CDやDVDのデータをそのままパソコン上に保存することができる仮想ドライブ管理ソフト「Alcohol 52%/Alcohol 120%」。万が一のディスクの破損・紛失に備えたバックアップとしても活用することができます。
とても便利なソフトですが、使用するディスクや光学ドライブ、パソコンの状態などによって仮想ドライブの設定・作成できなかったり、作成しようとしても先に進めないなどのトラブルが起きることがあります。
本記事では、Windows10のAlcohol52/120%で仮想ドライブが作れない・設定できない時の対処方法を紹介します。
この記事の内容
対処1: CD/DVDにプロテクトがかかっていないか確認する
Alcohol52%/120%ではコピーガードのかかっているCDやDVDから仮想ドライブを作ることはできません。
そのため、使用するCD/DVDにプロテクトが掛かっていないか確認してみてください。
また、可能であれば別のCD/DVDで仮想ドライブが作れるか試し、問題の切り分けを行ってみてください。
対処2: 最新版のソフトを再インストールする
次の手順でAlcoholを一旦アンインストールし、その後最新版のAlcoholを再インストールしてみてください。
- Alcohol付属のアンインストーラを使用してAlcoholをアンインストールします。
- Alcoholインストール時にSPTDと呼ばれるドライバーが同時にインストールされます。このドライバーはAlcoholをアンインストールしても削除されないため、手動でアンインストールします。
- SPTDドライバーのインストーラを使ってアンインストールを行います。『DuplexSecure』のページにアクセスして下さい。
- 「SPTD for Windows 10 (32 bit)」または「SPTD for Windows 10 (64 bit)」のどちらかをお使いのWindowsのバージョンに合わせて選び、右側にある「Downloadボタン」をクリックしてください。
- SPTDドライバーのインストーラをダウンロードしたらダブルクリックで起動します。インストーラが起動したら「Uninstall」ボタンをクリックしてSPTDドライバーのアンインストールを行います。
- 何度か確認画面が表示されるので「OK」をクリックして手続きを進めます。すべての手続きが終わったらパソコンを再起動します。
- Alcoholソフト本体とSPTDドライバーの両方をアンインストールしたらAlcoholを再インストールします。『Alcohol Soft公式サイト』へアクセスして最新版のインストーラをダウンロードしてください。
- 無償版の場合は、「Download Trial」のページを開き、「Free Edition」と書かれたアイコンをクリックしてください。するとダウンロードページが開くので、「Download」ボタンをクリックしてインストーラをダウンロードします。
- ライセンス版の場合は画面右上にある「Customer Login」からアカウントにログインし、「Download」ページからインストーラのダウンロードを行ってください。
- ダウンロードが完了したらインストーラをダブルクリックしてインストールを開始します。いくつかAlcoholの動作とは無関係のソフトが付属しているので、不要であればインストールのチェックを外すか「お断りします」を選択してください。
対処3: セーフモードを試す
セキュリティソフトなど、バックグラウンドで実行しているアプリなどがトラブルの原因になることがあります。
Windowsをセーフモードで起動した状態で仮想ドライブを作成してみてください。
セーフモードの実行手順については次のリンク先の情報をご参照ください。
セーフモードで起動した後は、Alcoholを起動して通常通りの方法で仮想ディスクの作成を行ってみてください。
対処4: ドライバーを再インストールする
光学ドライブのドライバーに問題があり、仮想ドライブの作成・設定ができないケースが考えられます。
光学ドライブとIDE/ATAPIのドライバーをそれぞれ再インストールしてみてください。
- 「スタート」ボタンを右クリックし、「デバイスマネージャ」を選択します。
- 「デバイスマネージャ」ウィンドウが開きます。「DVD/CD-ROMドライブ」の項目をダブルクリックしてツリーを展開します。
- ツリーの下に表示されたドライバー名を右クリックし、「アンインストール」を選択します。確認メッセージが表示されたら「OK」をクリックします。
- 続いて「IDE-ATA/ATAPIコントローラー」ツリーを展開します。
- 手順3と同様の方法で、ツリーの下に表示されたドライバー名を右クリックし、「アンインストールを選択して削除を行います。
- 「IDE-ATA/ATAPIコントローラー」ツリー内に複数の項目がある場合は、すべての項目に対して削除の操作を行い、ツリー内のドライバーをすべてアンインストールしてください。
- パソコンを再起動します。再起動後、自動でドライバーの再インストールが行われます。再起動が完了したらAlcoholの問題が解決したかどうか、もう1度仮想ドライブの作成を行って確認してみてください。
対処5: 更新プログラムをアンインストールする
Windowsアップデートの更新プログラムの内容が原因で、Alcoholに不具合が発生してしまうことがあります。
Windowsアップデート後に仮想ドライブの設定ができなくなった場合など、Windowsアップデートが原因と思われる場合は、次の手順で直近の更新プログラムのアンインストールを行ってみて下さい。
更新プログラムが削除できたら、再度Alcoholで仮想ドライブの作成を試して下さい。
対処6: Windowsをアップデートする
Windows10のバージョンが古いことが原因で、Alcoholの仮想ドライブの作成ができないケースがあります。
もしWindowsが最新版に更新されていない場合は、Windowsアップデートを実行してみてください。
Windowsアップデートの具体的な手順や、アップデートに関する詳しい情報については次のリンクにある情報をご参照ください。
解決しない時は
仮想ドライブの作成機能をもつアプリ・ソフトウェアはAlcohol以外にもいくつか存在します。それらで代用するか、別のソフトを試すことで問題の切り分けを行ってみてください。
- 『Daemon Tools Lite』
- Daemon Tools Liteも多機能な仮想ドライブ管理ソフトです。有償版もありますが、非商業用の無料版も提供されています。
- 『MagicDisc』
- MagicDiscも同様の機能を持つ仮想ドライブ管理ソフトです。フリーソフトのため無料で使用することができます。