Windows10のPCで特定のアプリケーションを起動しようとすると、「vcruntime140.dllが見つからないため、コードの実行を続行できません」というエラーが表示されてアプリが起動できないケースが発生することがあります。
vcruntime140.dllの問題は、アプリケーションやWindowsのアップデートがきっかけで突然発生することもあります。
本記事では、Windows10でvcruntime140.dllが見つからないエラーが発生する時の対処法について詳しく紹介します。
この記事の内容
vcruntime140.dllとは
vcruntime140.dllは、Microsoftから無料で提供されている「Visual C++ 2015 再頒布可能パッケージ」というランタイムライブラリに含まれるファイルです。
vcruntime140.dllが見つからないエラーは、Visual C++ 2015ランタイムがパソコンにインストールされていないか、DLLファイルが破損もしくは欠損していることを表しています。
上記のエラーを解決するには、Visual C++ 2015ランタイムを再インストールするか、vcruntime140.dllを修復する必要があります。具体的な対処方法を順に紹介していきます。
対処1: Visual C++ 2015ランタイムライブラリを再インストールする
Visual C++ 2015ランタイムライブラリがインストールされていない、もしくは破損していることが原因で、vcruntime140.dllが見つからないエラーが表示されるケースが考えられます。
そのため、Visual C++ 2015ランタイムライブラリを再インストールすることで、エラーを解決できる可能性があります。また、パソコンにランタイムがインストールされていない場合は、ランタイムのインストールを行なってください。
Visual C++ 2015ランタイムはを再インストールするには、次の手順で操作します。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「アプリと機能」を選択します。
- 右ペインのアプリの一覧で、「Microsoft Visual C++ 2015-2019 Redistributable」を選択して、「アンインストール」→「アンインストール」の順にクリックします。
- ビット数が異なる「Microsoft Visual C++ 2015-2019 Redistributable」が存在する場合は、全てアンインストールしてください。
- 環境によっては「Microsoft Visual C++ 2015 Redistributable」などの名称が異なるランタイムがインストールされていることがありますが、こちらも同じようにアンインストールしてください。
- 「Microsoft Visual C++ 2015-2019 Redistributable」がインストールされていない場合は、手順4までスキップしてください。
- ウィザードが起動したら、案内に従ってアンインストールを完了します。
- アンインストールが完了したら、『Visual Studio 2019 for WindowsおよびMacのダウンロード』の公式配布ページにアクセスします。
- ページを下部までスクロールし、「その他のツールとフレームワーク」をクリックします。
- 「Visual Studio 2019のMicrosoft Visual C++ 再頒布可能パッケージ」の項目が表示されたことを確認します。
- 上記の再頒布可能パッケージには、2015、2017、2019のVisual C++ランタイムが含まれています。
- 「x64」「ARM64」「x86」の中からバージョンを選択し、「ダウンロード」ボタンをクリックしてインストーラをダウンロードします。
- Windowsが64ビットであれば「x64」を、32ビットであれば「x86」を選択してください。
- ビット数が不明な場合は、「Windowsマーク」を右クリックして「システム」を選択し、「システムの仕様」の項目でビット数を確認してください。
- ダウンロードしたインストーラーをダブルクリックして起動します。
- インストーラーが起動したら、「インストール」をクリックして、画面の指示に従ってインストールを完了します。
Visual C++ 2015ランタイムを再インストールできたら、PCを再起動してvcruntime140.dllのエラーが解決したか確認してください。
対処2: vcruntime140.dllを再登録する
DLLの登録状況に問題が起きていることが原因で、vcruntime140.dllが見つからないエラーが発生するケースが考えられます。
そのため、vcruntime140.dllを再登録することでエラーが解決する可能性があります。vcruntime140.dllを再登録するには、次の手順で操作します。
- 「Windowsマーク」をクリックして「cmd」と入力します。
- 検索結果に表示される「コマンドプロンプト」を右クリックして「管理者として実行」を選択します。
- コマンドプロンプトが表示されたら、次のコマンドを順に入力しEnterキーで実行します。
PASSWORD32 /u VCRUNTIME140.dll PASSWORD32 VCRUNTIME140.dll
- コマンドの実行が完了したら、コマンドプロンプトを閉じます。
以上の手順でvcruntime140.dllを再登録することができます。アプリケーションを再度起動してエラーが解決したか確認してください。
対処3: vcruntime140.dllを手動で追加/置換する
システムフォルダ内のvcruntime140.dllを手動で追加もしくは置換すると、vcruntime140.dllが見つからないエラーが解決する可能性があります。
ただし、この方法を行うには破損していないvcruntime140.dllをインターネット上からダウンロードするか、別のPCからコピーする必要があります。
