iCloudの機能を使ってiPhone/iPadのデータを自動でバックアップの作成ができます。
しかし、「iPhone/iPadバックアップに失敗」という通知が表示され、突然バックアップができないケースがあります。
本記事では、iPhone/iPadでiCloudのバックアップが失敗したり、できない時の対処法を紹介します。
iCloudストレージの容量が不足してない場合、容量が十分ある場合の対処法をそれぞれ紹介するので、参考にしてください。
この記事の内容
iCloudバックアップができない原因
iCloudのバックアップは、iPhoneが次の条件の場合に自動でバックアップが作成されます。
- iCloudの空き容量がある
- iPhoneを電源で接続している
- iPhoneがロック画面になっている
- iPhoneをWi-Fiに接続している
バックアップが失敗したメッセージが表示された場合は、上記の条件から外れる操作をしたか、iCloudの容量が不足したことが考えられます。
容量不足でバックアップできない時の対処法
iCloudの容量が不足すると、次の通知メッセージが表示されてバックアップが失敗してしまいます。
iCloudストレージの空き容量は、次の手順で確認することができます。
- 「設定」アプリを開きます。
- 一番上に表示される「自分の名前(AppleID)」をタップします。
- 「iCloud」をタップします。
- 容量にiCloudの使用済み容量が表示されます。
空き容量がほとんどない場合は、次のページの対処法を参考にiCloudの空き容量を確保して下さい。
容量があるのにバックアップできない時の対処法
iCloudの容量が十分空いているはずなのに、バックアップが失敗してしまうケースがあります。
容量があるのにバックアップができない場合は、次の対処法を順に試してみて下さい。
対処1: 本体を再起動してみる
iCloudバックアップの処理中に一時的なエラーや不具合が起きて、バックアップの作成が失敗するケースがあります。
容量がある状態でiCloudのバックアップが失敗した際は、iOSの再起動をまず試してみて下さい。一時的なエラーであれば再起動で問題が解決する可能性があります。
iPhone/iPadの機種によって再起動の手順は異なります。具体的な手順は以下のページをご参照ください。
対処2: 「iCloudバックアップ」がオンになっているか確認する
「iCloudバックアップ」の機能がオフになっていると、自動でバックアップが作成されません。
通知も表示されずバックアップの作成がそもそもできない場合は、次の手順で「iCloudバックアップ」の機能がオンになっているか確認して下さい。
- 「設定」アプリを開きます。
- 「自分の名前(AppleID)」をタップします。
- 「iCloud」をタップします。
- 「iCloudバックアップ」のスイッチが「オン」になっていることを確認します。
対処3: 端末のストレージを確認する
iPhone/iPadのストレージが不足していることが原因で、iCloudのバックアップが失敗してしまうケースがあります。
iPhone本体のストレージを確認して十分な空き容量があるか確認して下さい。確認手順は以下の通りです。
- 「設定」アプリを開きます。
- 「一般」を選択します。
- 「iPhone/iPadストレージ」を選択します。
- 空き容量が10%以上あることを確認します。
端末の空き容量が少なかった場合は、不要な写真や動画データ、アプリの削除を行って下さい。
画面をスクロールすると、各アプリで使用している容量を確認できます。データ削除の参考にして下さい。
対処4: Wi-Fiの接続を確認する
バックアップ中にiPhone/iPadとWi-Fiの接続が切れた場合、バックアップが失敗してしまいます。
端末がWi-Fi接続できているか確認するには、次の手順で操作します。
- 「設定」アプリを開きます。
- 「Wi-Fi」をタップします。
- 「Wi-Fi」のスイッチが「オン」になっており、「チェックマークの付いたWi-Fi」があるか確認して下さい。
Wi-Fiがオンになっていた場合は、接続端末のWi-Fi接続に次の問題がないか確認して下さい。
- Wi-Fiの電波状況は良好か
- Wi-Fiの通信は安定しているか
- Wi-Fiがインターネット接続できているか
- バックアップ中にiPhone/iPadを移動していないか
Wi-Fiの通信状況に問題がある場合は、次の記事の対処法を参考にして下さい。
対処5: 手動バックアップを試す
iCloudのバックアップを手動でやり直すと、正常にバックアップを作成できる可能性があります。
iCloudに手動でバックアップするには、次の手順で操作します。
- 「設定」アプリを開きます。
- 一番上に表示される「名前(AppleID)」をタップします。
- 「iCloud」をタップします。
- 「iCloudバックアップ」をタップします。
- 「今すぐバックアップを作成」をタップします。
- 確認メッセージが出た場合は「続ける」をタップします。
以上で、手動でiCloudにバックアップを作成することができます。正常にバックアップができないか確認して下さい。
対処6: AppleIDに再サインインする
AppleIDのサインイン状態に問題が発生しており、iCloudのバックアップの作成が失敗してしまうケースがあります。
iPhone/iPadに設定されているAppleIDをサインアウトして、再度サインインしてバックアップができないか試してみて下さい。
- 「設定」アプリを開きます。
- 一番上に表示される「名前(AppleID)」をタップします。
- 一番下の「サインアウト」をタップします。
- AppleIDのパスワードを入力して「オフにする」をタップします。
- コピーを残したいデータがある場合はスイッチを「オン」にします。
- 「サインアウト」→「サインアウト」をタップします。
- 設定アプリの上部に「サインイン」が表示されたら、タップしてAppleIDとパスワードを入力してサインインします。
再サインインができたら、再度バックアップができないか試してみて下さい。
対処7: 充電できているか確認する
iCloudの自動バックアップは、iPhone/iPadが充電ケーブルと接続されている必要があります。
しかし、充電ケーブルが接続できていても、充電が途中で切れるとバックアップが失敗してしまう場合があります。
そのため、iPhone/iPad上部に表示されるバッテリーマークを確認して、充電(雷)マークが表示されていることを確認して下さい。
充電ができていなかったり、途中で途切れてしまう主な原因としては、次が考えられます。
- 充電ケーブルの破損・断線
- 充電コネクタの接触不良
普段から充電ができなくなるトラブルがある場合は、次の記事を参考に先に充電トラブルの対処を行って下さい。
対処8: iTunesでバックアップする
iPhone/iPadのバックアップは、PCのiTunesを使って作成することもできます。
ここまでの対処方法を試しても、iCloudバックアップが失敗してしまう場合は、iTunesでバックアップを作成するのも一つの手です。
iTunesでバックアップを作成する手順については、次のApple公式ページの「iTunes でバックアップする方法」を参考にして下さい。