Mac – メールの受信/送信が遅い・動作や表示が重い時の原因と対処法

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Macの標準メールアプリを利用していると、メールの送受信が異常に遅かったり、全体的な動作が重いトラブルが起きることがあります。

本記事では、Macでメールアプリの動作が遅い・重い時の具体的な対処方法について解説します。

簡単な方法で直ることが多いトラブルですので、メールアプリの動作が以前より遅くなった場合は対処を試してみてください。

メールアプリの動作が遅くなる原因

macOSの標準アプリのメールで受信/送信や動作が遅くなる原因としては、主に次のことが考えられます。

  • Macのシステム全体が遅くなっている
    • 他に同時に行っている作業やバックグラウンドで動作しているアプリが原因でメールアプリの動作が遅くなることがあります。
  • Macのシステムに問題が起きている
    • Macのシステムに予期せぬ問題が起きており、メールアプリの動作が遅くなるケースがあります。
  • 保存されているメールのデータサイズが大きすぎる
    • メールの容量が増えすぎると起動や表示に時間がかかることがあります。
  • メールアプリのデータベース、またはインデックスの関連ファイルが破損している
    • メールアプリ本体やデータベースファイルが破損していることが原因で、動作が遅くなる等の異常が起きることがあります。
  • Spotlightのインデックスの関連ファイルが破損している
    • Spotlightのインデックスの破損が、メールアプリの動作に影響しているケースがあります。

上記の原因ごとの対処方法を紹介していくので、メールアプリの動作が改善しないか順に試してみて下さい。

対処1: アクティビティモニタを調べる

まずはアクティビティモニタを調べ、システム全体が遅くなっているのか、それともメールアプリにのみ問題が起きているのか判別します。

  1. Finderを開いて「アプリケーション」フォルダを開きます。
  2. 「ユーティリティ」フォルダ内の「アクティビティモニタ」をダブルクリックして起動します。
  3. 「CPU」タブでプロセス名「メール」のCPU使用率(%CPU)を調べます。
    • 「メール」の%CPUが100%に近い場合は、メールアプリに問題があることが考えられるため、次の対処に進んで下さい。
    • 「メール」以外のアプリのCPU使用率が異常に高い場合は、他のアプリの影響でメールアプリの動作が重いことが考えられます。
      • 原因と思われるアプリ選択してから、ウィンドウ左上にある「停止」ボタンをクリックしてアプリを停止させて下さい。
      • システムプロセスなどの停止できないプロセスが問題を起こしている場合は終了できません。

メールアプリではなく、他のアプリのCPU負担が高い場合は、次のページを参考にしてください。

メールアプリや特定のシステムプロセスのCPU負担が高い場合は、次の対処方法に進みます。

対処2: セーフモードで起動する

macOSのシステムに一時的な問題が起きており、メールアプリや全体的な動作が遅くなるケースがあります。

Macのシステム上の異常は、セーフモードで起動することで解決できることが多いです。特にアクティビティモニタ上で、システムプロセスの負担が異常に高い場合に、セーフモードによる起動が有効です。

そのため、Macをセーフモードで起動してから再起動を行い、メールアプリの動作が改善しないか確認して下さい。セーフモードで起動するには、次の手順で操作します。

  1. Macを再起動します。
  2. すぐに「Shift」キーを押して、ログイン画面が表示されるまで押し続けます。
  3. 「Shift」キーを離して、通常通りログインします。
  4. セーフモードで起動できていれば、右上に「セーフモード」の文字が表示されます。
  5. Macをもう一度再起動します。

対処3: 不要なメールを削除する

メールボックス内のメールが増えると、データを読み込む必要があるためその分時間が掛かるようになります。

特に数年の間メールボックス内のメールを整理していない場合は、大量のメールによってメールアプリの動作が遅くなっているケースが考えられます。

そのため、大量のメールがある場合は、不要なメールを一度整理して削除をして下さい。

  • 不要なメールを個別に削除する
    • メールを選択して「削除」クリックすると削除できます。
      • 「Shift or Control」キーを押しながら選択して、複数選択することもできます。
  • 不要なメールを検索して一括で削除する
    1. メールアプリの右上の検索バーで、不要なメールに含まれるキーワードを検索します。
    2. 検索したメール一覧が表示されるので、メールを選択して削除して問題ないか確認します。
    3. 上部メニュー「編集」→「すべてを選択」の順にクリックして、検索したメールを一括で選択します。
    4. 「削除」をクリックすると、検索したメールを一括で削除できます。

