iPhoneやAndroidのスマホを水没させてしまい乾燥させてもスピーカーが音割れしてしまうトラブルが起きることがあります。
スピーカーの音割れは耐水性のあるスマホのモデルを使用していても発生することがあります。水没によってスピーカーが音割れしても簡単な対処で直る場合があります。
本記事では、水没したスマホのスピーカーから音割れが発生した際に水抜きする対処方法について詳しく紹介します。
この記事の内容
対処1: 目に見える水滴を拭き取る
iPhoneまたはAndroidのスマホのスピーカーが水没した場合は、まずは目に見える水滴を乾いた布などできれいに拭いてください。スマホケースや外部アクセサリはすべて取り外した状態で行ってください。
水滴を拭き取る際はスピーカー部分を下にした状態で、スマホを手で軽く叩くとスピーカー内部の水滴が取り除ける場合があります。
防水性能のないiPhoneまたはAndroidのスマホが水没した場合は、デバイスの電源を切ることが最優先です。防水性能のないスマホが水没した後で電源を入れたまま使用すると、水分が機器内部に侵入してしまいハードウェアが故障する原因となります。
対処2: スマホを垂直に置いて自然乾燥する
スマホに付着した目に見える水滴を取り除けたら、スマホのスピーカー部分を下にして垂直に置き自然乾燥させてください。
自然乾燥する際はデバイスの電源を切った状態で、風通しの良い場所で少なくとも24時間以上は放置します。
スマホを十分に乾かせたらスマホを起動してスピーカーの音割れが改善したか確認してください。
対処3: 特定の周波数の音を鳴らす
スマホを十分乾燥させてもスピーカーの音割れが発生する場合は、スピーカー内部に水分が残留していることが考えられます。
スピーカー内部に残留した水分は、デバイスで特定の周波数の音を鳴らすとスピーカーの振動板が振動し取り除ける可能性があります。ただし、耐水性のないスマホは水分が残っている状態で電源を入れて使用すると故障の恐れがあるため、別の方法を試すことをおすすめします。
特定の周波数の音を鳴らしてスピーカーの水分を取り除くには、以下の手順で操作してください。
- スマホの音量ボタンを押して、音量を最大にします。
- スマホのスピーカー部分を下にして垂直に置きます。
- 以下の動画のスピーカーの水分を取り除く周波数のサウンドを再生します。
サウンドを再生できたら、音楽などを再生してスピーカーの音割れが改善したか確認してください。一回のサウンドの再生で解決しない場合は、2〜3回繰り返し再生することで問題が解決する場合があります。
対処4: スピーカークリーナーアプリを使用する
スマホの水没によって音割れしたスピーカーの水分を取り除くサウンドを発生させるサードパーティのウェブアプリやストアアプリも存在します。ただし、この方法もスマホを起動する必要があるため、耐水性のないスマホの場合は別の方法を試すことをおすすめします。
例として無料で使用できるウェブサイトアプリ、ストアアプリを使用してスピーカーの水分を水抜きする手順をいくつか紹介します。
- 方法1: ウェブサイト「Fix My Speakers」で水抜きをする:
- 『Fix My Speakers』のページにアクセスします。
- スマホの音量ボタンを押して、音量を最大にします。
- スマホのスピーカー部分を下にして垂直に置きます。
- 「水の噴出」ボタンをタップしてサウンドを再生します。
- 数十秒間立ったら再度ボタンをサウンドを停止します。
- 方法2: iOSアプリ「Sonic V」で水抜きをする:
- 『Sonic V - App Store』のページを開きます。
- 「AppStoreで開きますか?」のポップアップが表示されたら「開く」をタップします。
- 「入手」をタップします。
- インストールが完了したらアプリを開きます。
- トラッキングのポップアップが表示されたら「Appにトラッキングしないように要求」を選択します。
- 「PLAY」ボタンをタップします。1〜2分サウンドを再生したら「STOP」で止めます。
- 方法3: Androidアプリ「水を追い出す、修理スピーカー」で水抜きをする:
