Apple Watchを使用していると、画面の左上に「接続なし」の赤いアイコンが表示されてiPhoneとペアリングができていない状態になる場合があります。
また、Apple WatchとiPhoneのペアリングをしようとしても、エラー等が発生して正常にペアリングできないケースがあります。
本記事では、Apple WatchとiPhoneをペアリング/接続できない時の対処法について詳しく紹介します。
この記事の内容
対処1: Wi-FiとBluetoothをオンにする
Apple WatchとiPhoneをペアリング接続するには、Wi-FiとBluetoothの機能をオンにする必要があります。
そのため、Apple WatchとiPhoneでWi-FiとBluetoothの機能がオンになっているか確認してください。Wi-FiとBluetoothの機能をオンにするには、以下の手順で操作します。
- Apple Watch:
- 画面の下部分を長押しして、コントロールセンターを表示します。
- コントロールセンターを上方向にスワイプします。
- 「Wi-Fi」をタップして、パネルの色をブルーにして「オン」にします。
- Apple Watchの場合は、Bluetoothの項目はありません。
- iPhone:
- 画面の右上を下へスワイプし、コントールセンターを開きます。
- ホームボタン搭載機種の場合は、画面の下端から上方向にスワイプしてください。
- 「Wi-Fi」をタップして、パネルの色をブルーにして「オン」にします。
- 「Bluetooth」をタップして、パネルの色をブルーにして「オン」にします。
- 画面の右上を下へスワイプし、コントールセンターを開きます。
Apple WatchとiPhoneのWi-Fi、Bluetooth機能をオンにできたら、デバイス同士を十分に近づけてからペアリングができないか確認してください。
対処2: 機内モードをオフにする
Apple Watch、またはiPhoneの機内モードがオンになっていることが原因で、ペアリングができないケースが考えられます。
そのため、それぞれのデバイスで機内モードがオフになっていることを確認してください。機内モードをオフにするには、以下の手順で操作します。
- Apple Watch:
- 画面の下部分を長押しして、コントロールセンターを表示します。
- コントロールセンターを上方向にスワイプします。
- 「機内モード(飛行機アイコン)」をタップして、パネルの色をグレーにして「オフ」にします。
- iPhone:
- 画面の右上を下へスワイプし、コントールセンターを開きます。
- ホームボタン搭載機種の場合は、画面の下端から上方向にスワイプしてください。
- 「機内モード(飛行機アイコン)」をタップして、パネルの色をグレーにして「オフ」にします。
- 画面の右上を下へスワイプし、コントールセンターを開きます。
機内モードをオフにできたら、再度Apple WatchとiPhoneのペアリングを試してみてください。
対処3: デバイスを再起動する
Apple WatchまたはiPhoneのシステムに一時的なトラブルが起きていることが原因で、正常にペアリングできないケースが考えられます。
そのため、Apple WatchとiPhoneをそれぞれ再起動して、ペアリングの問題が解決しないか確認してみてください。デバイスを再起動するには、以下の手順で操作します。
- Apple Watch:
- 本体側面にある「サイドボタン」を長押しします。
- 電源オフスライダーが表示されたら、ドラッグして電源を切ります。
- 電源が完全に切れたら、30秒程待ってから「サイドボタン」を長押しして電源を入れます。
- iPhone:
- 本体側面にある「サイドボタン」と、「音量ダウンボタン」を同時に長押しします。
- ホームボタン搭載端末の場合は、「サイドボタン」を長押ししてください。
- 電源オフスライダーが表示されたら、ドラッグして電源を切ります。
- 30秒程待ってから「サイドボタン」を長押しして電源を入れます。
- 本体側面にある「サイドボタン」と、「音量ダウンボタン」を同時に長押しします。
Apple WatchとiPhoneを再起動できたら、ペアリングが正常にできるようになったか確認してください。
対処4: ソフトウェアアップデートを実行する
Apple WatchまたはiPhoneのシステムのバージョンが古いことが原因で、ペアリングに問題が起きるケースが考えられます。
そのため、それぞれのシステムを最新バージョンに更新して、問題が解決しないか確認してみてください。
ただし、Apple Watchを単独でアップデートするには、watchOS 6以降がインストールされている必要があります。watchOSのバージョンが古い場合は、iPhoneのiOSをアップデートを行ってからペアリングを試してみてください。
iPhoneとApple Watchでソフトウェアアップデートを実行するには、以下の手順で操作します。
- iPhone:
- ホーム画面より「設定」を開きます。
- 「一般」→「ソフトウェアアップデート」とタップして進みます。
- 利用可能なアップデートが表示されたら、画面の指示に従ってダウンロードとインストールを行ってください。
- 「ソフトウェアは最新です」と表示される場合は、既に最新版に更新済みのため、アップデートを行う必要はありません。
- Apple Watch:
- Apple Watchのホーム画面から「設定」アプリを開きます。
- 「一般」→「ソフトウェアアップデート」とタップして進みます。
- 利用可能なソフトウェアアップデートが表示されたら、「インストール」をタップしてアップデートを実行し、画面の指示に従ってインストールを完了します。
- 「ソフトウェアは最新です」と表示される場合は、アップデートは不要です。