受信フォルダに添付ファイル付きのメールがある場合は添付ファイルを削除してみてください。

添付ファイルのみ削除する場合

容量の大きい添付ファイルのみを削除したい場合は、メールの本文を残して削除することもできます。

ただし、添付ファイルの削除を行うと、後でダウンロードすることはできません。必要な添付ファイルはローカル上にバックアップを取って下さい。

添付ファイルのみ削除するには、次の手順で操作します。

  1. 添付ファイルを削除するメールを選択します。
    • 「Shift or Control」キーを押しながら選択して、複数選択することもできます。
  2. バックアップが必要な場合は、上部メニューの「ファイル」→「添付ファイルの保存」を選択してローカルに保存します。
  3. 上部メニューの「メッセージ」をクリックし、「添付ファイルを削除」を選択します。

対処4: 添付ファイルの自動ダウンロードを無効にする

メールに容量の大きい添付ファイルが含まれている場合、ダウンロードに時間が掛かってメールアプリの動作が遅く感じるケースがあります。

デフォルトの設定では、添付ファイルは自動的にダウンロードされます。この自動ダウンロードを無効化することで、メールアプリの動作が改善できる可能性があります。

添付ファイルの自動ダウンロードは、次の手順で無効化することができます。

  1. メールアプリを起動します。
  2. 上部メニューにある「メール」をクリックし、メニューが表示されたら「環境設定」を選択します。
  3. 環境設定ウィンドウが開きます。「アカウント」タブを選択します。
  4. 「添付ファイルをダウンロード」の設定を「なし」に変更します。

複数のメールアカウントを利用している場合は、左のリストからメールアカウントを選び、すべてのアカウントに対して添付ファイルの設定を変更して下さい。

添付ファイルの自動ダウンロードを無効にした場合は、添付ファイルを開くタイミングでダウンロードが開始するようになります。

対処5: メールのフラグを削除する

メールアプリのフラグは、メールを簡単に整理することができる便利な機能です。

しかし、フラグが付いたメールが増えると、その分メールアプリに必要なメモリも増えます。

そのため、数万を超えるフラグが付いている場合は、不要なフラグを削除することで動作が改善できる可能性があります。フラグの削除は、次の手順で行います。

  1. フラグの付いているメールを選択します。
    • 「Shift or Control」キーを押しながら選択して、複数選択することもできます。
    • 特定のフラグを一括で削除したい場合は、左ペインの「フラグ付き」で対象のフラグを選択して、上部メニューの「編集」→「すべてを選択」をクリックします。
  2. ツールバーにあるフラグアイコンの右にある「矢印ボタン」→「フラグを外す」を選択します。

対処6: メールボックス/インデックスを再構築する

メールデータのインデックスに破損や不整合などの問題があると、メールの表示などの処理が遅くなります。

そのため、メールアプリの再構築オプションを使って、メールのインデックスを再構築してみることをおすすめします。

1.メールボックスの再構築

メールボックスの再構築は、次の手順で操作します。

  1. メールアプリを起動します。
  2. 左ペインで再構築するメールボックスを選択します。
  3. 上部メニュー「メールボックス」→「再構築」をクリックします。
    • 受信プロトコルが「IMAP」の場合は、再構築を行った後メールボックスが一時的に空になることがあります。
    • メールデータのダウンロードが終わると通常通り表示されるようになるので、表示がおかしくなってもそのまましばらく待ってみてください。
  4. メールボックスが複数ある場合は、全てのメールボックスに同じ操作を行います。

