Macで画面収録で録画できない/止まる時の対処法【音が入らない時も】

Macでは、画面を録画したい時や操作を動画として保存したい時にショートカット「Shift + command + 5」を入力することで、画面収録の機能を簡単に呼び出すことができます。

しかし、収録ボタンを押して録画を開始しようとしてもできなかったり、録画が途中で止まったり、録画した動画が保存できないケースがあります。また、収録ができても音声が録音されていないケースもあります。

本記事では、Macで画面収録で録画できない/止まる時の対処法について詳しく紹介します。macOSはCatalina以降を想定しています。

対処1: プライバシー設定で画面収録を許可する

特定のアプリケーションで画面収録ができない場合は、Macのプライバシー設定でアプリケーションの画面収録が許可されていないことが考えられます。

そのため、プライバシー設定を確認して、アプリケーションの画面収録を許可してみてください。具体的な手順は、以下の通りです。

  1. 「Appleマーク」をクリックして、「システム環境設定」を選択します。
  2. 「セキュリティとプライバシー」をクリックします。
  3. 画面中央上部のタブより、「プライバシー」タブを開きます。
  4. 左のリストより、「画面収録」をクリックします。
  5. 右側のリストで「画面収録の対象にするアプリ」の左側のチェックボックスにチェックを入れます。
    • アプリ名がリストにない場合は、次の手順で許可設定を行ってください。
      1. 画面左下の「カギアイコン」をクリックしてロックを解除します。パスワードを求められたら、Macのログインパスワードを入力してください。
      2. リストの左下にある「+」ボタンをクリックし、「アプリケーション」フォルダ等で「画面収録の対象にするアプリ」を選択して右下の「開く」ボタンをクリックします。
      3. アプリ名の左側のチェックボックスにチェックを入れます。

プライバシー設定でアプリケーションの画面収録を許可できたら、画面収録ができるようになったか確認してください。

対処2: ソフトウェアアップデートを実行する

macOSのバージョンが古く不具合があることが原因で、画面収録の機能を使って正常に録画ができないケースが考えられます。

そのため、ソフトウェアアップデートを実行してmacOSの最新バージョンが提供されていないか確認してみてください。ソフトウェアアップデートを実行するには、以下の手順で操作します。

  1. 「Appleマーク」をクリックして、「このMacについて」を選択します。
  2. 画面中央にシステムの情報が表示されたら、「ソフトウェア・アップデート」をクリックします。
  3. アップデートのチェックが開始します。
  4. 「今すぐアップデート」ボタンが表示された場合は、ボタンをクリックしてアップデートを実行してください。
    • 「このMacは最新の状態です」と表示された場合は、システムは最新バージョンのため別の対処方法を試してください。

ソフトウェアアップデートを実行してmacOSを最新バージョンにアップデートできたら、画面収録が正常にできるようになったか確認してください。

対処3: システムを再起動する

Macのシステムに一時的なトラブルが発生していることが原因で、画面収録が正常にできないケースが考えられます。特に画面収録の機能をこれまで問題なく使えていた場合は、一時的なシステムトラブルが考えられます。

そのため、Macを一度再起動してから画面収録ができないか確認してみてください。システムを再起動するには、Appleメニューを開き、「再起動」を選択します。

システムを再起動しても解決しない場合は、次の対処方法に進んでください。

対処4: 画面収録のplistファイルを削除する

画面収録のplistファイルが破損していたり問題が起きていることが原因で、画面収録で録画ができないケースが考えられます。

そのため、画面収録のplistファイルを削除してリセットすることで問題が解決する可能性があります。画面収録のplistファイルを削除するには、以下の手順で操作してください。

  1. 「Finder」を開きます。
  2. 上部のメニューバーより、「移動」→「フォルダへ移動」を選択します。
  3. 「フォルダの場所を入力」欄に、半角英数字で「~/Library/Preferences/」と入力して「移動」をクリックします。
  4. 表示されたフォルダの中から「com.apple.screencapture.plist」というファイルを探し、右クリックして「ゴミ箱に入れる」を選択します。
  5. ファイルを削除できたらFinderを閉じて、Macを再起動します。

以上の手順で、画面収録のplistファイルを削除してリセットすることができます。削除ができたら、再起動後に画面収録ができるようになったか試してみてください。

対処5: タイマー設定を解除する

画面収録中に途中で録画が止まってしまう場合は、収録のタイマーが設定されていることが考えられます。

そのため、画面収録のタイマーの設定を確認して、設定されている場合は解除してください。画面収録のタイマーを解除するには、以下の手順で行います。

  1. 「Shift + command + 5」のショートカットキーを入力します。
  2. 画面下部にツールバーが表示されたら、「オプション」をクリックします。
  3. 「タイマー」が「5秒/10秒」になっている場合は「なし」を選択します。

