iPhone/iPadには内蔵マイクが搭載されており、アプリ上で仮想キーボードのマイクアイコンから音声入力をすることができます。
しかし、アプリでキーボードを出してもマイクアイコンが表示されなかったり、マイクアイコンをタップしても音声入力ができないケースがあります。
本記事では、iPhone/iPadで音声入力(文字起こし)ができない時の対処法について詳しく紹介します。
この記事の内容
対処1: 音声入力の設定をオンにする
iPhone/iPadの設定でキーボードの音声入力の機能がオフになっていることが原因で、マイクの音声入力ができないケースが考えられます。
そのため、音声入力の設定がオンになっているか確認してください。キーボードの音声入力をオンにするには、以下の手順で操作します。
- 「設定」アプリを開きます。
- 「一般」をタップします。
- 「キーボード」をタップします。
- 「音声入力」のスイッチを「オン」に切り替えます。
- 既にオンになっている場合は、一度「オフ」にしてから「オン」にすることで問題が解決することがあります。
キーボードの音声入力をオンに切り替えれたら、アプリ上で音声入力ができるようになったか確認してください。
対処2: マイクの使用を許可する
特定のアプリで音声入力ができない場合は、アプリのマイクの使用が許可されていないことが原因として考えられます。
そのため、音声入力できないアプリでマイクの使用が許可されているか確認してください。アプリのマイクの使用を許可するには、以下の手順で操作します。
- 「設定」アプリを開きます。
- 「プライバシーとセキュリティ」をタップします。
- 「マイク」をタップします。
- 「音声入力を行うアプリ」のスイッチを「オン」に変更します。
- 一覧にアプリが表示されない場合は、アプリ上でキーボード入力から「マイクアイコン」をタップしてください。マイクへのアクセス確認のポップアップが表示されたら「OK」をタップします。
アプリのマイクの使用を許可できたら、アプリで音声入力ができるようになったか確認してください。
対処3: 音声入力の言語を設定する
音声入力の言語設定に問題があることが原因で、音声入力が正常に機能しないケースが考えられます。
そのため、音声入力の言語設定を確認して、問題がある場合は修正してください。音声入力の言語を設定するには、以下の手順で操作します。
- 「設定」アプリを開きます。
- 「一般」をタップします。
- 「キーボード」をタップします。
- 再度「キーボード」をタップします。
- 音声入力を行いたい言語があるか確認します。
- 言語が不足している場合は、「新しいキーボードを追加」をタップして「音声入力に使用する言語(日本語や英語)」を選択して追加してください。
- 左上の「キーボード」をタップして、前の画面に戻ります。
- 「音声入力言語」をタップします。
- 「音声入力に使用する言語(日本語や英語)」を選択してチェックを入れます。
- 複数の言語を選択することができます。
音声入力の言語を設定できたら、アプリ上でキーボードのマイクアイコンをタップして音声入力ができるようになったか確認してください。
対処4: iPhone/iPadを再起動する
iPhoneまたはiPadのシステムに一時的な不具合が発生していることが原因で、音声入力が正しく機能せず使用できないケースが考えられます。
そのため、iPhone/iPadを再起動することで、問題が解決する可能性があります。iPhone/iPadを再起動するには、以下の手順で操作してください。
- 「スリープボタン」と「音量調整ボタン」を同時に長押しします。
- ホームボタン搭載機種の場合は、「スリープボタン」を長押ししてください。
- 電源オフスライダーを右方向にドラッグします。
- 「スリープボタン」を長押しして電源を入れます。
iPhone/iPadを再起動できたら、音声入力が正常にできるようになったか確認してください。
対処5: スクリーンタイムの制限を解除する
キーボード上に音声入力のマイクアイコンが表示されない場合は、スクリーンタイムでマイクの使用が制限されているケースが考えられます。
そのため、スクリーンタイムの設定を確認して、マイクに制限が掛かっている場合は解除してください。スクリーンタイムの設定でマイクの制限を解除するには、以下の手順で操作します。
- 「設定」アプリを開きます。
- 「スクリーンタイム」をタップします。
- 「コンテンツとプライバシーの制限」をタップします。
- 「スクリーンタイムをオンにする」が表示される場合は、スクリーンタイムは有効になっていないため別の対処を試してください。
- スクリーンタイムのパスワード入力を求められた場合は、パスワードを入力します。
- 「許可されたApp」をタップします。
- 項目がグレーアウトしてタップできない場合は、制限されていないため別の対処を試してください。
- 「Siriと音声入力」のスイッチを「オン」に切り替えます。
スクリーンタイムの設定でマイクの制限を解除できたら、アプリを開いてキーボードのマイクアイコンから音声入力ができるようになったか確認してください。
対処6: 低電力モードを解除する
iPhoneまたはiPadが低電力モードになっていることが原因で、音声入力の機能が使用できないケースが考えられます。
