不明なソフトウェア例外(0xe0434352)エラーの対処法 – Windows10

アプリケーションの起動やPCをシャットダウンする時に、「不明なソフトウェア例外(0xe0434352)」のエラーが発生することがあります。

このエラーが発生しても問題なくアプリケーションが使用できる場合もありますが、アプリの起動やPCのシャットダウンで毎回同じエラーが発生することがあります。また、アプリケーションが起動できなくなってしまうケースがあります。

今回は、Windows10で「不明なソフトウェア例外」のエラーが発生する時の対処法について紹介します。

不明なソフトウェア例外エラーが発生する原因

不明なソフトウェア例外エラーが発生する原因としては、主に次のような原因が考えられます。

  • インストールしているアプリケーション、ドライバーに問題が起きている
  • .NET Frameworkの破損や不具合
  • ハードディスクのファイルシステムの破損
  • Windowsのシステムファイルの破損や不具合

上記の原因の中でも、インストールしているアプリケーションが原因で0xe0434352エラーが発生するケースが多いです。

原因ごとの対処方法を紹介していくので、順にアプリの起動時、もしくはPCのシャットダウン時のエラーが解決しないか確認して行ってください。

対処1: PCをクリーンブートする

PCをクリーンブートする

PCにインストールしているアプリケーションやドライバーが原因で、不明なソフトウェア例外エラーが発生することがあります。

そのため、まずPCをクリーンブートして、アプリケーションの起動やPCのシャットダウン時にエラーが出るか確認してください。PCをクリーンブートする手順は次のとおりです。

  1. 「Windowsマーク」を右クリックして「ファイル名を指定して実行」を選択します。
  2. 「msconfig」と入力して「OK」をクリックします。システム構成が起動します。
  3. 「全般」タブを開いて、「スタートアップのオプションを選択」にチェックをつけます。
  4. 「システムサービスを読み込む」のチェックをつけ、「スタートアップの項目を読み込む」のチェックを外します。
  5. 「サービス」タブをクリックします。
  6. 左下にある「Microsoftのサービスをすべて隠す」にチェックをつけます。
  7. 右下の「すべて無効」をクリックします。
  8. 「OK」をクリックします。
  9. PCを再起動します。

以上の手順でPCをクリーンブートすることができます。クリーンブートができたら、アプリケーションの起動、もしくはシャットダウンを試してエラーが発生するか確認してください。

クリーンブートの状態でエラーが解決した場合は、インストールしているアプリケーションや、スタートアップに登録しているアプリケーションに原因があると判断できます。

そのため、エラーの原因として考えられるアプリケーションのスタートアップを無効化するか、アンインストールを行なってください。それぞれの手順は、次の通りです。

方法1: アプリケーションのスタートアップを無効化する

アプリケーションのスタートアップを無効化

原因となっているアプリケーションをアンインストールしたくない場合は、スタートアップの無効化を行なってください。

  1. クリーンブートの設定を元に戻します。
  2. 「Windowsマーク」を右クリックして「タスクマネージャー」を選択します。
  3. 「スタートアップ」タブを開きます。
    • 簡易表示になっている場合は、「詳細」をクリックしてください。
  4. 「エラーの直前にインストールしたアプリケーション」を右クリックして「無効化」を選択します。
    • 状態が「有効」のアプリケーションはスタートアップが有効に設定されています。
  5. PCを再起動してスタートアップの設定を反映します。

方法2: アプリケーションをアンインストールする

アプリケーションをアンインストールする

エラーの原因のアプリケーション自体をアンインストールしたい場合は、次の手順で操作してください。

  1. 「Windowsマーク」を右クリックして「アプリと機能」を選択します。
  2. 右ペインのアプリ一覧で、「エラーの直前にインストールしたアプリケーション」を選択します。
  3. 「アンインストール」→「アンインストール」の順にクリックします。
  4. ウィザードに従ってアンインストールを完了します。

問題のアプリケーションのスタートアップの無効化、もしくはアンインストールができたら、エラーが解決したことを確認してください。

対処2: .NET Frameworkを修復する

アプリケーションの動作に必要なMicrosoft .NET Frameworkのファイルが破損していることが原因で、不明なソフトウェア例外エラーが発生するケースがあります。

そのため、Microsoft公式から提供されている.NET Frameworkの修復ツールの実行を試してみてください。ツールを使用して.NET Frameworkを修復する手順は、次の通りです。

  1. Microsoftの『.NET Framework 修復ツールが利用可能です』のページにアクセスします。
  2. 「.NET Framework 修復ツール」のリンクをクリックして、修復ツールをダウンロードします。
  3. ダウンロードしたファイル「netfxrepairtool.exe」をダブルクリックして実行します。
  4. ウィザードに従って「Next」をクリックして、修復を実行します。
  5. 最後のウィザードで「Finish」をクリックすると修復完了です。

.NET Frameworkの修復が完了したら、再度プログラムの起動、もしくはシャットダウンを試してエラーが解決したか確認してください。

対処3: .NET Frameworkを再インストールする

.NET Frameworkの修復ツールを試しても0xe0434352エラーが解決しない場合は、.NET Frameworkの再インストールを試してみてください。

