Microsoftから販売されているWindows10のタブレットデバイス「Surface」を利用していると、キーボードが突然使えなくなり、何もキーが打てない状況になるケースがあります。
この記事では、Surfaceのキーボードが認識しない/反応しない時の対処法を紹介します。
対処方法はSurface Book、Surface Go、Surface Pro、Surface 3のモデルでほぼ共通です。
この記事の内容
キーボードを認識しない時の原因
Surfaceでキーボードが認識できず反応しない場合は、主に次の原因が考えられます。
- キーボードの接触不良
- Windowsの一時的な不具合
- デバイスドライバーの不具合
- Windowsのシステムファイルの破損
- キーボード、もしくはSurfaceの故障
上記の中でも、キーボードの接触不良が原因になっているケースが非常に多いです。
原因ごとの対処法を順に紹介していくので、Surfaceのキーボード入力ができるようにならないか1つずつ試して下さい。
対処1: キーボードを再接続する
キーボードの単純な接触不良が原因で、キーボードが認識できていないケースが考えられます。
特にSurfaceのタイプカバーは脱着が簡単にできる反面、接続部分がずれやすいため、接触不良でキーボードが認識されないケースが多いです。
まずはキーボードを一度取り外して再度接続し直してみて下さい。
また、再接続する際には、コネクタ部分に汚れやホコリなどが付着していないか確認し、問題があれば掃除して下さい。
対処2: ツーボタンシャットダウンを行う
Surfaceに通常の再起動では直らない内部的なトラブルが起きており、キーボードが認識できていないケースが考えられます。
Surfaceではツーボタンを使ったシャットダウンを行うと、電源を完全にオフにすることができ、内部的な問題を完全にリセットすることができます。
そのため、ツーボタンシャットダウンを行ってキーボードの問題を解決できないか確認してみて下さい。
Surfaceのツーボタンシャットダウンは、次の手順で行います。
- Surfaceにキーボードがしっかり接続できていることを確認します。
- 電源ボタンを30秒間押し続けて離します。
- 音量+ボタンと電源ボタンを同時に押し、15秒間押し続けます。
- ボタンを離して10秒以上放置します。
- 電源ボタンを押して電源を投入します。
Surfaceが起動できたら、キーボードが入力できない問題が解決していないか確認して下さい。
対処3: Surfaceのカバーを取り外す
Surfaceに取り付けているカバーが原因で、キーボードのコネクタがうまく接続できていないケースも考えられます。
特にSurfaceのモデルとカバーの対応モデルが異なっていると、キーボードの接続に問題が出ます。
そのため、Surfaceにカバーを取り付けている場合は、一旦取り外してキーボード入力が正常にできない確認して下さい。
カバーの設計に問題がある場合は、カバーの買い替えを検討して下さい。
対処4: Windows Updateを実行する
Windows側になんらかの不具合が発生しており、それによってキーボードが認識しなくなっている可能性も考えられます。Windowsの不具合修正はWindows Updateを利用して行われます。
したがって、以下の手順でWindows Updateを実行して最新の状態にしておきましょう。
- スタートボタンをクリックします。
- 設定ボタン(ギアマークのボタン)をクリックします。
- 左ビューから「Windows Update」をクリックします。
- 「更新とセキュリティ」をクリックします。
- 左ビューにある「Windows Update」をクリックします。
- 「更新プログラムの確認」をクリックします。
- 表示される指示に従ってインストールします。
- PCを再起動します。
PCの再起動が完了したら、キーボードの動作状況が直ったかどうかを確認してください。Windowsに問題がある場合は、これで直ることが多いので試してみる価値があります。
対処5: 簡単操作のキーボード機能を無効にする
Windowsの簡単操作のキーボード機能が原因で、Surfaceのキーボード入力に問題が起きるケースがあります。
そのため、次の手順で簡単操作のキーボード機能を無効化して下さい。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
- 「簡単操作」をクリックします。
- 左ペインで「キーボード」を選択します。
- 右ペインで、次の設定のスイッチとショートカットキーの許可を全て「オフ」に変更します。
- 固定キー機能を使用する
- 切り替えキー機能を使用する
- フィルターキー機能の使用
設定が変更できたら、再度Surfaceのキーボード入力を確認して下さい。
対処6: キーボードデバイスを再起動する
キーボードのデバイスドライバーに一時的な問題が発生しており、キーボードが認識しないケースが考えられます。
そのため、次の手順にしたがってSurfaceのキーボードデバイスを一旦無効化し、再度有効化してみてください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「デバイスマネージャー」をクリックします。
- 「キーボード」のツリーを展開します。
- 「デバイスドライバー名」を右クリックして「デバイスを無効にする」を選択します。
- タイプカバーの場合: Surface Hid Mini Driver、もしくはSurfaceタイプカバーフィルターデバイス
- USBキーボードの場合: HIDキーボードデバイス
- 無効にした「デバイスドライバー名」を再度右クリックして「デバイスを有効にする」を選択します。
- デバイスマネージャーを閉じます。
上記の手順を試してもキーボードが認識しない場合は、次の手順のドライバーの再インストールを試してください。
対処7: デバイスドライバーを再インストールする
キーボードのデバイスドライバーに不具合が発生している可能性が高い場合は、一度再インストールするのもおすすめです。
キーボードのデバイスドライバーの再インストールは以下の手順で行ってください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「デバイスマネージャー」をクリックします。
- 「キーボード」のツリーを展開します。
- 「デバイスドライバー名」を右クリックして「デバイスのアンインストール」を選択します。