そのため、iPhone/iPadが低電力モードになっている場合は解除してください。低電力モードを解除するには、以下の手順で操作します。
- 「設定」アプリを開きます。
- 「バッテリー」をタップします。
- 「低電力モード」のスイッチを「オフ」に切り替えます。
低電力モードを解除できたら、アプリを開いて音声入力ができるようになったか確認してください。
対処7: Siriを再度有効化する
Siriの機能に一時的な不具合が発生していることが原因で、音声入力ができないケースが考えられます。
そのため、Siriの機能を一度オフにしてから再度オンにすることで、問題が解決する可能性があります。Siriの機能を再度有効化するには、以下の手順で操作してください。
- 「設定」アプリを開きます。
- 「Siriと検索」をタップします。
- 「サイドボタンを押してSiriを使用(またはホームボタンを押してSiriを使用)」と「"Hey Siri"を聞き取る」のスイッチを「オフ」に切り替えます。
- 「サイドボタンを押してSiriを使用(またはホームボタンを押してSiriを使用)」と「"Hey Siri"を聞き取る」のスイッチを再度「オン」に切り替えます。
Siriの機能を再度有効化できたら、音声入力ができるようになったか確認してください。
対処8: 外部マイクを切断する
iPhone/iPadに外部マイク(通常の外部マイクやカーナビなど)をBluetooth経由で接続していることが原因で、内蔵マイクが反応せず音声入力ができないケースが考えられます。
そのため、iPhone/iPadのBluetoothの機能を一度オフにして外部デバイスを切断した状態で、音声入力ができないか確認してみてください。Bluetoothの機能をオフにするには、以下の手順で操作します。
- 「設定」アプリを開きます。
- 「Bluetooth」をタップします。
- 「Bluetooth」のスイッチを「オフ」に切り替えます。
Bluetoothの機能をオフにできたら、その状態で音声入力ができるか試してみてください。
対処9: ソフトウェアアップデートを実行する
iPhoneまたはiPadのシステムのバージョンが古く不具合があることが原因で、音声入力の機能に問題が起きるケースが考えられます。
そのため、ソフトウェアアップデートを実行してシステムを最新の状態にすることで、問題が解決する可能性があります。ソフトウェアアップデートを実行するには、以下の手順で操作してください。
- 「設定」アプリを起動します。
- 「一般」をタップします。
- 「ソフトウェア・アップデート」をタップします。
- 新しいアップデート情報が表示されたら、「ダウンロードしてインストール」をタップします。
- パスコードの入力画面が表示された場合は、iPhone/iPadのパスコードを入力します。
- 「今すぐインストール」をタップします。
ソフトウェアアップデートを実行してシステムを最新バージョンにアップデートできたら、音声入力ができるようになったか確認してください。
対処10: すべての設定をリセットする
iPhone/iPadの音声入力に関連する何らかの設定に問題があることが原因で、音声入力が正常にできないケースが考えられます。
そのため、iPhone/iPadのすべての設定を一度リセットすることで、問題が解決する可能性があります。ただし、すべての設定をリセットすると、すべての設定が工場出荷時の状態に戻り、Wi-FiやBluetoothなどを再設定する必要がある点に注意してください。ストレージ上のデータが消去されることはありません。
iPhone/iPadのすべての設定をリセットするには、以下の手順で操作します。
- 「設定」アプリを起動します。
- 「一般」をタップします。
- 「リセット」をタップします。
- 「すべての設定をリセット」をタップします。
- iPhone/iPadのパスコードを入力します。
- 確認ポップアップが表示されたら、「すべての設定をリセット」をタップします。
- iPhone/iPadが再起動するまで待ちます。
すべての設定をリセットしてiPhone/iPadが再起動したら、必要な設定を行なってから音声入力ができるようになったか確認してください。
対処11: キーボードアプリを削除する
サードパーティのキーボードアプリを使用していることが原因で、音声入力のマイクアイコンが表示されなかったり音声入力の機能を使用できないケースが考えられます。
そのため、サードパーティのキーボードアプリを使用している場合は、デフォルトのキーボードに戻して問題が解決するか確認してください。デフォルトのキーボードに戻すには、以下の手順で操作してください。
- 「設定」アプリを開きます。
- 「一般」をタップします。
- 「キーボード」をタップします。
- 再度「キーボード」をタップします。
- 「サードパーティのキーボード」を左方向にスワイプして「削除」をタップします。
- 日本語キーボードが存在しない場合は、「新しいキーボードを追加」をタップします。
- 「日本語」をタップし、「かな入力」または「ローマ字入力」を選択します。
以上の手順で、サードパーティのキーボードを削除してデフォルトのキーボードに戻すことができます。デフォルトのキーボードに戻せたら、アプリ上でキーボードのマイクアイコンをタップして音声入力できるようになったか確認してください。