.NET Frameworkを再インストールすることで、全ての関連ファイルが再インストールされて問題が修正される可能性があります。再インストールの具体的な手順は次の通りです。

  1. 「Windowsマーク」を右クリックして「ファイル名を指定して実行」を選択します。
  2. 「appwiz.cpl」と入力して「OK」をクリックします。「プログラムのアンインストールまたは変更」が開きます。
  3. 左ペインから「Windowsの機能の有効化または無効化」を選択します。
  4. 「.NET Framework」の機能のチェックを外して「OK」をクリックして無効化します。
    • 複数の機能にチェックが入っている場合は、一旦全てのチェックを外してください。
  5. 「必要なファイルを検索しています」と表示されるので、完了するまで待ちます。
  6. 「今すぐ再起動」をクリックしてPCを再起動します。
  7. PCが再起動したら、同様の手順で「Windowsの機能の有効化または無効化」を開きます。
  8. 無効化した「.NET Framework」の機能に再度チェックを入れて「OK」をクリックして有効化します。
    • 再度有効化する際に、Windows Updateからファイルをダウンロードする確認ダイアログが出た場合は、ダウンロードして有効化してください。
  9. 再びPCを再起動すると.NET Frameworkが再インストールされます。

.NET Frameworkの再インストールが完了したら、エラーが解決した確認してください。エラーが解決しない場合は、次の対処方法に進みます。

対処4: ハードディスクのファイルシステムを修復する

不明なソフトウェア例外エラーは、ハードディスクの不良セクタによるファイルシステムの破損が原因で発生することがあります。

そのため、チェックディスクを実行してファイルシステムの修復を試してみてください。チェックディスクを実行する手順は、次の通りです。

  1. 「Windowsマーク」を右クリックして「Windows PowerShell(管理者)」を選択して起動します。
  2. 次のチェックディスクのコマンドを入力してEnterキーで実行します。
    chkdsk c: /f
  3. 再起動時に実行するかどうか聞かれるので、「y」を入力してEnterを押します。
  4. PCを再起動します。PCを再起動すると、自動的にチェックディスクが実行されます。
    • 不良セクタが検出されると修復が行われるため、完了するまで待ちます。

チェックディスクが完了してPCが起動したら、エラーが発生していたプログラムを起動して動作状況を確認してください。

対処5: Windowsのシステムファイルを修復する

Windowsのシステムファイルが破損していることが原因で、不明なソフトウェア例外エラーが発生するケースがあります。

そのため、システムファイルチェッカーを実行してシステムファイルの修復を試してください。システムファイルチェッカーを実行するには、次の手順で操作します。

  1. 「Windowsマーク」を右クリックして「Windows PowerShell(管理者)」を選択して起動します。
  2. 次のシステムファイルチェッカーのコマンドを入力してEnterキーで実行します。
    sfc /scannow
  3. システムファイルチェッカーのプロセスが完了したら、PowerShellのウィンドウを閉じます。

システムファイルの問題が修復できた場合は、不明なソフトウェア例外エラーが解決したか確認してください。

対処6: Windows Updateを実行して最新の状態にアップデートする

Windows自体の不具合や.NET Framework関連のトラブルによって、不明なソフトウェア例外のエラーが発生することがあります。

Windowsや.NET Frameworkの不具合は、Windowsを最新の状態にアップデートすることで解決する可能性があります。

そのため、一度Windows Updateを実行して最新の状態にアップデートしてください。特に、Windows Updateを手動更新にしている場合は、アップデートを一度確認してみてください。

  1. 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
  2. 「更新とセキュリティ」をクリックします。
  3. 右ペインで「更新プログラムのチェック」をクリックします。
  4. Windowsが最新の状態になったことを確認します。
    • 「再起動」のボタンが表示されている場合は、クリックして更新プログラムを適用してください。

Windowsが最新の状態にアップデートできた場合は、エラーが解決したか動作を確認してください。

対処7: Windowsを復元する

特定の日を境に不明なソフトウェア例外エラーが発生するようになった場合は、Windowsやアプリケーション、ドライバーのアップデートが原因として考えられます。

上記の問題が考えられる場合は、システムの復元を実行することでエラーを解決できる可能性があります。

そのため、システムの復元を実行してWindowsをエラーが発生するようになった前の日付に戻すことを検討してください。システムの復元を実行する手順については、次のページを参考にしてください。

対処8: Windowsを初期化する

ここまでの対処法を試しても、不明なソフトウェア例外エラーが表示される場合は、Windowsに致命的な不具合が発生していることが考えられます。

そのため、エラーによってPCの使用に支障がある場合は、Windowsを初期化することを検討してください。

Windowsを初期化する具体的な手順については、次のページを参考にしてください。

補足: 初期化を実行する際は、「個人用ファイルを保持する」にオプションを選択することで、ファイルを消さずにPCを初期化することができます。ただし、初期化中に問題が発生するケースもあるため、念のため必要なデータのバックアップを取って置くことをおすすめします。

コメントを残す

*