iPhone/iPadでテキストを入力しようとしてもソフトウェアキーボードが突然表示されず入力できないトラブルが発生することがあります。
この問題は、システムに一時的な不具合が発生していることが原因である場合が多いですが、サードパーティのアプリなどが原因になっている場合もあります。
本記事では、iPhone/iPadで入力時にソフトウェアキーボードが出ない/表示されない時の対処法について詳しく紹介します。
この記事の内容
対処1: iPhone/iPadを再起動する
iPhone/iPadのシステムに一時的な問題が起きていることが原因で、ソフトウェアキーボードが正常に表示されないケースが考えられます。
そのため、iPhone/iPadを一度再起動することでキーボードが表示されない問題が解決する可能性があります。iPhone/iPadを再起動するには、以下の手順で操作してください。
- iPhoneX以降: 「サイドボタン」と「音量調整ボタン」を同時に長押しして、電源オフスライダーをドラッグします。電源が切れたら「サイドボタン」を長押しして起動します。
- iPhone8以前: 「サイドボタン」を長押しして、電源オフスライダーをドラッグします。電源が切れたら「サイドボタン」を長押しして起動します。
- iPad(ホームボタン非搭載): 「サイドボタン」と「音量調整ボタン」を同時に長押しして、電源オフスライダーをドラッグします。電源が切れたら「サイドボタン」を長押しして起動します。
- iPad(ホームボタン搭載): 「トップボタン」を長押しして、電源オフスライダーをドラッグします。電源が切れたら「トップボタン」を長押しして起動します。
iPhone/iPadを再起動できたら、キーボードが正常に表示されるようになったか確認してください。
iPhone/iPadが操作を受け付けず再起動もできない状態の場合は、次のiPhone/iPadの強制再起動を試してください。
- iPhone8以降の場合
- 「音量大ボタン」を1回押します。
- 「音量小ボタン」を1回押します。
- 「電源ボタン」をAppleマークが表示されるまで長押しします。
- iPhone7の場合
- 「電源ボタン」と「音量小ボタン」をAppleマークが表示されるまで同時に長押しします。
- iPhone6以前の場合
- 「ホームボタン」と「電源ボタン」をAppleマークが表示されるまで同時に長押しします。
- iPadの場合
- 「音量大ボタン」を1回押します。
- 「音量小ボタン」を1回押します。
- 「電源ボタン」をAppleマークが表示されるまで長押しします。
iPhone/iPadの強制再起動ができたら、キーボードが正常に表示されるようになったか確認してください。再起動、強制再起動を行っても解決しない場合は、以降の対処を試してください。
対処2: Bluetoothをオフにする
iPhone/iPadが外部キーボードに接続されていることが原因で、入力時にソフトウェアキーボードが表示されないケースが考えられます。
そのため、Bluetoothの機能をオフにして完全に切断することで、キーボードが正常に表示される可能性があります。Bluetoothをオフにするには、以下の手順で操作してください。
- 「設定」アプリを開きます。
- 「Bluetooth」をタップします。
- 「Bluetooth」のスイッチを「オフ」に切り替えます。
Bluetoothをオフにできたら、キーボードが正常に表示されるようになったか確認してください。
対処3: iPhone/iPadの設定をリセットする
iPhone/iPadのキーボード関連の設定に問題があることが原因で、ソフトウェアキーボードが正常に表示されないケースが考えられます。
そのため、iPhone/iPadの設定をリセットすることで、キーボードの問題が解決する可能性があります。ただし、全ての設定が初期状態に戻るため、必要に応じて再設定がなる点に注意してください。
iPhone/iPadの設定をリセットするには、以下の手順で操作してください。
- 「設定」アプリを起動します。
- 「一般」をタップします。
- 「リセット」をタップします。
- 「すべての設定をリセット」をタップします。
- iPhone/iPadのパスコードを入力します。
- 確認ポップアップが表示されたら、「すべての設定をリセット」をタップします。
