Windowsのパソコンを使用していると、Wordやテキストボックスなどの文字の入力時に突然画面左上に入力ボックスが表示されて、そこに文字が入力されてしまう場合があります。
この問題は、入力先のフォーカスが外れてデスクトップなどになっている際に日本語を入力することが原因で発生します。
本記事では、パソコンの画面左上に文字が出る/直らない時の解除方法、直し方について詳しく紹介します。
この記事の内容
対処1: ESCキーまたはBackspaceキーを入力する
パソコンの画面左上に表示される小さい入力ボックスの文字は、キーボードのESCキーまたはBackspaceキーを入力することで消すことができます。
ESCキーの場合は、1回入力することで文字と入力ボックスが消えます。Backspaceキーの場合は、何度か入力して全ての文字を消すと入力ボックスも消えます。
入力ボックスと文字が消せたら、次の『対処2: フォーカスを確認する』と『対処3: 半角英数を入力する』の内容を参考にして画面左上の文字が表示されなくなったか確認してください。
対処2: フォーカスを確認する
デスクトップやエクスプローラーにフォーカスが当たった状態で日本語入力を行うと、入力時に画面左上に小さい入力ボックスと文字が表示されます。
この問題は、テキストボックスや文章作成アプリの入力中に、誤ってデスクトップなどをクリックしてから日本語を入力することで発生します。
そのため、ブラウザであれば入力を行うテキストボックスを、文章作成アプリであれば入力画面を1回クリックしてフォーカスを当ててください。
フォーカスが当たっている状態であれば、点滅カーソルが通常表示されます。入力先にフォーカスが当たったことを確認できたら、日本語が入力が正常にできないか試してみてください。
対処3: 半角英数を入力する
日本語入力ができないテキストボックスやアプリに日本語を入力すると、画面左上に小さい入力ボックスと文字が表示されます。
そのため、日本語ではなく半角英数の入力に切り替えてから文字の入力を試してみてください。
入力を半角英数に切り替えるには、「半角/全角」キーを1回入力します。または、以下の手順でIMEの設定から半角英数に切り替えることもできます。
- タスクバー右側の「あ」を右クリックします。
- 「半角英数字」を選択します。
入力を半角英数に切り替えれたら、文字を入力して画面左上に小さい入力ボックスと文字が表示されなくなったか確認してください。半角英数で入力しても問題が解決しない場合は、次の対処に進んでください。
対処4: アプリウィンドウを最小化してから元に戻す
アプリの不具合などによってフォーカスが外れてしまっていることが原因で、入力時に画面左上に文字が出るケースが考えられます。
この問題は、アプリウィンドウを一度最小化してから元に戻すことで、問題が解決する可能性があります。アプリウィンドウを最小化してから元に戻すには、以下の手順で操作します。
- アプリのウィンドウの右上の「-(最小化)」をクリックします。
- タスクバーでアプリアイコンをクリックしてウィンドウを元に戻します。
アプリウィンドウを元に戻せたら、文字を入力して画面左上に文字が出る問題が解決したか確認してください。
対処5: Wordのオプション設定を変更する
Microsoft Wordで入力を行っている際に画面左上に文字が出る場合は、オプション設定を変更することで問題が解決する可能性があります。
Wordのオプション設定を変更するには、以下の手順で操作してください。
- 「Word」を起動します、
- 「ファイル」タブを開きます。
- 左メニューで「オプション」をクリックします。
- 左メニューで「詳細設定」を選択します。
- 「変換中の文字列を文書に挿入モードで入力する」にチェックを入れます。
- Microsoft365のWordの場合は、「最新のコメントを有効にする」のチェックを外します。
- 「OK」をクリックします。
Wordのオプション設定を変更できたら、Wordを再起動して画面左上に文字が出る問題が解決したか確認してください。
対処6: 古いバージョンのMicrosoft IMEを使用する
使用しているMicrosoft IMEに問題があることが原因で、入力時に画面左上に文字が出るケースが考えられます。
