WindowsのPCでは、キーボードやマウス、イヤホンなどのBluetoothデバイスを簡単にペアリングして使用することができます。
しかし、使用しなくなったBluetoothデバイスのペアリングを解除して削除しようとしても、正常に解除/削除できないケースがあります。
本記事では、Windows10/11のPCでBluetoothデバイスのペアリングを削除/解除できない時の対処法について詳しく紹介します。
この記事の内容
対処1: Windowsの設定から削除する
Bluetoothデバイスのペアリングは、Windowsの設定から削除することができます。Windowsの設定から削除するには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
- 設定ウィンドウが開いたら、「デバイス」→「Bluetoothとその他のデバイス」の順にクリックします。
- Windows11の場合は、「Bluetoothとデバイス」→「デバイス」の順にクリックします。
- 右ペインのデバイス一覧から、「Bluetoothデバイス名」を選択して「デバイスの削除」をクリックします。
- Windows11の場合は、「削除したいBluetoothデバイス」の「メニュー(3点アイコン)」をクリックして「デバイスの削除」をクリックします。
- 確認ポップアップが表示されたら「はい」をクリックします。
通常であれば上記の手順で、Bluetoothデバイスのペアリングを解除して削除できます。上記の手順を行ってもBluetoothデバイスが正常に削除できない場合は、次の対処方法に進んでください。
対処2: コントロールパネルから削除する
Windowsの設定からBluetoothデバイスを削除できない場合でも、コントロールパネルから操作すると削除できる可能性があります。
コントロールパネルからBluetoothデバイスを削除するには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「ファイル名を指定して実行」を選択します。
- 「control」と入力して「OK」をクリックします。
- コントロールパネルが開いたら、表示方法が「カテゴリ」になっているか確認します。
- 「デバイスとプリンターの表示」をクリックします。
- 「Bluetoothデバイス名」を右クリックして「デバイスの削除」を選択します。
コントロールパネルから削除できたら、Bluetoothデバイスが表示されなくなったことを確認してください。コントロールパネルから削除しても問題が解決しない場合は、次の対処方法に進んでください。
対処3: デバイスマネージャーから削除する
Windowsの設定、コントロールパネルからBluetoothデバイスを削除できない場合は、デバイスマネージャーからの削除を試してみてください。
デバイスマネージャーからBluetoothデバイスを削除するには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「デバイスマネージャー」を選択します。
- 「表示」→「非表示のデバイスの表示」を選択します。
- 「Bluetooth」ツリーを展開します。
- ツリー内の一覧で「ペアリングを削除したいBluetoothデバイス」を探して右クリックして「デバイスのアンインストール」をクリックします。
- 確認ダイアログが表示されたら、「アンインストール」をクリックします。
以上の手順で、デバイスマネージャーからBluetoothデバイスを削除できます。削除が完了したら、Bluetoothデバイスがペアリングされていないことを確認してください。
対処4: PCを再起動してから削除する
システムに一時的な不具合が発生していることが原因で、Bluetoothデバイスのペアリングが解除できないケースがあります。
そのため、PCを一度再起動してからBluetoothデバイスの削除をやり直してみてください。PCをを再起動する際は、Bluetoothデバイスの電源を切っておくことをおすすめします。
PCを再起動してもBluetoothデバイスのペアリングが削除できない場合は、次の対処方法に進んでください。
対処5: 機内モードにした状態でペアリングを解除する
通常の手順でBluetoothデバイスを削除できない場合は、PCを機内モードにした状態で削除を試してみてください。
PCを機内モードにすることでBluetoothが無効になり、デバイスが正常に削除できる可能性があります。PCを機内モードにするには、以下の手順で操作してください。
- タスクバー右側の「ネットワークアイコン」をクリックします。
- 「機内モード(飛行機アイコン)」のパネルをクリックして「オン」にします。
PCの機内モードを有効にできたら、ここまで紹介した方法でBluetoothデバイスの削除をやり直してみてください。削除が完了したら、同じ手順で機内モードを解除してください。
対処6: Windowsターミナルからペアリングを解除する
サードパーティのコマンドラインツールを使用して、WindowsのターミナルからBluetoothデバイスのペアリングを強制的に解除することもできます。
コマンドラインツールをインストールして、ターミナルからBluetoothデバイスのペアリングを強制的に解除するには、以下の手順で操作してください。
- 『Bluetooth Command Line Tools』のページにアクセスします。
- Downloadの「Bluetooth command line tools setup package」のリンクをクリックして、コマンドラインツールをダウンロードします。
- ダウンロードした「BluetoothCLTools.exe」を実行して案内に従ってインストールします。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「Windows PowerShell(管理者)」を選択して起動します。
- Windows11の場合は、「Windowsターミナル(管理者)」を選択してください。
- 以下のコマンドを入力してEnterキーで実行します。
btpair -u
以上の手順で、PCと全てのBluetoothデバイスのペアリングが解除されます。コマンドが実行できたら、ターミナルウィンドウを閉じてBluetoothデバイスのペアリングが解除されたことを確認してください。
対処7: セーフモードの状態で削除する
PCにインストールしているサードパーティのアプリケーションが原因で、Bluetoothデバイスのペアリングが解除できなかったり削除できないケースが考えられます。
そのため、PCをセーフモードで起動することで、Bluetoothデバイスが正常に削除できる可能性があります。PCをセーフモードで起動するには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」をクリックして「電源アイコン」をクリックします。
- 「Shiftキー」を入力したまま「再起動」をクリックします。
- 「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」の順にクリックします。
- 「再起動」をクリックして、「4(セーフモードを有効にする)」の数字キー、またはファンクションキーを入力します。
PCをセーフモードで起動できたら、Windowsの設定やコントロールパネル、デバイスマネージャーなどからBluetoothデバイスの削除を試してみてください。
セーフモードの状態でBluetoothデバイスを削除できたら、PCを再起動して通常のモードに戻してください。
対処8: レジストリエディタで削除する
Windowsのレジストリを編集して、Bluetoothデバイスを強制的に削除することもできます。
ただし、レジストリの編集を誤るとWindowsの動作に問題が起きる恐れがあるため、レジストリのバックアップを取ってから行ってください。
レジストリを編集してBluetoothデバイスを削除するには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「ファイル名を指定して実行」を選択します。
- 「regedit」と入力して「OK」をクリックします。
- レジストリエディタが起動したら、左ペインのツリーを以下の順で展開します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\BTHPORT\Parameters\Devices
- 「Devices」キーを右クリックして「エクスポート」を選択し、レジストリキーのバックアップを保存しておきます。
- 「Devices」キーを展開して、直下の「12桁のキー」を選択します。
- 複数のキーがある場合は、まず一番上の12桁のキーを選択してください。
- 右ペインの値一覧で「Name」をダブルクリックして開きます。
- 値のデータに「削除できないBluetoothデバイスの名前」を含んでいるか確認します。
- 複数の12桁のキーがある場合は、同じ手順でBluetoothデバイス名を含むキーを探します。
- 「Bluetoothデバイス名を含む12桁のキー」が見つかったら、右クリックして「削除」を選択します。
- 確認ダイアログが表示されたら、「はい」をクリックします。
- PCを再起動してレジストリを反映します。
レジストリの編集後にPCが再起動したら、Bluetoothデバイスのペアリングが解除され削除されたことを確認してください。