WindowsのPCでFirefoxのブラウザを使用していると、「ご使用のブラウザーはあなたの所属組織に管理されています」のメッセージが表示されることがあります。
メッセージが表示されると意味がわからず不安になる方も多いと思います。このメッセージが表示されると、Firefoxの一部の設定を変更することができない場合があります。
本記事では、Firefoxに表示される「ご使用のブラウザーはあなたの所属組織に管理されています」の意味と対処方法について詳しく紹介します。
この記事の内容
「所属組織に管理されています」の意味
Firefoxに表示される「ご使用のブラウザーはあなたの所属組織に管理されています」のメッセージは、会社など組織のIT管理者がChromeの機能を変更、または制限している際に表示されます。
そのため、会社などの組織のデバイスでメッセージが表示されている場合は、IT管理者がFirefoxを管理していることを確認してください。IT管理者がFirefoxを適切に管理している場合は対処する必要はありません。
Firefoxが管理されていないのにメッセージが表示される場合は、インストールした拡張機能やアプリケーションが原因となっていることがあります。また、中古のPCなどを使用している場合は、以前の設定が残っていることがあります。
管理者がいないにも関わらずメッセージが表示される場合は、以降の対処方法でメッセージを削除できないか試してみてください。
対処1: Firefoxのレジストリを手動で削除する
Firefoxのポリシーは、レジストリによって管理されています。そのため、Firefoxのポリシーのレジストリを手動で削除することで、「ご使用のブラウザーはあなたの所属組織に管理されています」のメッセージを消すことができます。
Firefoxのポリシーのレジストリを手動で削除するには、以下の手順で操作してください。
- 「Firefox」を開いて、右上の「メニュー(3本線アイコン)」をクリックして「設定」を選択します。
- 「ご使用のブラウザーはあなたの所属組織に管理されています」のリンクをクリックして、ポリシー設定を開きます。
- または、アドレスバーに「about:policies」と入力してEnterキーを押してください。
- ポリシーの一覧が表示されます。有効になっている「ポリシー名(Certificatesなど)」を確認しておきます。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「ファイル名を指定して実行」を選択します。
- ユーザーアカウント制御が表示されたら、「はい」をクリックします。
- 名前に「regedit」と入力して「OK」をクリックします。
- レジストリエディタが起動したら、左ペインのツリーを展開して以下のキーにアクセスします。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Mozilla\Firefox
- 上記のアドレスをアドレスバーにコピーして移動することもできます。
- 左ペインで「Firefox」のキー展開して、確認した「ポリシー名(Certificatesなど)」と一致するキーを探します。
- 「ポリシー名(Certificatesなど)」のキーを右クリックして「削除」を選択します。
- 確認ポップアップが表示されたら、「はい」をクリックして削除を完了します。
- 全てのポリシーを削除したい場合は、「Firefox」のキーを右クリックして「削除」を選択してください。
Firefoxのポリシーのレジストリを削除できたら、Firefoxを再起動して「ご使用のブラウザーはあなたの所属組織に管理されています」のメッセージが消えたことを確認してください。
対処2: policies.jsonを削除する
Firefoxのポリシーは、ポリシーの構成ファイルであるpolicies.jsonによって設定されている場合があります。
そのため、Firefoxのポリシーのレジストリを削除してもメッセージが消えない場合は、policies.jsonを削除してください。policies.jsonを削除するには、以下の手順で操作します。
- エクスプローラーを開いて、以下のパスのフォルダを開きます。
C:\Program Files\Mozilla Firefox\Distribution
- 上記のフォルダが存在しない場合は、代わりに以下のパスのフォルダを開いてください。
C:\Program Files (x86)\Mozilla Firefox\Distribution
- 上記のフォルダが存在しない場合は、代わりに以下のパスのフォルダを開いてください。
- 「policies.json」を右クリックして「削除」を選択します。
