Outlookのアプリは、PCとスマホ/タブレットに対応しており、メールアカウントを設定すれば簡単にメールを確認することができます。
しかし、Outlookの受信メールを開いても本文の内容が真っ白で表示されないケースがあります。また、以前は確認できたのに内容が消えてしまうケースもあります。
本記事では、Outlookでメール本文の内容が表示されない/消える時の対処法について詳しく紹介します。対処内容はWindows、Mac、Android、iPhoneを想定しています。
この記事の内容
対処1: グラフィックアクセレータを無効にする
PCのOutlookアプリを使用している場合は、ハードウェアグラフィックアクセレータの機能が有効になっていると、PCの環境によってはメール本文の内容が表示されないケースがあります。
そのため、ハードウェアグラフィックアクセレータの設定を確認して、有効になっている場合は無効に切り替えてみてください。ハードウェアグラフィックアクセレータを無効にするには、以下の手順で操作してください。
- 「Outlook」を起動します。
- 上部メニューの「ファイル」をクリックします。
- 左ペインの「オプション」をクリックします。
- オプションのウィンドウが開いたら、左ペインの「詳細設定」をクリックします。
- 「表示」の項目にある「ハードウェアグラフィックアクセレータを無効にする」にチェックを入れます。
- 「OK」をクリックして設定を保存します。
Outlookのハードウェアグラフィックアクセレータを無効にできたら、メールを開いて本文が表示されるようになったか確認してください。
対処2: 追加したアドインを無効にする
Outlookに追加したアドインの機能が原因で、メールの本文が表示されないケースが考えられます。
自身でアドインを追加した覚えがない場合でも、Avgoutlook.Addinなどのセキュリティソフトのアドインが自動的に追加されている場合があります。
そのため、Outlookに追加されているアドインを全て無効化することで、問題が解決する可能性があります。Outlookのアドインを無効にするには、以下の手順で操作してください。
- 「Outlook」を起動します。
- 上部メニューの「ファイル」をクリックします。
- 左ペインの「オプション」をクリックします。
- オプションのウィンドウが開いたら、左ペインの「アドイン」をクリックします。
- 下部の「設定」をクリックします。
- アドインの一覧が表示されます。全てのアドインのチェックを外して「OK」をクリックします。
- 不要なアドインがある場合は、「削除」をクリックして削除することもできます。
Outlookのアドインを全て無効化できたら、一度Outlookを閉じてから再起動してください。Outlookを再起動できたら、メールの本文が表示されるようになったか確認してください。
アドインを無効にして問題が解決した場合は、原因となっているアドインを無効のままにしておくか、不要であれば削除してください。
対処3: Outlookのメールを再読み込みする
OutlookのモバイルアプリやWebアプリを使用している場合は、アプリの一時的な不具合や通信障害が原因で、メールの本文が正しく表示されないケースがあります。
そのため、Outlookのメールを再読み込みすることで問題が解決することがあります。Outlookのメールを再読み込みするには、以下の手順で操作します。
- モバイルアプリの場合: 受信トレイを開いて、最上部の画面で下方向に向かってスワイプします。
- Webアプリの場合: ブラウザの「再読み込みアイコン」をクリックするか、「Ctrl + F5」キーを押します。
Outlookのメールを再読み込みできたら、メールを開いて本文が表示されるようになったか確認してください。
対処4: デバイスを再起動する
PCまたはスマホのシステムに一時的な不具合が発生していることが原因で、Outlookアプリのメールの本文が正常に表示されないケースが考えられます。
そのため、デバイスの電源を一度切って再起動することで、問題が解決する可能性があります。デバイスを再起動するには、以下の手順で操作してください。
- Windowsの場合:
- 「Windowsマーク」をクリックして「電源アイコン」→「再起動」の順にクリックします。
- Macの場合:
- 「Appleマーク」をクリックして「再起動」を選択します。
- iPhoneの場合:
- iPhoneX以降: 「サイドボタン」と「音量調整ボタン」を同時に長押しして、電源オフスライダーをドラッグします。電源が切れたら「サイドボタン」を長押しして起動します。
- iPhone8以前: 「サイドボタン」を長押しして、電源オフスライダーをドラッグします。電源が切れたら「サイドボタン」を長押しして起動します。
- Androidの場合:
- 「電源ボタン」を長押しして「再起動」をタップします。
デバイスを再起動できたら、Outlookアプリを開いてメールの本文が表示されるようになったか確認してください。
対処5: Outlookをアップデートする
Outlookのアプリのバージョンが古く不具合があることが原因で、メールの本文が表示されないケースが考えられます。
そのため、Outlookアプリを最新バージョンにアップデートして、問題が解決しないか確認してみてください。Outlookアプリをアップデートするには、以下の手順で操作します。
- Windowsの場合:
- 「Outlook」を起動します。
- 「ファイル」をクリックします。
- 左ペインの「Officeアカウント」をクリックします。
- Office更新プログラムの「更新オプション」→「今すぐ更新」を選択します。
- Macの場合:
- 「Outlook」を起動します。
- 上部の「ヘルプ」をクリックして、「更新プログラムのチェック」を選択します。
- アップデートが見つかった場合は、「アップデート」をクリックします。
- iPhoneの場合:
- ホーム画面から「App Store」を開きます。
- アプリ画面上部にある「プロフィールアイコン」をタップします。
- 「利用可能なアップデート」のリストで「Outlook」アプリの「アップデート」ボタンをタップしてアップデートを実行してください。
- Androidの場合:
- ホーム画面から、「Playストア」アプリを起動します。
- アプリ画面右上にあるプロフィールアイコンをタップします。
- 「アプリとデバイスの管理」をタップします。
- 「管理」タブをタップして開きます。
- 一覧から「Outlook」の項目を探してタップします。