2.インデックスの再構築

メールボックスの再構築が完了したら、インデックスの再構築を行います。

  1. 上部メニュー「メール」→「メールアプリを終了」を選択してメールアプリを終了します。
  2. Finderを起動して「移動」→「フォルダへ移動」を選択します。
  3. 次のフォルダパスと入力して「移動」を選択します。
    • ~/Library/Mail/
  4. 「V6」→「MailData」の順にフォルダを開きます。
    • Vの後の数字は、macOSによって異なる場合があります。
  5. 「Envelope Index」で始まるファイルをデスクトップなどの他の場所にドラッグで移動します。
  6. メールアプリを起動するとインデックスの構築が自動で開始します。

インデックスの構築ができたら、メールアプリの動作が改善したか確認して下さい。改善した場合は、移動した「Envelope Index」で始まるファイルは削除して大丈夫です。

症状が改善しなかったり、動作に問題が出る場合は、「Envelope Index」で始まるファイルを元の場所に戻してください。

対処7: 送受信データベースを初期化する

宛先履歴を保存するデータベースが破損していることが原因で、メールアプリの動作が遅くなることがあります。

そのため、送受信データベースを削除して、初期化することで問題が解決する可能性があります。

注意: 操作を行うと宛先履歴が削除され、連絡先に保存されていないアドレスがオートコンプリートできなくなります。保存しておきたいアドレスがある場合は、メールアプリを起動し、上部メニューの「ウィンドウ」→「宛先の履歴」から必要なアドレスを連絡先に追加してください。

送受信データベースを初期化するには、次の手順で操作します。

  1. 上部メニュー「メール」→「メールアプリを終了」を選択してメールアプリを終了します。
  2. Finderを開いて、上部メニューにある「移動」をクリックし、「フォルダへ移動」を選択します。
  3. 「フォルダの場所を入力」の欄に、次のフォルダパスを入力して「移動」をクリックします。
    ~/Library/Application Support/AddressBook/
  4. 「MailRecents-v4.abcdmr」というファイルを探して削除します。
    • 直接削除しても構いませんが、万が一問題が起きた時のため、削除する前にバックアップとして別のフォルダにMailRecents-v4.abcdmrのコピーを残しておくと安心です。

以上で送受信データベースが初期化されるので、メールアプリを起動して動作が改善したか確認して下さい。

対処8: Spotlightのインデックスを再構築/無効化する

Spotlightのインデックスに問題があり、メールアプリの動作が遅くなるケースがあります。

そのため、次のようにSpotlightのインデックスを再構築、もしくは無効化を試してみてください。

  1. アップルメニュー(リンゴアイコン)をクリックし、「システム環境設定」を開きます。
  2. 「Spotlight」をクリックします。
  3. 「プライバシー」タブをクリックして開きます。
  4. 左下にある「+」ボタンをクリックします。
  5. Spotlightの検索対象から除外するフォルダで「システムドライブ(Macintosh HD)」を選んで「選択」をクリックしてください。
  6. Spotlightのインデックスが再構築されます。
  7. リストに追加した「システムドライブ」を選択して「-」ボタンをクリックしてリストから除外します。Spotlightの機能が有効になります。
    • この操作を行わないとSpotlightの機能が停止されます。動作が改善しない場合は、無効にした状態のままでメールアプリの動作を確認して下さい。

以上でSpotlightのインデックスを再構築することができます。

解決しない場合

ここまでの対処方法で改善しない場合は、次の対処方法を試して下さい。

  • MacOSが最新バージョンであることを確認してください。
  • メールの受信プロトコルが「POP」の場合は、「IMAP」に変更すると動作が改善するケースがあります。
  • Macのストレージの空き容量が少ない場合は増やしてください。
    • ストレージの空き容量は、「Appleマーク」→「このMacについて」→「ストレージ」タブで確認できます。
  • ディスクユーティリティのFirstAidでディスクの修復を実行してみてください。
  • 標準のメールアプリにこだわりがなければ、他のメールアプリ(Airmail・Thunderbird等)も試してみてください。
    参考:

    Airmail


    参考:

    Thunderbird

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