policies.jsonを削除できたら、Firefoxを再起動して「ご使用のブラウザーはあなたの所属組織に管理されています」のメッセージが表示されなくなったことを確認してください。
対処3: 高度な設定でポリシーを削除する
環境によっては、Firefoxの高度な設定でポリシーが適用されている場合があります。
そのため、「ご使用のブラウザーはあなたの所属組織に管理されています」のメッセージが依然として消えない場合は、高度な設定を確認してみてください。高度な設定でポリシーを削除するには、以下の手順で操作します。
- Firefoxを開いて、アドレスバーに「about:policies」と入力してEnterキーを押します。
- 警告が表示されたら、「危険性を承知の上で使用する」をクリックします。
- 検索ボックスに設定されている「ポリシー名(Certificatesなど)」を入力します。
- ポリシーが見つかった場合は、右側に表示される「削除(ゴミ箱アイコン)」をクリックして削除します。
高度な設定でポリシーを削除できたら、Firefoxを再起動してメッセージが消えたことを確認してください。
対処4: 不要な拡張機能を削除する
Firefoxにインストールされている拡張機能が原因で、「ご使用のブラウザーはあなたの所属組織に管理されています」のメッセージが表示されることがあります。
そのため、インストールした拡張機能を確認して、不要な拡張機能を全て削除してみてください。拡張機能を削除するには、以下の手順で操作します。
- 右上の「メニュー(3本線アイコン)」をクリックし、「アドオンとテーマ」を選択します。
- 左ペインで「拡張機能」を選択します。
- 拡張機能の一覧が表示されます。「不要な拡張機能」の右側の「メニュー(3点アイコン)」をクリックして「削除」を選択します。
- 確認ポップアップが表示されたら「削除」をクリックします。
不要な拡張機能を削除できたら、Firefoxを再起動してメッセージが表示されなくなったことを確認してください。
対処5: ウィルス対策ソフトの機能を無効化する
PCにサードパーティのウィルス対策ソフトをインストールしている場合、そのソフトウェアのセキュリティ機能が原因で「ご使用のブラウザーはあなたの所属組織に管理されています」のメッセージが表示されることがあります。
そのため、ウィルス対策ソフトの機能を停止して、Firefoxのメッセージの表示が消えないか確認してください。
ウィルス対策ソフトが原因だった場合は、ウェブに関連するセキュリティ機能をオフにすることでメッセージを消せます。ウェブに関連するセキュリティ機能をオフにする手順は、セキュリティソフトによって異なるためマニュアル等を参考にしてください。
対処6: 疑わしいアプリケーションをアンインストールする
サードパーティのアプリケーションが原因で、Firefoxに「ご使用のブラウザーはあなたの所属組織に管理されています」のメッセージが表示されることがあります。
そのため、ブラウザの機能に影響を与えるアプリケーションがインストールされている場合は、そのアプリケーションをアンインストールしてみてください。アプリケーションをアンインストールするには、以下の手順で操作します。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「アプリと機能」を選択します。
- アプリ一覧で、「疑わしいサードパーティのアプリ名」の右側に表示される「メニュー(3点アイコン)」をクリックして「アンインストール」を選択します。
- Windows10の場合は、「サードパーティのアプリ」を選択して「アンインストール」をクリックしてください。
- 確認ポップアップが表示されたら、「アンインストール」をクリックします。
アプリケーションをアンインストールできたら、Firefoxを再起動してメッセージの表示が消えたか確認してください。
対処7: Firefoxをリセットする
ここまでの対処方法を試してもFirefoxの「ご使用のブラウザーはあなたの所属組織に管理されています」のメッセージが消えない場合は、Firefoxをリセットすることを検討してください。
ただし、Firefoxをリセットすると全ての設定と拡張機能が削除される点に注意してください。Firefoxをリセットするには、以下の手順で操作してください。
- ブラウザを起動して、アドレスバーに「about:support」と入力してEnterキーを押します。
- 「Firefoxをリフレッシュ」をクリックします。
- 確認画面が表示されるので「Firefoxをリフレッシュ」をクリックします。
Firefoxをリセットできたら、再度起動してメッセージの表示が消えたか確認してください。