- 「更新」ボタンが表示されたら、ボタンをタップしてアプリのアップデートを行います。
Outlookアプリを最新バージョンにアップデートできたら、Outlookを再度起動してメールの本文が表示されるようになったか確認してください。
対処6: テキスト形式のメールのフォントの色を変更する
PCのOutlookアプリを使用している場合は、テキスト形式のメールのフォントの色に問題があることが原因で、メールの本文が表示されないケースが考えられます。
そのため、Outlookアプリのテキスト形式のメールのフォントの色を変更して問題が解決しないか確認してみてください。テキスト形式のメールのフォントの色を変更するには、以下の手順で操作します。
- 「Outlook」を起動します。
- 上部メニューの「ファイル」をクリックします。
- 左ペインの「オプション」をクリックします。
- オプションウィンドウが開いたら、左ペインの「メール」をクリックします。
- 右ペインの「ひな形およびフォント」をクリックします。
- テキスト形式のメッセージの作成と読み込みの「文字書式」をクリックします。
- フォントの色を「自動」または「黒」に変更して「OK」をクリックします。
- 「OK」をクリックして全てのウィンドウを閉じます。
テキスト形式のメールのフォントの色を変更できたら、メールを開いて本文が表示されるようになったか確認してください。
対処7: アカウントをリセットする(モバイルの場合)
Outlookのモバイルアプリを使用している場合は、メールデータの同期に問題が起きていることが原因で、メールの本文が表示されないケースがあります。
そのため、Outlookアプリに設定されているメールアカウントをリセットすることで、問題が解決する可能性があります。メールアカウントをリセットするには、以下の手順で操作してください。
- 「Outlook」アプリを開きます。
- 左上の「プロフィールアイコン」をタップします。
- 左下の「設定(ギアアイコン)」をタップします。
- メールアカウントで「メールが表示されないアカウント」を選択します。
- 「アカウントのリセット」をタップします。
- 確認ポップアップが表示されたら「OK」をタップします。
メールアカウントをリセットできたら、Outlookアプリを再度開いてメールの本文が表示されるようになったか確認してください。
対処8: 送信者にメールの内容を確認する
送信者が誤って空白のメールを送信していることが原因で、メール本文を確認できないケースも考えられます。
そのため、送信者に連絡できる場合は、メールの本文に誤りがないか確認してみてください。誤って空白のメールを送っていた場合は、正しい内容を再度送るように依頼してください。
送信者が送ったメールに問題がない場合は、別の原因が考えられるため次の対処に進んでください。
対処9: インターネット接続を確認する
PCまたはスマホのインターネット接続に問題が起きていることが原因で、メールの本文の内容が表示されないケースが考えられます。
そのため、PCまたはスマホが正常にインターネットに接続できていることを確認してください。インターネットの接続は、ブラウザを開いてWebサイトにアクセスできるかどうかで判断できます。
デバイスのインターネット接続に問題が起きている場合は、以下のいずれかの方法を試してみてください。
- 方法1: 機内モードを一度オンにしてオフに戻す(ネットワークに再接続する)
- 方法2: Wi-Fiに問題がある場合は、ルーターの電源を切って再起動する
- 方法3: 別のネットワーク(モバイルデータ通信、またはWi-Fi)に切り替える
上記の方法で正常にインターネットに接続できたら、Outlookを開いてメールの本文が表示されるようになったか確認してください。
対処10: Outlookをセーフモードで起動する
PCのOutlookを利用している場合は、Outlookをセーフモードで起動することで問題が解決する可能性があります。
Outlookをセーフモードで起動するには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「ファイル名を指定して実行」を選択します。
- 以下のコマンドを入力して「OK」をクリックします。
Outlook.exe /safe
以上の手順でOutlookがセーフモードで起動します。Outlookが起動したら、メールの本文が読めるようになったか確認してください。メールの内容を確認できたら、Outlookを通常の手順で閉じて、セーフモードを終了します。
対処11: Outlookのデータファイルを修復する
PCのOutlookを利用している場合は、Outlookのデータファイル(.pst)が破損していることが原因で、メールの本文の内容が表示されないケースが考えられます。
そのため、Outlookのデータファイルを修復することで、問題が解決する可能性があります。Outlookのデータファイルを修復するには、以下の手順で操作してください。
- Outlookが起動している場合は一旦終了します。
- Outlookのインストールフォルダをエクスプローラで開きます。
- Outlookのインストールフォルダは、Outlook 2016以降であれば通常は次のパスになります。
64ビットの場合: C:\Program Files\Microsoft Office\root\Office16 32ビットの場合: C:\Program Files (x86)\Microsoft Office\root\Office16
- 上記のパスになければ、Outlookの起動ショートカットアイコンを右クリックし、「ファイルの場所を開く」を選択するとインストールフォルダを表示することができます。
- Outlookのインストールフォルダは、Outlook 2016以降であれば通常は次のパスになります。
- インストールフォルダの中にある「SCANPST.EXE」を起動します。
- Microsoft Outlook受信トレイ修復ツールが起動します。「参照」ボタンをクリックし、「pstファイル」を選択します。
- 「開始」をクリックします。
- 問題が発見されたという旨のメッセージが表示された場合は、「修復」をクリックして修復を行います。
Outlook「データファイル(pst/ost)は見つかりません」の対処法 – Windows10
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Outlookのデータファイルを修復できたら、Outlookを再度開いてメールの本文が表示されるようになったか確認してください。