vcruntime140.dllを手動で追加もしくは置換するには、次の手順で操作します。
- 『VCRUNTIME140.DLL - DLL-Files』のページにアクセスして、ビット数が一致する最新バージョンのvcruntime140.dllの「Download」リンクをクリックします。
- ビット数は「Architecture」の項目で確認できます。Windowsが64ビットであれば「64」と「32」を、32ビットであれば「32」のDLLをダウンロードしてください。
- 別のPCからvcruntime140.dllをコピーする場合は、以下のディレクトリパスからDLLをコピーしてUSBメモリなどに保存してください。
- Windows10(64ビット)の場合: 「C:\Windows\System32」と「C:\Windows\SysWOW64」からDLLをそれぞれコピーします。
- Windows10(32ビット)の場合: 「C:\Windows\System32」からDLLをコピーします。
- ダウンロードしたDLLファイルを右クリックして「全て展開」を選択し、展開先を指定して展開します。
- エクスプローラーで以下のディレクトリパスに、vcruntime140.dllをドラッグして追加もしくは置換します。
- Windows10(64ビット)の場合: 「C:\Windows\System32」に64ビットのDLLを、「C:\Windows\SysWOW64」に32ビットのDLLをそれぞれコピーします。
- Windows10(32ビット)の場合: 「C:\Windows\System32」に32ビットのDLLをコピーします。
以上の手順でvcruntime140.dllを追加もしくは置換できたら、PCを再起動してください。再起動後、アプリケーションを起動してエラーが解決したことを確認してください。
対処4: システムファイルチェッカーツールを実行する
Windowsのシステムファイルが破損していることが原因で、vcruntime140.dllが見つからないエラーが発生することがあります。
そのため、システムファイルチェッカーツールを使って診断と自動修復を実行することで、DLLのエラーが解決する可能性があります。
システムファイルチェッカーツールを実行するには、次の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「Windows PowerShell(管理者)」を起動します。
- ユーザーアカウント制御が表示されたら「はい」をクリックします。
- PowerShellが起動したら、以下のコマンドを入力してEnterキーで実行します。
sfc /scannow
- 「検証が100%完了しました」と表示されたことを確認します。
- 続いて以下のコマンドを入力してEnterキーで実行します。
DISM.exe /Online /Cleanup-image /Restorehealth
- 修復作業が完了したらWindows PowerShellを終了します。
システムファイルの修復が完了したらPCを再起動してから、vcruntime140.dllが見つからないエラーが解決したか確認してください。
対処5: アプリケーションを再インストールする
アプリケーション自体に不具合があることが原因で、vcruntime140.dllが見つからないエラーが発生するケースが考えられます。
特に特定のアプリケーションのみでエラーが発生する場合は、アプリケーションの不具合が考えられます。
上記の問題は、アプリケーションを一旦アンインストールして、最新バージョンを再インストールすることでエラーが解決する可能性があります。
アプリケーションを再インストールを試すには、次の手順で操作します。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「アプリと機能」を選択します。
- 右ペインのアプリケーション一覧で、「エラーが発生するアプリケーション」を選択して「アンインストール」をクリックします。
- 確認ポップアップが表示されたら「アンインストール」をクリックします。
- ウィザードが表示されたら、案内に従ってアンインストールを完了します。
- アプリケーションの公式ページにアクセスして、最新のインストーラーをダウンロードします。
- インストーラーを実行して、案内に従ってインストールを完了してください。
アプリケーションの再インストールができたら、再度アプリケーションを起動してエラーが解決したか確認してください。
対処6: WindowsUpdateを実行する
Windowsのシステムの不具合が原因で、vcruntime140.dllが見つからないエラーが発生するケースが少なからず考えられます。
そのため、Windowsを最新のバージョンにアップデートすることでエラーが解決する可能性があります。
WindowsUpdateを実行してWindowsを最新のバージョンにアップデートするには、次の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
- 「更新とセキュリティ」をクリックします。
- 右ペインで「更新プログラムのチェック」をクリックします。
- Windowsが最新の状態になったことを確認します。
- 「再起動」や「ダウンロード」のボタンが表示されている場合は、クリックして更新プログラムを適用してください。
Windowsを最新バージョンにアップデートできたら、アプリケーションを起動してエラーが解決したことを確認してください。
他のサイトで調べてもイマイチわからず
こちらのページを参考にしたら解決しました!
困っていたのですごく助かりました。
本当にありがとうございます!!!!!!!
ガンダムのゲームをプレイしようとして、このエラーが出ていて困っていたので、助かりました!
説明も分かりやすかったですっ!!