- タイプカバーの場合: Surface Hid Mini Driver、もしくはSurfaceタイプカバーフィルターデバイス
- USBキーボードの場合: HIDキーボードデバイス
- 確認が出たら「アンインストール」をクリックするとアンインストールが実行されます。
- 完了したらPCを再起動します。
PCを再起動すると不足しているデバイスドライバを自動的に認識し、ドライバーが再インストールされます。
再起動が完了したらキーボードの動作状況を確認してください。
対処8: デバイスドライバーを手動でインストールする
デバイスマネージャー上にキーボードデバイスが見つからない場合は、ドライバーの手動インストールを試してみて下さい。
- Microsoft公式ページの『Surface用のドライバーとファームウェアをダウンロードする』にアクセスします。
- 使用しているSurfaceのモデルのツリーを展開して、表示されるURLをクリックします。
- ドライバーとファームウェアのページが表示されるので「ダウンロード」をクリックします。
- ダウンロードするmsiファイルにチェックを入れて「Next」をクリックします。
- msiファイルが複数ある場合は、ファイル名のバージョン番号が新しいファイルにチェックを入れて下さい。
- ダウンロードしたmsiファイルをダブルクリックして実行します。
- 案内に従ってドライバーのインストールを行います。
ドライバーが正常にインストールできたら、キーボード入力の問題が解決したか確認して下さい。
対処9: 高速スタートアップを無効にして再起動する
高速スタートアップ機能が原因でSurfaceのキーボードの認識に不具合が出るケースがあります。
そのため、高速スタートアップを無効にしてSurfaceを再起動して症状が解決しないか確認して下さい。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「電源オプション」を選択します。
- 関連設定の「電源の追加設定」を選択します。
- 左ペインで「電源ボタンの動作を選択する」をクリックします。
- 上部にある「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリックします。
- シャットダウン設定内にある「高速スタートアップを有効にする」のチェックを外します。
- 「変更の保存」をクリックします。
- PCを再起動します。
以上で高速スタートアップを無効に設定した状態でSurfaceを起動できます。再起動が完了したらキーボードが正常に使えるようになったか確認してください。
対処10: キーボードのトラブルシューティングツールを実行する
Windowsのトラブルシューティングツールを実行することで、Surfaceのキーボードの問題が解決する可能性があります。
トラブルシューティングツールの実行手順は次の通りです。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
- 「更新とセキュリティ」をクリックします。
- 左ペインから「トラブルシューティング」を選択します。
- 右ペインから「キーボード」を選択して「トラブルシューティングの実行」をクリックします
- トラブルシューティングツールが実行されるので、完了するまで待ちます。
トラブルシューティングが完了したら結果を確認し、問題があれば修正しましょう。修正が完了したらSurfaceのキーボードの動作状況を確認してください。
対処11: Surfaceをリセットする
ここまでの対処方法で解決しない場合は、Surfaceのシステムファイルが破損していることが考えられます。
そのため、Surfaceをリセットを行ってキーボードの問題が解決しないか試してみて下さい。Surfaceのリセット方法は、次のページを参考にしてください。
Surface で Windows 10 を復元またはリセットする - Microsoft
参考:
Surface RT または Surface 2 をリフレッシュまたはリセットする - Microsoft
Surfaceをリセットする際は、事前にファイルのバックアップを取ってから行って下さい。
対処12: キーボードを交換する
Surfaceのリセットを試してもキーボードが反応しない場合は、キーボード自体が故障している可能性が考えられます。
そのため可能であれば、別のキーボードを接続するか、別のSurfaceに同じキーボード接続して動作状況を確認して下さい。
- 別のキーボードが正常に認識する、別のSurfaceで同じキーボードが認識しない場合
- キーボードの故障と判断できます。保証内であれば交換、保証外であれば買い替えを検討して下さい。
- 別のキーボードを認識しない場合
- Surfaceのキーボードの接続コネクタの故障が考えられます。本体の修理を検討して下さい。
このような記事を書いていただきありがとうございます。
私自身は接触不良だったようで着脱の際にホコリなどを取ると強く打っても画面でのキーボード操作にならずしっかり打てるようになりました!
本当にありがとうございます
おかげさまで復活しました!
この記事のおかげで無事にキーボードが使えるようになりました。
ありがとうございます。
復活がうれしくていてもたってもいられず、お礼のコメントを書かせていただきました。
用が済んだら消していただいて結構です(^^)
少し前から使えなくなっていて、付け直し、接点清掃、再起動、Windowsのアップデート、更新、Surfaceのドライバなどを手動で更新などなどいろいろ試していましたが治らず非常に困っていました。
そんな時にこの記事に出会い、結果的にはツーボタンシャットダウンの初期段階30秒間電源押しっぱなしで復活しました。
再起動された(?)ときに「Fn」キーにランプがついて、来た!?と思いながら首を長くして起動を待ち、顔認証がおわってすぐにまずはマウスパッドの復活を確認!!
はやる気持ちを抑えつつChromeを開いて今度は通常のキー入力、しっかり入力されました!
久しぶりにまともに文字入力できるようになりました!
ほとほと困り果てていたので、本当に助かりました。
ありがとうございました。
無事解決したようで発信側としても嬉しいです。こちらこそご丁寧にコメント下さりありがとうございました。
デバイスドライバの再インストールで解決いたしました。
ありがとうございました!
ツーボタンシャットダウンで復旧しました!大変助かりました!ありがとうございました!!!