Apple WatchとiPhoneのソフトウェアアップデートを実行できたら、ペアリングを再度試して問題が解決したか確認してください。
対処5: 手動でペアリングを行う
Apple Watchは電源を入れた状態でiPhoneに近づければ、自動的に検出されペアリングの接続画面が表示されます。
Apple WatchをiPhoneに近づけても検出されず接続できない場合は、手動でのペアリングを試してみてください。Apple Watchを手動でペアリングするには、以下の手順で操作します。
- Apple Watchの電源が入っていることを確認します。
- iPhoneの「Watch」アプリを開きます。
- 「マイウォッチ」タブを開きます。
- 「ペアリングを開始」をタップします。
- 「自分用に設定」をタップします。
- カメラ画面の枠内にApple Watchを収めます。
- 案内に従ってペアリングの設定を完了します。
- Apple Watchをうまく認識しない場合は、以下の手順でペアリングしてください。
- 「Apple Watchと手動でペアリングする」をタップします。
- 「Apple Watchのデバイス名」を選択します。
- Apple Watchをうまく認識しない場合は、以下の手順でペアリングしてください。
以上の手順で、Apple WatchとiPhoneを手動でペアリングすることができます。
対処6: ペアリングを解除する
Apple Watchは1台のiPhoneとしかペアリングできません。そのため、機種変更等で新しいiPhoneとペアリングしようとしている場合は、古いiPhoneとのペアリングを解除してから新しいiPhoneとペアリングを行ってください。
また、ペアリングができていてもデバイス同士の接続や認識に問題がある場合は、ペアリングを一度解除してから再接続することで問題を解消することがあります。
Apple WatchとiPhoneのペアリングを解除するには、ペアリング済みのiPhoneで以下の手順で操作してください。
- iPhoneのホーム画面から「Apple Watch」アプリを開きます。
- 「マイウォッチ」タブを開きます。
- 「すべてのWatch」をタップします。
- ペアリングを解除するApple Watchの右にある「i」マークをタップします。
- 「Apple Watchとのペアリングを解除」をタップします。
- GPS+Cellularモデルの場合は、モバイルデータ通信プランについての確認ポップアップが表示されます。ポップアップが表示されたら「プラン維持」を選択します。
- 確認メッセージが表示されたら「ペアリングを解除」をタップして解除を実行します。
- Apple IDとパスワードを入力してペアリングの解除を完了します。
以上の手順で、Apple WatchとiPhoneのペアリングを解除できます。
ペアリングを解除できたら、接続したいiPhoneを使ってApple Watchのペアリングを行ってください。ペアリングの手順については、前述の『対処5: 手動でペアリングを行う』を参考にしてください。
対処7: iPhoneのネットワーク設定をリセットする
iPhoneのネットワーク設定に問題があることが原因で、Apple Watchとのペアリングができないケースが考えられます。
そのため、iPhoneのネットワーク設定をリセットすることで、ペアリングの問題が解決する可能性があります。ただし、リセットを行うとApple Watchとのペアリングだけでなく、Wi-FiやAirPods、その他の無線デバイスの接続情報も削除される点に注意してください。
iPhoneのネットワーク設定をリセットするには、以下の手順で操作してください。
- ホーム画面から「設定」を開きます。
- 「一般」をタップします。
- 「転送またはiPhoneをリセット」をタップします。
- 「リセット」→「ネットワーク設定をリセット」をタップします。
- パスコードを求められたら入力します。
- 「ネットワーク設定をリセット」をタップしてリセットを実行します。
以上の手順で、iPhoneのネットワーク設定がリセットされます。ネットワーク設定をリセットできたら、Wi-Fiの接続設定を行ってから、Apple Watchのペアリングができるか試してみてください。
対処8: Apple Watchを初期化する
Apple Watchに予期せぬ問題が起きていることが原因で、iPhoneとペアリングができないケースがあります。
そのため、ここまでの方法で問題が解決しない場合は、Apple Watchを初期化することを検討してください。ただし、Apple Watchを初期化するとストレージ内の全てのデータが削除される点に注意してください。
Apple Watchを初期化してペアリングを行うには、以下の手順で操作してください。
- Apple Watchのホーム画面より、「設定」を開きます。
- 「一般」→「リセット」→「すべてのコンテンツと設定を消去」をタップします。
- GPS+Cellularモデルの場合は、モバイルデータ通信プランの確認ポップアップが表示されたら「プラン維持」を選択します。
- 「すべてを消去」をタップして初期化を実行します。
- 初期化が完了したら、Apple Watchの初期設定とペアリングを行います。
- 初期設定を進めると、「バックアップから復元」という選択肢が表示されたら、「バックアップから復元」を選択してデータの復元を行ってください。
- ただし、これまでのApple Watchの通信状態によっては一部のデータが復元できないことがあります。
- 復元を行ったら、画面の指示に従って残りの設定手続きを完了します。
以上の手順で、Apple Watchを初期化してペアリングを行うことができます。手順通り進めてApple WatchとiPhoneが正常にペアリングができたか確認してください。