- iPhone/iPadが再起動するまで待ちます。
iPhone/iPadの設定をリセットできたら、入力時にキーボードが表示されるようになったか確認してください。
対処4: デフォルトのキーボードに切り替える
iPhone/iPadでは、サードパーティのキーボードアプリをインストールして使用することができます。このサードパーティのキーボードアプリが原因で、キーボードが正常に表示されないケースがあります。
そのため、サードパーティのキーボードアプリをインストールしている場合は、デフォルトのキーボードに戻すことで問題が解決する可能性があります。デフォルトのキーボードに戻すには、以下の手順で操作してください。
- 適当な入力フォームをタップして、キーボードを表示します。
- 左下の「地球のアイコン」を長押しします。
- 「デフォルトのキーボード」を選択します。
キーボードが常に表示されず上記の操作をできない場合は、サードパーティのキーボードアプリをアンインストールしてください。キーボードアプリをアンインストールするには、以下の手順で操作します。
- ホーム画面で「キーボードアプリのアイコン」を長押しします。
- ホーム画面にアプリアイコンがない場合は、一番右の画面までスワイプしてAppライブラリを表示してください。
- 「Appを削除」を選択します。
- 「Appを削除」をタップします。
デフォルトのキーボードに戻せたら、入力時にキーボードが表示されなくなる問題が発生しなくなったか確認してください。
対処5: パスワードマネージャーの自動入力を無効にする
パスワードを管理して自動入力できるパスワードマネージャーアプリがキーボードの機能に干渉して、キーボードが正常に表示されないケースが考えられます。
そのため、パスワードマネージャーを使用している場合は、自動入力の機能を無効にすることで問題が解決する可能性があります。
パスワードマネージャーの自動入力を無効にするには、以下の手順で操作してください。
- 「設定」アプリを開きます。
- 「パスワード」をタップします。
- FaceID/TouchIDで認証を行います。
- 「パスワードを自動入力」をタップします。
- 入力を許可の一覧で、「サードパーティのパスワードマネージャー」をタップしてチェックを外します。
パスワードマネージャーの自動入力を無効にできたら、キーボードが表示されない問題が解決したか確認してください。
対処6: システムアップデートを実行する
iOSまたはiPadOSのバージョンが古く不具合があることが原因で、ソフトウェアキーボードが表示されない問題が発生するケースが考えられます。
そのため、システムアップデートを実行して、システムを最新のバージョンにアップデートすることで問題が解決する可能性があります。システムアップデートを実行するには、以下の手順で操作してください。
- 「設定」アプリを起動します。
- 「一般」をタップします。
- 「ソフトウェアアップデート」をタップします。
- アップデートが見つかったら「ダウンロードしてインストール」をタップします。
- iPhone/iPadのパスコードを入力します。
- 「今すぐインストール」をタップします。
システムアップデートを実行できたら、キーボードの問題が解決したか確認してください。
対処7: iPhone/iPadをリセットする
ここまでの対処方法を試してもソフトウェアキーボードが表示されない場合は、iPhone/iPadをリセットすることを検討してください。
ただし、iPhone/iPadをリセットすると全てのデータとアプリが削除されるため、必要に応じてバックアップを取ってから行ってください。
iPhone/iPadをリセットするには、以下の手順で操作してください。
- ホーム画面から「設定」を開きます。
- 「一般」をタップします。
- 「転送またはiPhone/iPadをリセット」をタップします。
- 「すべてのコンテンツと設定を消去」の順に選択します。
- 確認画面が表示されるので、「iPhone/iPadを消去」をタップして初期化を行います。
- 初期化が完了したら初期設定を進めます。
- 「Appとデータ」画面が表示されたら、必要に応じて作成したバックアップからデータを復元します。
iPhone/iPadをリセットできたら、キーボードが正常に表示されるようになったか確認してください。