SteamではSteamオーバーレイを有効にしている状態で、ゲーム中にF12を押すことでスクリーンショットを簡単に撮ることができます。しかし、過去に保存したスクリーンショットを確認したい場合、開き方が分からない方も多いと思います。
本記事では、Steamのスクリーンショットの保存先の場所の開き方と変更方法について詳しく紹介します。
この記事の内容
Steamのスクリーンショットの保存先はどこ?
Steamのスクリーンショットは、Steamのインストールフォルダ内に保存されます。Steamのスクリーンショットはユーザーごと、そしてそのユーザーがスクリーンショットを撮ったゲームごとに分けられて保存されます。
Steamのスクリーンショットフォルダの具体的なディレクトリの構造は通常であれば以下のようになります。
- Windowsの場合:
C:\Program Files (x86)\Steam\userdata\(SteamのユーザーID)0\remote\(ゲームのApp ID)\screenshots
- Macの場合:
/Users/(Macのユーザー名)/Library/Application Support/Steam/userdata/(SteamのユーザーID)/760/remote/(ゲームのApp ID)/screenshots
上記のようにSteamで使用するユーザーとプレイするゲームごとに複数のスクリーンショットフォルダが作成されスクリーンショットが保存されます。
スクリーンショットの保存場所の開き方
Steamのスクリーンショットフォルダは、以下のいずれかの方法で開くことができます。
方法1: Steamクライアントから開く
スクリーンショットフォルダを単純に開きたいだけであればSteamクライアントから開く方法が最も簡単です。Steamクライアントからスクリーンショットフォルダを開くには、以下の手順で操作します。
- デスクトップなどで「Steam」のアイコンをクリックして、Steamクライアントを起動します。
- 上部メニューで「表示」をクリックして「スクリーンショット」を選択します。
- スクリーンショットマネージャーが開いたら、保存場所を確認したいスクリーンショットを選択して「フォルダアイコン(ディスクから開く)」をクリックします。
- スクリーンショットフォルダが開きます。
方法2: エクスプローラーから手動で開く
ファイルエクスプローラーからSteamのスクリーンショットフォルダを手動で開くこともできます。具体的な手順は以下の通りです。
- エクスプローラーを開いて、Steamのインストールフォルダを開きます。
- インストールフォルダは、通常であれば「C:\Program Files (x86)\Steam」に存在します。
- デスクトップの「Steam」アイコンを右クリックして「ファイルの場所を開く」を選択してインストールフォルダを開くこともできます。
- Macの場合は「Users/(Macのユーザー名)/Library/Application Support/Steam」がインストールフォルダです。
- インストールフォルダが開いたら「userdata」フォルダを開きます。
- 「SteamのユーザーIDの数字」のフォルダを開きます。
- SteamのユーザーIDの数字は、ユーザーによって異なります。
- 「760」→「remote」の順にフォルダを開きます。
- 「ゲームのAppIDの数字」のフォルダを開きます。
- ゲームのAppIDはSteamクライアントで以下の順で確認できます。
- 「ライブラリ」を開きます。
- 対象ゲームを右クリックして「プロパティ」を選択します。
- 左メニューで「アップデート」を選択します。
- 右ペインの「App ID」の項目で数字を確認できます。
- ゲームのAppIDはSteamクライアントで以下の順で確認できます。
- 「screenshots」フォルダを開きます。
- スクリーンショットフォルダが開きます。
方法3: オンラインでスクリーンショットを確認する
Steamのスクリーンショットはアップロードすることでオンライン上に保存されます。アップロードしたスクリーンショットを確認するには、以下の手順で操作してください。
- デスクトップなどで「Steam」のアイコンをクリックして、Steamクライアントを起動します。
- 上部メニューで「表示」をクリックして「スクリーンショット」を選択します。
- スクリーンショットマネージャーが開いたら、スクリーンショットを選択して「オンラインで表示」をクリックします。