- 『水を追い出す、修理スピーカー - GooglePlay』のページを開きます。
- Playストアの画面が開いたら、「インストール」をタップします。
- インストールが完了したらアプリを開きます。
- スマホの音量ボタンを押して、音量を最大にします。
- スマホのスピーカー部分を下にして垂直に置きます。
- 「水を追い出す」をタップします。サウンドの再生が完了するまで待ちます。
以上の手順で、サードパーティアプリを使用してスピーカーの水分を水抜きすることができます。1回のサウンドの再生でスピーカーの音割れが改善しない場合は、何回か再生を試してみてください。
対処5: 乾燥剤の中にスマホを入れる
シリカゲルなどの乾燥剤の中にスマホを入れておくことで、水没によって音割れスピーカーしたスピーカーの水を取り除ける可能性があります。
やり方は簡単でシリカゲルなどの乾燥剤が入った容器に電源を切ったスマホを入れて、24時間から48時間放置します。シリカゲルがない場合は乾いた米でも代用できますが、米粉などがスマホの内部に混入する恐れがある点に注意してください。
乾燥剤の中にスマホを入れてしばらく経ったら、容器からスマホを取り出して電源を入れスピーカーの音割れが改善したか確認してください。
対処6: 掃除機を使用する
小型の掃除機を使用してスマホのスピーカー内部の水分を乾かすことで、音割れしたスピーカーが改善する可能性があります。
掃除機はドライヤーとは異なり吸引するため、水分がスピーカー内部の奥へと流れるリスクもないため安全に使用できます。
ただし、掃除機の吸引力が強すぎるとスマホのハードウェアの故障に繋がる恐れがあるため、低電力モードで行ってください。
対処7: 低温のドライヤーで乾かす
家庭にあるヘアドライヤーを使用してスマホのスピーカー内部に入った水分を乾燥させることで、音割れしたスピーカーが直る可能性があります。
ただし、高温のヘアドライヤーで強い風を送ってしまうと、スマホのハードウェアが故障する恐れがあります。ドライヤーを使用する場合は、以下の項目について十分注意してください。
- ヘアドライヤーを高温で使用するとスマホのハードウェアが故障する恐れがあるため、必ず低温モードのあるドライヤーで行ってください。
- ドライヤーでスピーカーを乾かす際は、スピーカーに近づけすぎると水がより内部に侵入する恐れがあるため、ドライヤーをスピーカーから離した状態で風を当ててください。
解決しない場合
すべての対処方法を試してもスピーカーの音割れが直らない場合は、スマホを購入したショップ、メーカーまたは専門の業者に修理を依頼することをおすすめします。
特にスマホの水没状態が酷い場合は、スピーカーだけでなくその他のハードウェアも故障する恐れがあります。
スマホに消えては困るデータなどがある場合は、自身で対処せずショップまたはメーカーに専門の業者に相談してください。
スピーカーが水没した際にやってはいけないことは?
スマホのスピーカーが水没してしまった場合、誤った行動を取るとスピーカーやその他のハードウェアが故障する恐れがあります。
スマホのスピーカーが水没してしまった場合は、できるだけ以下のことは避けてください。
- 電源を入れない: 水没したスマホに電源を入れると、内部でショートサーキットが起きて、さらなるハードウェアの損傷を引き起こす恐れがあります。
- 充電しない: 水没したスマートフォンを充電しようとすると、電気的ショートや発火のリスクが高まります。
- 加熱しない: ヘアドライヤーやオーブン、ラジエーターなどの熱源を使用して乾燥させようとすると、内部のコンポーネントに損傷を与える恐れがあります。
- 闇雲に振らない: スマホを振ると、水が内部の他の部分に広がり、さらなるハードウェアの損傷を引き起こす恐れがあります。
- 自己解決を避ける: 分解しようとしたり、自分で修理しようとすると、問題を悪化させる可能性があります。大切なデータがある場合は、専門家のアドバイスやサービスを利用するのが最善です。
水没したスマホの最初の対応としては、すぐに電源を切り、できるだけ早く乾燥させることが重要です。また、SIMカードやSDカード、バッテリーが取り外せる機種の場合は、表面が乾燥したら各パーツを取り外して乾燥させてください。