Google Chromeでブラウジングしていると、Webページにアクセスした際に「フォーム再送信の確認: ERR_CACHE_MISS」のエラーが表示されるケースがあります。エラーが発生するとページが正常に閲覧できない状態になります。
このエラーは特定のページでブラウザの「戻る」操作を行なった際に発生するケースが多いです。
本記事では、Chromeでページにアクセスする時に「ERR_CACHE_MISS」エラーが発生する原因と対処法について詳しく紹介します。対処の内容は、Windows10とMacを想定しています。
この記事の内容
ERR_CACHE_MISSエラーの意味/原因
Chromeで「ERR_CACHE_MISS」エラーは、アクセスしたWebページのキャッシュコピーが正常に取得できなかった際に発生します。
Chromeでページのキャッシュを取得できない原因としては、主に次のことが考えられます。
- ネットワークの一時的な通信エラー
- ブラウザの戻る操作を許可していないページにアクセスしている
- Chromeのアプリケーションの不具合
- ブラウザのキャッシュに問題が起きている
- 拡張機能に問題がある
- PCのネットワーク情報に問題が起きている
上記のとおり、Chrome自体に問題があるケースとPCのネットワーク接続に問題があるケースが考えられます。
ERR_CACHE_MISSエラーを解決できる可能性の高い対処方法から順に紹介していくので、ページが正常に表示できないか確認してみてください。
対処1: ページを再読み込みする
ChromeでERR_CACHE_MISSのエラーが突然発生した場合は、ネットワーク接続に一時的な問題が発生したことが考えられます。
そのため、Webページを再読み込み(リロード)して、正常にページが表示されないか確認してください。ページを再読み込みするには、アドレスバーの左にある「更新アイコン」をクリックします。
ページの再読み込みを行なってもERR_CACHE_MISSのエラーが解決しない場合は、次の強制再読み込みを試してみてください。
ページを強制再読み込みする
強制再読み込み(スーパーリロード)は、ページキャッシュを使用せずにデータを再取得できるため、キャッシュに起因するエラーを解決することができます。
Chromeで強制再読み込みをするには、環境に合わせて次のショートカットキーを入力します。
- Windowsの場合: Shift + F5
- Macの場合: Command + Shift + r
ページを強制再読み込みしてもエラーが表示される場合は、次の対処法に進んでください。
対処2: トップページにアクセスし直す
アクセスしているWebページがブラウザの「戻る」操作を許可していないことが原因で、ChromeでERR_CACHE_MISSエラーが発生するケースがあります。
上記の問題は、金融機関などのログインが必要でセキュリティが強固なWebページで発生することが多いです。
通常であれば「戻る」操作を行うとページのトップページからやり直す案内メッセージが表示されますが、ページによってはERR_CACHE_MISSエラーが表示される場合があります。
そのため、Webページのトップからアクセスし直して、エラーが解決しないか確認してください。
対処3: Chromeを再起動する
Chromeのアプリケーションに一時的なエラーが発生していることが原因で、ERR_CACHE_MISSエラーが表示されるケースがあります。
そのため、Chromeを再起動してから再度ページにアクセスしてエラーが解決しないか確認してください。
Chromeは普通に閉じるだけではバックグラウンドで動作しているケースがあるため、次の手順で完全に終了してから再起動してください。
- Windowsの場合:
- タスクバーを右クリックして「タスクマネージャー」を選択します。
- 「プロセス」タブで「Google Chrome」を選択して、「タスクの終了」をクリックします。
- 簡易表示の場合は左下の「詳細」をクリックしてください。
- Chromeを再度起動します。
- Macの場合:
- 「Appleマーク」→「強制終了」の順にクリックします。
- 「Google Chrome」を選択して「強制終了」をクリックします。
- Chromeを再度起動します。
Chromeを完全に終了してから再起動できたら、エラーの発生したWebページにアクセスして正常に表示されるか確認してください。
対処4: Chromeをアップデートする
Chromeのバージョンが古く不具合があることが原因で、ERR_CACHE_MISSエラーが発生するケースが考えられます。
そのため、Chromeのアップデートを確認して、最新版に更新できる場合はアップデートを実行してください。
Chromeを最新版にアップデートする手順は次の通りです。
- Chromeを起動します。
- 右上の「メニュー(3点アイコン)」をクリックします。
- 「ヘルプ」→「Google Chromeについて」をクリックします。
- 最新版が公開されている場合は自動でアップデートされるので、終了するまで待ちます。
- 「Google Chromeは最新版です」と表示されている場合は、既に最新版のため次の対処方法に進んでください。
- アップデートが完了したらChromeを再起動します。
Chromeを最新版にアップデートできたら、ページに再度アクセスしてERR_CACHE_MISSのエラーが解消したか確認してください。エラーが解決しない場合は、次の対処法に進んでください。
対処5: Chromeのキャッシュデータをクリアする
Chromeの使用しているキャッシュデータに問題が起きて、ERR_CACHE_MISSのエラーが表示されるケースがあります。
そのため、ChromeのキャッシュとCookieをクリアすることでエラーが解決できる可能性があります。キャッシュとCookieをクリアする手順は次の通りです。
- Chromeを起動します。
- 右上の「メニュー(3点アイコン)」をクリックします。
- 「その他のツール」→「閲覧履歴の消去」の順に選択します。
- 期間で「全期間」を選択して、「閲覧履歴」、「Cookieと他のサイトのデータ」、「キャッシュされた画像とファイル」にチェックを入れます。
- 注意: Cookieを削除すると保存しているログイン情報が消去されるため、ページに再度ログインする必要があります。
