Appleの新しいMacBookやiMacのモデルでは、USB-Aポートを取り除き、よりモダンなUSB-Cポートへと移行しています。
この変更により、従来のUSB-Aの差し込み口がなくUSBデバイスを接続する際に困っているユーザーも少なくありません。
この記事では、MacにUSB差し込み口(USB-Aポート)がない場合の対処法を詳しく紹介します。
この記事の内容
USB Type-Aポートが無くなったMacのモデル
Appleは近年、Macの各ラインアップで従来のUSB Type-Aポートを廃止し、USB Type-Cポートへの移行を進めています。この変更は、Appleがより高速で多機能な接続オプションに移行し、デバイスのデザインをよりスリムにするための一環として行われました。
MacのモデルでUSB Type-Aポートを搭載しなくなったモデルは以下の通りです。
- MacBook Air: 2018年モデル以降
- MacBook Pro: 2016年モデル以降
- MacBook (12インチ): 2015年モデル以降
- iMac: 2021年の24インチモデル以降
上記の新しいMacのモデルで古い周辺機器やデバイスを接続するには、USB Type-Cアダプターやハブを使用する必要があります。
対処1: USB Type-C アダプターの使用
最新のMacBookやiMacにはUSB Type-Aポートが搭載されていないため、従来のUSBデバイスを使用するためにはUSB Type-C アダプターが必要です。
このアダプターはUSB Type-Cコネクタを従来のUSB Type-Aポートに変換し、旧式のUSBデバイスを使用可能にします。使用方法は非常にシンプルで、MacとUSB Type-Aデバイスをアダプターを介して接続するだけです。
購入時には、選択したUSB Type-C アダプターがご使用のMacモデルと互換性があることを確認してください。
対処2: ドッキングステーションまたはハブの利用
単純なUSB Type-C アダプターではMacで使用するUSBポートが不足してしまう場合は、ドッキングステーションまたはマルチポートハブを使用を検討してください。
ドッキングステーションまたはマルチポートハブを使用することで、単一のUSB Type-Cポートを複数の異なるタイプのポートに変換し、同時に多くのデバイスを接続することができます。
ドッキングステーションやマルチポートハブを使用することで接続できる機器は、以下の通りです。
- 外部ディスプレイ: HDMIまたはDisplayPortを使用して、追加のモニターを接続できます。
- USBデバイス: USBフラッシュドライブ、外付けハードドライブ、プリンターなどを接続できます。
- オーディオ機器: 外部スピーカー、ヘッドセット、マイクなどを接続できます。
- ネットワーク接続: イーサネットポートを通じて有線インターネット接続ができます。
- SDカードリーダー: カメラのSDカードなどからデータを読み込めます。
- その他: キーボード、マウス、ウェブカメラなどのその他のUSB機器を接続できます。
接続できる機器はドッキングステーションやマルチポートハブに搭載されているポートによるため、購入する前に必要なポートを確認してください。使用方法はアダプターと同じで、MacのUSB Type-Cポートに接続したドッキングステーションやマルチポートハブに外部デバイスを接続するだけです。
ただし、接続する機器の種類によっては、ドッキングステーションやハブのモデルを選ぶ際に、必要なポートと電力供給能力に注意する必要があります。
対処3: BluetoothやWi-Fi接続の利用
USB Type-Aポートがない最新のMacBookやiMacでは、BluetoothやWi-Fiの無線接続を利用することが便利な代替手段となります。
外部機器を新しく購入する際は、BluetoothやWi-Fiの無線接続に対応した機器を選ぶことで、USB Type-Aポートの不足を解消できます。
- Bluetooth接続: ワイヤレスキーボード、マウス、ヘッドフォンなど、Bluetooth対応のデバイスをMacに接続できます。
- 無線接続: Wi-Fi対応のプリンターでケーブルなしの印刷が可能です。また、ネットワーク対応のNASを使えば、外付けHDDの代わりとして機能します。
これらのBluetoothやWi-Fiの無線接続に対応した機器を活用することで、USB Type-Aポートの不足を補うことができます。
対処4: AirDropを使ったファイル共有
USB Type-Aポートがない最新のMacBookやiMacでファイルの転送が必要な場合、Macの標準であるAirDropは非常に便利なツールです。
AirDropは、Appleデバイス間でワイヤレスでファイルを共有する機能で、USBドライブを使わずにデータを簡単かつ迅速に転送できます。
MacでAirDropの機能を有効にするには、以下の手順で操作してください。
- Macの「Bluetooth」と「Wi-Fi」が有効になっていることを確認します。
- 「Finder」を開きます。
- サイドバーにある「AirDrop」をクリックします。
- 「このMacを検出可能な相手」の項目で「連絡先のみ」または「すべての人」を選択します。
MacでAirDropの機能を有効にできたら、Appleデバイス間でAirDropによるファイルの送受信を行うことができます。
AirDropを使うことで、USB Type-Aポートの不足を感じることなく、Appleデバイス間で効率的にファイルを転送できます。特に、写真、ドキュメント、ビデオなどのデータをすばやく共有したい場合に便利です。
対処5: クラウドストレージの活用
USB Type-Aポートがない最新型のMacBookやiMacを使う場合、クラウドストレージの利用が便利です。クラウドストレージは、インターネット接続があればどこからでもファイルにアクセスできるため、物理的なUSBドライブがなくてもデータの保存や共有が可能になります。
例えば、iCloud、Google Drive、Dropboxといったサービスを使えば、容易に大量のファイルを保存し、どこからでもそれらにアクセスできます。これらのクラウドサービスは、ファイルを他人と共有したり、共同で編集したりするのにも最適です。
クラウドストレージの使用は、アカウントを作成し、必要なアプリをダウンロードするだけ基本的には開始できます。クラウドストレージを活用することで、USBポートの不足を感じることなく、複数のデバイス間で効率的にデータをやり取りできます。
新しいMacでUSB-Aポートが搭載される可能性はある?
AppleがUSB Type-Aポートを搭載したMacモデルに再び導入する可能性はないと考えられます。
その主な理由は、USB Type-Cポートが小型であり、高速なデータ転送が可能であること、さらには両面挿しが可能などの利点があるためです。また、Appleはデバイスの薄型化と軽量化を目指しており、この点でUSB Type-Cが好まれています。
業界全体のトレンドとAppleの方針を考慮すると、現在USB Type-Aポートを搭載しているモデルも、将来的には生産終了する可能性が高いです。
新しいモデルのMacでUSB Type-Aデバイスを引き続き使用するためには、今後もユーザーがアダプターやハブなどのアクセサリーを利用する必要があると考えられます。