MacまたはiPhone/iPadでSafariを使用していると、ある時突然全てのブックマーク(お気に入り)が消えてしまい表示されなくなるトラブルが起きることがあります。
しかし、実際にはSafariのブックマークは消えておらず、iCloudの同期などに問題があることが原因となってブックマークが表示されていないケースが多いです。
また、Mac/iPhone/iPadでは、ブックマークが消えてしまっている場合でもバックアップさえ正しく設定されていれば復元することができます。
本記事で、Mac/iPhone/iPadでSafariのブックマークが消えた時の対処方法について詳しく紹介します。
この記事の内容
対処1: iCloudの同期をオン/再度オンにする
iCloudの設定でSafariの同期がオフになっていることが原因で、ブックマークが同期されないケースが考えられます。
また、既に同期がオンになっている場合でも、再度オンにすることでブックマークが正常に同期される場合があります。
そのため、iCloudの同期設定をオン、または再度オンにして問題が解決しないか確認してください。具体的な手順は以下の通りです。
Macの場合
- 「Appleマーク」をクリックして、「システム環境設定」を選択します。
- 「iCloud」をクリックします。
- 一覧から「Safari」の項目のチェックを外します。
- チェックを外したまま十秒ほど待ってから、再びチェックを入れます。
- Safariを起動している場合は、上部メニューの「Safari」→「Safariを終了」を選択して終了してから再起動します。
iPhone/iPadの場合
- 「設定」を開きます。
- 最上部に表示される「自分のApple ID」をタップします。
- 「iCloud」をタップします。
- リストから「Safari」の項目を確認し、スイッチが「オフ」になっている場合は「オン」に切り替えます。
- 既にオンになっている場合は、一度「オフ」にしてから「オン」に切り替えてみてください。
- Safariを起動している場合は、以下の手順で終了してから再起動します。
- ホームボタン非搭載の機種の場合: 画面の下端から上方向にスワイプして途中で指を止めて離し、アプリ一覧から「Safari」を上方向にスワイプしてSafariを終了します。
- ホームボタン搭載の機種の場合: ホームボタンを2回素早く押して、アプリ一覧から「Safari」を上方向にスワイプしてSafariを終了します。
iCloudの同期をオン、または再度オンにしてSafariを再起動できたら、ブックマークが元に戻ったか確認します。同期を切り替えてもブックマークが復元されない場合は、次の対処に進んでください。
対処2: Apple IDに再サインインする
Apple IDのサインインの状態に問題が起きていることが原因で、Safariのブックマークが同期されず消えたように見えるケースが考えられます。
そのため、Apple IDを一旦サインアウトしてから再度サインインすることでブックマークが正常に同期される可能性があります。
Apple IDに再サインインするには、以下の手順で操作してください。
Macの場合
- 「Appleマーク」をクリックして、「システム環境設定」を選択します。
- 「Apple ID」をクリックします。
- 左のメニューの「概要」をクリックします。
- 「サインアウト」をクリックしてApple IDからサインアウトします。
- サインアウト時に「iCloudデータのコピーを残しますか?」と聞かれたら、チェックを外して「コピーを残す」をクリックしてください。
- コピーを残さない場合でもiCloud上にデータは残っています。念の為Macにデータを残しておきたい場合はチェックを入れても問題ありません。
- サインアウトできたら、「サインイン」をクリックして再びApple IDにサインインします。
- 複数のApple IDを持っている場合は、サインインし直す時に正しいApple IDを使用しているか確認してください。
iPhone/iPadの場合
- 「設定」を開きます。
- 画面上部の「自分のApple ID」をタップします。
- 画面下部にある「サインアウト」をタップします。
- Apple IDのパスワードを入力してから、右上にある「オフにする」をタップします。
- 「データのコピーを残しますか?」というメッセーシが表示されたら、「サインアウト」をタップします。
- コピーを残さない場合でもiCloud上にデータは残っています。念の為iPhone/iPadにデータを残しておきたい場合は、必要な項目のスイッチを「オン」にしても問題ありません。
- サインアウトできたら、「iPhone/iPadにサインイン」をタップして再びApple IDにサインインします。
- 複数のApple IDを持っている場合は、必ず正しいIDを使用していることを確認してからサインインしてください。
Apple IDに再サインインできたら、Safariを起動してブックマークが復元できたか確認してください。復元できない場合は次の対処に進んでください。
対処3: デバイスを再起動する
システムに一時的な問題が起きていることが原因で、Safariのブックマークが正常に同期できないケースが考えられます。
システムの一時的な問題は、デバイスをリセットすると解決することが多いです。
そのため、再起動を試してない場合は、デバイスを一度再起動して問題が解決しないか確認してください。デバイスを再起動する手順は以下の通りです。
Macの場合