- 「データを削除」をクリックします。
以上の手順でChromeのキャッシュとCookieを削除することができます。新しいタブでページにアクセスしてエラーが解決したか確認してください。
対処6: Chromeの拡張機能を無効化する
Chromeにインストールしている拡張機能が原因で、ERR_CACHE_MISSのエラーが発生することがあります。
特にWebページの広告をブロックする拡張機能が原因になっているケースが多いです。また、新しい拡張機能をインストールした直後にエラーが発生した場合は、インストールした拡張機能に問題があることが考えられます。
拡張機能に問題があることが疑われる場合は、次の手順で機能を無効化してください。
- Chromeを起動します。
- 右上の「メニュー(3点アイコン)」をクリックします。
- 「その他のツール」から「拡張機能」をクリックします。
- すべての拡張機能の右下のスイッチをクリックして「オフ」にします。
- Chromeを再起動します。
全ての拡張機能を無効にできたら、再度ページにアクセスしてエラーが解決したか確認してください。エラーが解決した場合は、拡張機能が原因だと判断できます。
拡張機能が原因だった場合は、上記と同じ手順で1つずつ拡張機能を有効化して、問題の拡張機能を特定してください。問題のある拡張機能が見つかったら、機能を無効化した状態にするか、削除を行なってください。
対処7: ネットワーク情報をリセットする
PCのネットワーク情報に問題があることが原因で、ChromeでERR_CACHE_MISSのエラーが発生するケースがあります。
そのため、ネットワーク情報を一旦リセットしてエラーが解決しないか確認してみてください。ネットワーク情報をリセットするには、次の手順で操作します。
- Windowsの場合:
- 「Windowsマーク」をクリックして「cmd」と入力します。
- 検索結果の一覧で「コマンドプロンプト」を右クリックして「管理者として実行」を選択します。
- 次のコマンドを一行ごと入力して順にEnterキーで実行します。
ipconfig /release ipconfig /all ipconfig /flushdns ipconfig /renew netsh int ip set dns netsh winsock reset
- 全てのコマンドが実行できたら、コマンドプロンプトを閉じます。
- Macの場合:
- Finderで「アプリケーション」→「ユーティリティ」の順に開きます。
- 「ターミナル」をダブルクリックして起動します。
- 次のコマンドを一行ごと入力して順にEnterキーで実行します。
dscacheutil -flushcache sudo killall -HUP mDNSResponder
- 全てのコマンドが実行できたら、ターミナルを閉じます。
以上でPCのネットワーク情報をリセットすることができます。リセットが完了したら、念の為 Chromeを再起動してからページが正常に開けるか確認してください。
対処8: Chromeの設定をリセットする
Chromeのブラウザ設定に問題があることが原因で、ERR_CACHE_MISSのエラーが発生しているケースが考えられます。
そのため、Chromeの設定を一度リセットしてエラーが解決しないか確認してみてください。Chromeの設定をリセットするには、次の手順で操作します。
- Chromeを起動します。
- 右上の「メニュー(3点アイコン)」をクリックします。
- 「設定」をクリックします。
- 「詳細設定」をクリックして展開します。
- 「リセットとクリーンアップ」内にある「設定を元の既定値に戻す」をクリックします。
- 確認ポップアップが表示されたら「設定のリセット」をクリックします。
以上でChromeの設定をリセットすることができます。リセットが完了したらページにアクセスしてエラーが解決したか確認してください。
対処9: キャッシュ機能を無効化する
Chromeのキャッシュ機能自体を無効化することで、ERR_CACHE_MISSのエラーを回避できる可能性があります。
そのため、次の手順でChromeのキャッシュ機能を一時的に無効化して、
- Chromeでエラーが表示されるページにアクセスします。
- エラーページが表示されたら、右上の「メニュー(3点アイコン)」をクリックします。
- 「その他のツール」→「デベロッパーツール」の順に選択します。
- デベロッパーツールが起動したら、ツール内上部の「Network」をクリックします。
- 項目が表示されていない場合は「>>」をクリックしてください。
- 「Disable cache」にチェックを入れます。
- アドレスバーの左にある「更新アイコン」をクリックして、ページを再読み込みします。
以上の手順で、Chromeのキャッシュ機能を無効化した状態でページにアクセスすることができます。エラーが解決できたか確認してください。
対処10: Chromeを再インストールする
ここまでの対処方法を試してもERR_CACHE_MISSのエラーが解決しない場合は、Chromeのアプリケーションと関連ファイルに問題があることが考えられます。
そのため、Chromeを一旦アンインストールしてから再インストールしてみてください。Chromeを再インストールするには、次の手順で操作します。
- Windowsの場合:
- 「Windowsマーク」を右クリックして「アプリと機能」を選択します。
- 右ペインのアプリ一覧で「GoogleChrome」をクリックします。
- 「アンインストール」→「アンインストール」の順にクリックします。
- ウィザードに従ってアンインストールを完了します。
- 『GoogleChrome公式ページ』にアクセスして最新のインストーラーをダウンロードします。
- インストーラーを起動して、通常の手順でインストールを行います。
- Macの場合:
- 「Finder」を起動して「アプリケーション」フォルダを開きます。
- 一覧で「Google Chrome」を右クリックして「ゴミ箱に入れる」を選択します。
- 『GoogleChrome公式ページ』にアクセスして最新のインストーラーをダウンロードします。
- インストーラーを起動して、通常の手順でインストールを行います。
Chromeの再インストールが完了したら、再度ページにアクセスしてERR_CACHE_MISSのエラーが解決したか確認してください。