以上の手順で、画面収録のタイマーを解除することができます。設定を変更できたら、「収録」をクリックして画面収録が止まらなくなったか確認してください。

対処6: Macのストレージの空き容量を確認する

Macのストレージの空き容量が不足していることが原因で、画面収録の録画が途中で止まったり、動画を保存できないケースが考えられます。

そのため、Macのストレージの空き容量を確認して、不足している場合は空き容量を確保してください。ストレージの空き容量は、以下の手順で確認できます。

  1. 「Appleマーク」をクリックして、「このMacについて」を選択します。
  2. 上部タブで、「ストレージ」タブをクリックします。
  3. ストレージのグラフが表示されたら、利用可能な空き容量を確認します。
    • 「管理」をクリックすると、使用量の多いアプリやファイルを調べることができます。

以上の手順で、ストレージの空き容量を確認できます。空き容量が不足している場合は、不要なアプリやファイルを削除して空き容量を増やしてから画面録画を試してください。

対処7: 不要なアプリケーションを終了する

起動してるアプリケーションが画面収録の機能に干渉して、正常に録画ができないケースが考えられます。

そのため、複数のアプリケーションを起動した状態で画面収録を行なっている場合は、起動している不要なアプリを終了してから録画を行ってみてください。

バックグラウンドも含めて起動しているアプリケーションを終了するには、以下の手順で操作してください。

  1. 「Appleマーク」をクリックして、「強制終了」を選択します。
  2. 起動中のアプリ一覧から、「不要なアプリ」を選択します。
  3. 「強制終了」をクリックします。

不要なアプリを全て終了できたら、再度画面収録で録画ができないか試してみてください。

対処8: マイク設定を確認する(音が入らない場合)

画面収録で正常に録画ができても、動画を再生すると音が聞こえない場合は、マイク設定に問題があることが考えられます。

画面収録で音声を一緒に録音するには、収録を開始する前に以下の手順でマイクの設定を行う必要があります。

  1. 「Shift + command + 5」のショートカットキーを入力してツールバーを起動します。
  2. 「オプション」をクリックします。
  3. 「マイク」の設定グループで「内蔵マイク(または使用している外部マイク)」を選択します。

マイクの設定ができたら、収録を行なってマイクの音が入るようになったかテストしてください。

ただし、上記の設定を行なっても、画面収録の機能ではMac上の音はセキュリティ保護のため録音できない仕様になっています。Macの内部音声を録音したい場合は、次の方法を参考にしてください。

Mac上の音声を録音したい場合

Macの画面収録でMac上の音を録音するには、仮想オーディオデバイスやその他の専用アプリを使用する必要があります。

同様の機能を持つ拡張機能やアプリはいくつかありますが、今回は無料のSoundflowerを使って内部音声を収録できるようにする方法を紹介します。

  1. 『Releases · mattingalls/Soundflower · GitHub』のページにアクセスして、「Signed Version for macOS Big Sur and earlier」のリンクをクリックします。
  2. 画面下部にある「Soundflower-2.0b2.dmg」をクリックしてダウンロードします。
  3. ダウンロードした「dmgファイル」をダブルクリックして開きます。
  4. 「Soundflower.pkg」ファイルをダブルクリックします。
  5. インストーラーが起動したら、画面の指示に従ってインストールを行ってください。
    • インストールに失敗した場合は、「セキュリティとプライバシー」画面に進みます。左下のロックアイコンをクリックして設定のロックを解除してから、「許可」ボタンをクリックします。その後、もう1度インストールをやり直してください。
  6. インストールが完了したら、Appleメニューより「システム環境設定」を開きます。
  7. 「サウンド」をクリックします。
  8. 「出力」タブを開いて、リストから「Soundflower(2ch)」を選択します。
  9. 「Shift + command + 5」のショートカットキーを入力してツールバーを起動します。
  10. 「オプション」を開いて、マイクを「Soundflower(2ch)」に設定してから、収録を開始します。

以上の手順で、画面収録でMac上の音を録音しながら録画することができます。

ただし、収録中はMac上の音が聞こえなくなる点に注意してください。収録中にMac上の音を聞こえる状態にしたい場合は、『LadioCast』などのアプリを使用して、音声のルーティングを変更する必要があります。

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