そのため、Microsoft IMEを古いバージョンに戻すことで、問題が解決する可能性があります。古いバージョンのMicrosoft IMEを使用するには、以下の手順で操作します。
- タスクバー右側の「あ」または「A」を右クリックして「設定」を選択します。
- 「設定」が表示されない場合は、「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択し、「時刻と言語」→「言語と地域」→「日本語」の右の「3点アイコン」→「言語のオプション」→「Microsoft IME」の右の「3点アイコン」→「キーボードオプション」の順に選択してください。
- 「全般」をクリックします。
- 互換性の項目で、「以前のバージョンのMicrosoft IMEを使う」のスイッチを「オン」に切り替えます。
- 確認ポップアップが表示されたら「OK」をクリックします。
古いバージョンのMicrosoft IMEに切り替えれたら、入力を行って画面左上に文字が出る問題が解決したか確認してください。
対処7: アプリウィンドウを再度開く
アプリの一時的な不具合が原因で、入力時に画面左上に文字が出るケースが考えられます。
そのため、アプリウィンドウを一度閉じてから再度開き直すことで問題が解決する可能性があります。
アプリウィンドウを閉じるには、ウィンドウ右上の「×アイコン」をクリックします。ウィンドウを閉じれたら、再度アプリを開いて問題が解決したか確認してください。
対処8: PCを再起動する
Windowsまたはアプリに一時的な不具合が発生していることが原因で、画面左上に文字が出る問題が発生して直らないケースが考えられます。
そのため、PCの電源を一度切って再起動することで、問題が解決する可能性があります。PCを再起動するには、「Windowsマーク」をクリックして「電源アイコン」→「再起動」を選択します。
PCを再起動できたら、入力を行って画面左上に文字が出る問題が解決したか確認してください。
対処9: サードパーティツールの機能を停止する
マウスに関連するサードパーティツールの機能が原因で、フォーカスに問題が起きて入力時に画面左上に文字が出るケースが考えられます。
そのため、マウスに関連するサードパーティツールをインストールしている場合は、ツールを終了またはスタートアップを停止して問題が解決しないか確認してください。
マウスに関連するサードパーティツールは、タスクトレイに常駐していることが多いため、タスクバー右側の上矢印をクリックしてツールアイコンがある場合は、右クリックして終了してください。
Windowsの起動時に自動で起動してしまう場合は、以下の手順でサードパーティツールのスタートアップを停止してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
- 左メニューで「アプリ」を選択します。
- 右ペインで「スタートアップ」をクリックします。
- アプリ一覧で、マウス関連のツールのスイッチが「オン」になっている場合は「オフ」に切り替えます。
マウスに関連するサードパーティツールの起動を停止できたら、画面左上に文字が出る問題が解決したか確認してください。
対処10: メモ帳に入力してからコピーする
画面左上に文字が出る問題が何度も発生する場合は、メモ帳などのテキストエディタに入力を行ってからコピーすることで問題が解決することを一部のユーザーが報告しています。具体的には、以下の手順で操作します。
- メモ帳などのテキストエディタを開きます。
- 適当な文字を入力してEnterキーで確定します。
- 入力した文字をコピーして、問題が起きているアプリのテキストボックス、または入力画面で右クリックして「貼り付け」を選択します。
- 貼り付けた文字を消します。
上記の操作を行えたら、通常通り入力を行って画面左上に文字が出る問題が解決したか確認してください。
対処11: IMEを変更する
Microsoft IMEの不具合によってWordなどの一部のアプリで入力を行うと、画面左上に文字が出る現象が発生することが報告されています。
そのため、ここまでの方法を試しても問題が解決しない場合は、別の日本語入力ができるIMEに変更することを検討してください。サードパーティの日本語入力ができるIMEとしては以下が有名です。
サードパーティの日本語入力IMEをインストールできたら、入力を行って問題が解決したことを確認してください。