- スクリーンショットがアップロードされていない場合は、「オンラインで表示」が表示されず「アップロード」が表示されます。
- 過去にアップロードしたスクリーンショットの一覧が表示されます。
スクリーンショットの保存場所の変更方法
Steamのスクリーンショットのローカルの保存場所を変更する設定は標準では提供されていません。
ただし、非圧縮スクリーンショットフォルダの保存先を変更することができます。また、シンボリックリンクを作成することで、標準の保存場所を変更することができます。
Steamのスクリーンショットの保存場所を変更するには、以下のいずれかの方法を試してみてください。
方法1: 非圧縮スクリーンショットフォルダの保存場所を変更する
Steamのスクリーンショットはアップロード用に自動的に圧縮されて保存されます。しかし、スクリーンショットの非圧縮コピーを保存するオプションを有効にすることで、非圧縮のスクリーンショットのコピーを別の場所に保存することができます。
ただし、非圧縮のスクリーンショットのコピーを保存するオプションを有効にすると、スクリーンショットがローカル内に二重で保存されることになるため、ストレージ容量を圧迫する原因になる点に注意してください。
非圧縮のスクリーンショットのコピーの保存場所は、設定から別の場所に変更することができます。非圧縮のスクリーンショットのコピーの保存場所を変更するには、以下の手順で操作してください。
- デスクトップなどで「Steam」のアイコンをクリックして、Steamクライアントを起動します。
- 左上の「Steam」をクリックして「設定」を選択します。
- 左メニューで「ゲーム中」を選択します。
- 右ペインで、「スクリーンショットの非圧縮コピーを保存する」のスイッチが「オン」になっていることを確認します。
- 「非圧縮スクリーンショットフォルダー」の右の「フォルダの変更」をクリックします。
- 任意のフォルダを選択して「OK」をクリックします。
以上の手順で、非圧縮のスクリーンショットのコピーの保存場所を変更することができます。
方法2: シンボリックリンクを作成する
シンボリックリンクの機能を使用することで、Steamのスクリーンショットフォルダを移動できます。ただし、この方法は今後のSteamのアップデートなどによって問題が起きる恐れがあるため非推奨の方法です。
WindowsのPCでシンボリックリンクを作成してSteamのスクリーンショットフォルダを移動するには、以下の手順で操作します。
- Steamを起動している場合は終了します。
- エクスプローラーを開いて、Steamのインストールフォルダを開きます。
- インストールフォルダは、通常であれば「C:\Program Files (x86)\Steam」に存在します。
- デスクトップの「Steam」アイコンを右クリックして「ファイルの場所を開く」を選択してインストールフォルダを開くこともできます。
- インストールフォルダが開いたら「userdata」フォルダを開きます。
- 「ユーザーIDの数字」のフォルダを開きます。
- 「760」のフォルダを開きます。
- 「remote」のフォルダを削除します。
- 過去のスクリーンショットを残して起きたい場合は、デスクトップなどの場所にコピーしてから削除してください。
- 「Windowsマーク」をクリックして「cmd」と入力します。
- 検索結果から「コマンドプロンプト」の「管理者として実行」をクリックします。
- コマンドプロンプトが起動したら、以下のコマンドを入力してEnterキーで実行します。
mklink /D "C:\Program Files (x86)\Steam\userdata\(SteamのユーザーID)0\remote" "変更後のスクリーンショットフォルダのパス"
- SteamのユーザーIDの数字は、ユーザーによって異なります。
- 例えば、DドライブのSteamScreenShotsフォルダに変更したい場合は、以下のコマンドを入力してください。
mklink /D "C:\Program Files (x86)\Steam\userdata\(SteamのユーザーID)0\remote" "D:\SteamScreenShots"
以上の手順で、シンボリックリンクで設定した場所にSteamのスクリーンショットが保存されるようになります。保存場所を元に戻したくなった場合は、C:\Program Files (x86)\Steam\userdata\(SteamのユーザーID)\760\remoteのシンボリックリンクを削除してください。