- 「Appleマーク」をクリックして、「再起動」を選択します。
- 確認ポップアップが表示されたら「再起動」をクリックします。
iPhone/iPadの場合
- iPhoneX以降: サイドボタンと音量調整ボタンを同時に長押しして、電源オフスライダーをドラッグします。
- iPhone8以前: サイドボタンを長押しして、電源オフスライダーをドラッグします。
- iPad(ホームボタン非搭載): サイドボタンと音量調整ボタンを同時に長押しして、電源オフスライダーをドラッグします。
- iPad(ホームボタン搭載): トップボタンを長押しして、電源オフスライダーをドラッグします。
デバイスを再起動できたら、Safariを起動してブックマークが元に戻ったか確認してください。再起動しても改善しない場合は、次の対処に進んでください。
対処4: iCloudから復元する
iCloudにSafariのブックマークのバックアップが保存されていれば、ブックマークが破損してしまったり消えてしまった場合でも簡単に復元することができます。
iCloudからSafariのブックマークを復元するには、以下の手順で操作します。
- 『iCloud.com』にアクセスし、Macで使用しているApple IDでサインインします。
- サインインできたら、右上の「AppleIDの名前」→「アカウント設定」をクリックします。
- 「詳細設定」の下にある「ブックマークの復元」をクリックします。
- リストから「ブックマークが消える前の日付」を選択して「復元」をクリックします。
- 確認メッセージが表示されたら、「復元」をクリックします。
- Safariのブックマークの復元が実行されます。
上記の手順でブックマークを復元できたら、Safariを再起動してブックマークが正しく復元されたか確認してください。
対処5: Time Machineから復元する
Macの場合は、Time Machine機能が有効になっていれば、バックアップからSafariのブックマークを復元することもできます。
Time MachineのバックアップからSafariのブックマークを復元するには、以下の手順で操作します。
- バックアップを復元する前に、iCloudの同期を無効にします。
- iCloudの同期を無効にする方法は、『対処2: Apple IDに再サインインする』の手順と同様です。サインアウトした状態のまま次の操作に進んでください。
- 「Finder」を起動します。
- Finder上で「command + shift + .(ドット)」のショートカットキーを入力し、隠しファイルを表示する設定に切り替えます。
- Finderのメニューの「移動」をクリックし「フォルダへ移動」を選択します。
- 「フォルダの場所を入力」の欄に「~/ライブラリ/Safari/」と入力し、「移動」をクリックします。
- 「Safari」フォルダが開いたら、メニューバー右側の「Time Machineアイコン」をクリックし、「Time Machineに入る」を選択します。
- メニューバーにアイコンがない場合は、「Spotlight(虫眼鏡アイコン)」をクリックし「Time Machine」と入力して、検索結果の「Time Machine」をクリックしてください。
- Time Machineの画面が表示されたら、右側の「矢印アイコン」をクリックして、「ブックマークが消える前の日付」までさかのぼります。
- 「Bookmarks.plist」ファイルを選択して「復元」をクリックすると、復元が実行されます。
- Time Machineの復元が完了したら、iCloudの同期を有効に戻します。
以上の手順で、SafariのブックマークをTime Machineのバックアップから復元することができます。復元が完了したら、Safariを起動してブックマークが正しく復元されたか確認してください。
対処6: インターネット接続を確認する
インターネットの接続に問題があったり、通信が不安定なことが原因で、iCloudとの同期に失敗してSafariのブックマークが正常に表示されなくなることがあります。
そのため、デバイスがインターネットに正常に接続できていることを確認してください。
インターネットの接続に問題がある場合は、通信環境の良い場所に移動するか、Wi-Fiなどの安定したネットワークに接続してみてください。
対処7: デバイスの日時を自動取得する
デバイスの日時が手動設定になっており不正確であることが原因で、Safariのブックマークが同期されず表示されないケースがあります。
そのため、デバイスの日時の設定を確認して、手動設定になっている場合は自動設定に変更してください。デバイスの日時の設定を変更するには、以下の手順で操作します。
Macの場合
- 「Appleマーク」をクリックして「システム環境設定」を選択します。
- 「日付と時刻」をクリックします。
- 「鍵アイコン」をクリックしてMacのパスワードを入力し、設定を変更できる状態にします。
- 「日付と時刻」タブで、「日付と時刻を自動的に設定」にチェックを入れます。
- 「時間帯」タブを開いて、「現在の位置情報に基づいて、時間帯を自動的に設定」にチェックを入れます。
iPhone/iPadの場合
- 「設定」を開きます。
- 「一般」をタップします。
- 「日付と時刻」をタップします。
- 「自動設定」のスイッチが「オフ」の場合は、タップして「オン」に切り替えます。
デバイスの日時を自動取得する設定に変更できたら、Safariを再起動してブックマークが正常に表示されるようになったか確認してください。