処法を試してみてください。
対処1:ディスプレイとケーブルが高リフレッシュレートに対応しているか確認
まずディスプレイ本体の対応リフレッシュレートをご確認ください。
多くの液晶ディスプレイは60Hz固定であり、そのようなディスプレイを使用している場合はディスプレイ本体の交換が必要になります。またディスプレイの接続ケーブルにもご注意ください。
古い規格のケーブルなどは高リフレッシュレートに対応していないことがあります。対応していないケーブルで接続すると、ディスプレイが高リフレッシュレートに対応していても、リフレッシュレートを上げることができなくなってしまいます。
対処2: グラフィックボードのコントロールパネルから設定する
NVIDIAのグラフィックボードを使用している場合はNVIDIAコントロールパネルから設定することでうまくいくことがあります。次の手順で操作してみてください。
- デスクトップのアイコンのない部分を右クリックし、右クリックメニューから「NVIDIAコントロールパネル」を選択します。
- NVIDIAコントロールパネルが表示されます。左側のメニューにある「解像度の変更」をクリックします。
- 「解像度の変更」画面が表示されます。「変更するディスプレイを選択します」の項目で設定したいディスプレイをクリックで選択します。
- 「リフレッシュレート」のリストをクリックし、設定したいリフレッシュレートを選択します。問題なく変更できればこれで設定は完了です。右下の「適用」ボタンをクリックしてからNVIDIAコントロールパネルを終了します。
- 上記の手順で目的のリフレッシュレートが選択できない場合は「カスタマイズ」ボタンをクリックします。
- 「カスタム解像度の作成」をクリックします。
- 「カスタム解像度の作成」画面が表示されます。「リフレッシュレート」の設定値を目的の値に変更します。その他の設定項目はデフォルトのままにするか、正常に動作する値を設定します。
- 「テスト」をクリックします。テストに成功したら「はい」をクリックして設定を保存します。
- リストに作成したカスタム解像度が追加されます。チェックがついていることを確認し、「OK」をクリックします。
- NVIDIAコントロールパネルの「解像度の変更」画面に戻ります。「解像度」の下のリストに先ほど作成したカスタム解像度が追加されているので、これを選択してから右下の「適用」ボタンをクリックします。
もし手順1で「NVIDIAコントロールパネル」の項目が表示されない場合はグラフィックドライバーの動作に問題があるか、グラフィックボードが正しく接続されていない可能性があります。グラフィックボードの接続方法をもう1度確認してみてください。
グラフィックボードの接続に問題がなければ対処③の手順に従ってグラフィックドライバーの再インストールを試してみてください。
対処3: グラフィックドライバーを再インストールする
最新のグラフィックドライバーを再インストールしてみてください。
既にドライバーを最新版に更新済みの場合でも、DDUなどの削除ツールを使って既存のドライバーを完全にしてから再インストールすることで問題を解消できることがあります。
NVIDIA/AMDのグラフィックドライバーを再インストールする手順を紹介します。
1.最新のドライバーのダウンロードする
まずは、最新版のグラフィックドライバーをダウンロードしておきましょう。
- 万が一に備えて操作の前にシステムの復元ポイントを作成することをおすすめします。また、大切なデータは必ずバックアップを取っておいてください。
- ドライバーを削除する前に最新のグラフィックドライバーをダウンロードしておきます。
- NVIDIAのグラフィックボードを使用している場合は、『NVIDIAドライバダウンロード』からお使いのグラフィックボード・OSに合ったドライバーを検索し、ダウンロードします。
- AMDのグラフィックボードを使用している場合は『AMDドライバーとサポート』からグラフィックボードを検索し、ドライバーをダウンロードします。
2.Display Driver Uninstallerをダウンロードする
通常の手順でグラフィックドライバーをアンインストールしても、正常にアンインストールできない場合があります。
そのため本記事では、グラフィックドライバーの削除ツールDisplay Driver Uninstaller(DDU)を使って既存ドライバーを完全削除します。
- 『Display Driver Uninstaller (DDU)』のページにアクセスします。
- DDUをダウンロードします。DDUの最新版を確認し、「Read More」→「Click here for Download and Support」→「Official Download Here」の順にクリックすると実行ファイルのダウンロードができます。
- ダウンロードが完了したらダウンロードしたファイルを展開しておきます。
3.ドライバーを削除して再インストールする
グラフィックドライバーとDDUがダウンロードできたら、ドライバーを削除して再インストールします。
- パソコンをセーフモードで再起動します。
- セーフモードで起動する手順については、『セーフモード(セーフブート)の起動・解除方法 – Windows10/11【復元も】』のページを参考にしてください。
- セーフモードで起動したらDisplay Driver Uninstaller.exeを起動します。
- この時初期設定の画面が表示されることがありますが、通常設定変更の必要はありません。
- DDUの設定を行います。ウィンドウ右側にある「デバイスタイプの選択」の上のリストでGPUを選択します。その後、下のリストでお使いのグラフィックボードのメーカーを選択します。
- 「削除して再起動」をクリックします。
- DDUによりグラフィックドライバーの削除が行われ、しばらくするとパソコンが再起動します。
- 再起動後、先程ダウンロードした最新版のグラフィックドライバーをインストールします。
グラフィックドライバーがインストールできたら、再度ディスプレイのリフレッシュレートが変更できないか試してみて下さい。