Windows11/10のPCの動作が重い際に、タスクマネージャーを確認すると「CCXProcess」のプロセスが大量のCPUやメモリを使用しているケースがあります。
また、CCXProcessがいつの間にかWindowsのスタートアップに登録されており、必要性に疑問を感じたり、ウィルスではないかと不安になる方も多いと思います。
本記事では、CCXProcessの正体や必要性とスタートアップの無効、停止、削除方法について詳しく解説します。記事内容は、Windows11/10を想定しています。
この記事の内容
CCXProcessとは
CCXProcess(CCXProcess.exe)は、Adobe Creative Cloud(Photoshop、Premiere、Lightroom、Illustratorなど)に関連するバックグラウンドプロセスです。このプロセスは、主にチュートリアルやテンプレート、フィルターの機能を提供します。
PCにAdobe Creative Cloudをインストールすると、CCXProcessはスタートアップに自動で登録されてPC起動時に自動的に実行されます。
- プロセスの実行ファイルであるCCXProcess.exeは、通常であれば以下のディレクトリに存在します。
C:\Program Files (x86)\Adobe\Adobe Creative Cloud Experience\
CCXProcessはAdobe Creative Cloudの公式なプロセスであるため、ウィルスやマルウェアなどの危険性のあるプロセスではありません。
CCXProcessのスタートアップは必要?
CCXProcessはAdobe Creative Cloudの機能を提供しますが、あくまで補助的な追加機能を提供します。
そのため、CCXProcessのスタートアップを無効にしてもWindowsのの動作に影響はありません。また、Adobe Creative Cloudのソフトウェアを起動すると自動的に実行されるため、スタートアップで起動しておく必要はありません。
CCXProcessがCPUやメモリのリソースを大量に使用している場合は、必要に応じてプロセスを停止したり無効化することができます。
CCXProcessを停止する方法
CCXProcessのプロセスが一時的に重い場合は、通常のアプリケーションと同様にタスクマネージャーから停止することができます。タスクマネージャーからCCXProcessを停止するには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「タスクマネージャー」を選択します。
- 「プロセス」タブを開いて、一覧から「CCXProcess」を探します。
- 「プロセス」タブが表示されない場合は、「詳細」をクリックしてください。
- 「CCXProcess」を右クリックして、「タスクの終了」を選択します。
以上の手順で、CCXProcessのプロセスを停止することができます。CCXProcessを停止すると、PCを再起動するかAdobe Creative Cloudのソフトウェアを起動しない限り実行されません。
CCXProcessのスタートアップの無効方法
CCXProcessが普段からPCのリソースを大量に使用して重い場合は、スタートアップを無効にすることを検討してください。
CCXProcessのスタートアップを無効にすると、PCを再起動してもプロセスが自動で実行されなくなります。Adobe Creative Cloudのソフトウェアを起動した場合は、プロセスが自動的に実行されます。
CCXProcessのスタートアップの無効にするには、以下のいずれかの方法を行なってください。
方法1: タスクマネージャーから無効にする
CCXProcessは、タスクマネージャーからスタートアップを無効にすることができます。タスクマネージャーでCCXProcessのスタートアップを無効にするには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「タスクマネージャー」を選択します。
- 「スタートアップ」タブを開いて、一覧から「CCXProcess」を探します。
- 「スタートアップ」タブが表示されない場合は、「詳細」をクリックしてください。
- 「CCXProcess」を右クリックして「無効化」を選択します。
以上の手順で、タスクマネージャーからCCXProcessのスタートアップを無効にできます。スタートアップを無効にできたらPCを再起動して、CCXProcessが実行されなくなったことを確認してください。
方法2: Windowsの設定から無効にする
Windowsの設定ウィンドウからCCXProcessのスタートアップを無効にすることもできます。Windowsの設定からスタートアップを無効にするには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
- 「アプリ」をクリックします。
- 「スタートアップ」をクリックします。
- 右ペインのアプリ一覧で「CCXProcess」のスイッチを「オフ」に切り替えます。
Windowsの設定でCCXProcessのスタートアップを無効にできたら、PCを再起動してCCXProcessが実行されなくなったことを確認してください。
方法3: CreativeCloudから無効にする
CreativeCloudアプリケーションのログイン時の起動を無効にすることでも、CCXProcessのスタートアップを無効にできます。
CreativeCloudアプリケーションのログイン時の起動を無効にするには、以下の手順で操作してください。
- 「Creative Cloud Desktop」を起動します。
- アカウントにサインインしていない場合は、サインインしてください。
- 右上の「設定(歯車アイコン)」をクリックします。
- 左ペインで「一般」を選択していることを確認します。
- 設定の項目にある「ログイン時にCreative Cloudを起動」のスイッチを「オフ」に切り替えます。
- 「完了」をクリックして設定を保存します。
CreativeCloudアプリケーションのログイン時の起動を無効にできたら、PCを再起動してCCXProcessが実行されなくなったことを確認してください。
方法3: レジストリを編集して無効にする
Windowsのレジストリを編集してCCXProcessのスタートアップを無効にすることもできます。ただし、レジストリの編集を誤るとWindowsの動作に影響が出る恐れがある点に注意してください。
レジストリを編集してCCXProcessのスタートアップを無効にするには、以下の手順で操作します。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「ファイル名を指定して実行」を選択します。
- 「regedit」と入力して「OK」をクリックします。
- レジストリエディタが起動したら、左ペインのツリーを以下の順に展開します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Adobe
- 「Adobe」キーを右クリックして「新規」→「キー」を選択します。
- 作成されたキーの名前を「CCXNew」に変更します。
- 作成した「CCXNew」キーを右クリックして「新規」→「DWORD(32ビット)」を選択します。
- 右ペインに作成された値の名前を「Disabled」に変更します。
- 「Disabled」の値をダブルクリックして開きます。
- 値のデータが「0」になっていることを確認して「OK」をクリックします。
- PCを再起動してレジストリを反映します。
レジストリを編集してPCを再起動できたら、CCXProcessが実行されなくなったことを確認してください。
CCXProcessを削除する方法
CCXProcessはAdobe Creative Cloudの関連プロセスのため、削除するにはCreative Cloud自体をアンインストールする必要があります。
そのため、CCXProcessのプロセスとCreative Cloudが不要な場合は、Creative Cloudのアンインストールを行なってください。Creative Cloudをアンインストールするには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「アプリと機能」を選択します。
- 右ペインのアプリ一覧で「Creative Cloud Desktop」の右側の「メニュー(3点アイコン)」をクリックして「アンインストール」を選択します。
- Windows10の場合は、「Creative Cloud Desktop」を選択して「アンインストール」をクリックしてください。
- 確認ポップアップが表示されたら「アンインストール」をクリックします。
- ウィザードの画面が表示されたら、案内に従ってアンインストールを完了します。
Creative Cloudをアンインストールできたら、CCXProcessのプロセスが実行されなくなったことを確認してください。