iPhoneの標準ブラウザSafariで登録したブックマークが空白になってしまい、ブックマークを開くことも消すこともできなくなってしまうというトラブルが確認されています。
放置しておいてもブックマークが消えてしまう症状が再発してしまいますので根本的な対処が必要です。
今回は、iPhone/iPadのSafariでブックマークが消える・保存できない原因と対処法について紹介します。
お気に入りが消えてしまう原因
このトラブルはiOS11.3で発生している不具合です。
iOS11.4で不具合は解消されており、実際にアップデートで問題が解決したというケースも多いのでまずはソフトウェアアップデートを行うのが良いでしょう。
iCloudの同期エラーが原因のトラブルであるため、もしソフトウェアアップデートを行っても解決しない場合はiCloudの再同期を試してください。
ソフトウェアアップデートを行う
以下の手順でソフトウェアアップデートを行います。
- ホーム画面から「設定」アプリを起動します。
- 「一般」をタップします。
- 「ソフトウェアアップデート」をタップします。
- 利用可能なアップデートが表示されたら「ダウンロードとインストール」をタップします。
- パスコードを求められた場合は入力します。
- 利用規約が表示されます。内容を確認し、問題がなければ「同意する」をタップします。
- アップデートのダウンロードが開始されます。完了までしばらく待ちます。
- 「ソフトウェアアップデート」のポップアップが表示されたら「今すぐインストール」をタップします。
- アップデートが開始されます。しばらく待つと端末が自動で再起動し、アップデートが完了します。
アップデートが完了したらブックマークが元に戻ったか確認します。
iCloudの同期を一時的に切る
ソフトウェアアップデートを行ってもブックマークが元に戻らない場合はiCloudとの同期を一旦切ります。
一時的にiPhone端末からブックマークを削除することになるので、念の為操作の前にパソコンを利用してブックマークのバックアップをとっておくことをおすすめします。バックアップを取るには以下の手順で操作を行います。
Mac
- 最初にiCloudの同期設定を確認します。iPhoneを操作し、「設定」アプリを起動します。
- 設定メニューの一番上にあるアカウント名部分をタップします。続いて「iCloud」をタップします。
- 「iCloudを使用しているAPP」の一覧にあるSafariの項目を探し、スイッチがオンになっていることを確認します。
- 続いてMacの操作に移ります。メニューバーからアップルメニューを開き、「システム環境設定」をクリックします。
- システム環境設定画面が表示されたらiCloudをクリックします。
- アプリのリストを見てSafariの項目を探し、チェックが入っていることを確認します。確認したらシステム環境設定画面を閉じます。
- MacでSafariを起動します。
- メニューバーの「ファイル」をクリックし、メニューから「ブックマークを書き出す」を選択します。
Windows
Windowsの場合はブラウザを指定し、そのブラウザのブックマークとiCloudを同期させる形になります。
- Macと同様、最初にiPhone側のiCloud設定を確認します。iPhoneを操作して「設定」アプリを起動し、「アカウント名」→「iCloud」と進みます。そしてアプリ一覧の中にあるSafariの項目のスイッチがオンになっていることを確認します。
- パソコンの操作に移ります。Windows用iCloudをこちらのページ(https://support.apple.com/ja-jp/HT204283)からダウンロードし、インストールします。
- インストールが完了したらiCloudにサインインします。
- サインインすると同期の設定画面が表示されるので「ブックマーク」の項目にチェックを入れます。ブックマークのバックアップのみが目的の場合、他の項目はチェックを外します。
- デフォルトではiCloudに保存されているブックマークがInternet Explorerと同期されます。別のブラウザを指定したい場合は「オプション」をクリックして変更します。
- 最後に「適用」ボタンをクリックします。指定したブラウザを開き、Safariに登録しているブックマークがパソコンのブラウザにも登録されていることを確認します。
バックアップをとったらiCloudとiPhoneの同期を切り、その後同期し直します。
- iPhoneを操作し、「設定」アプリを起動します。
- メニューの1番上にあるアカウント名部分をタップします。
- 「iCloud」をタップします。
- 「Safari」の項目にあるスイッチをオフに切り替えます。
- オフにしようとするとポップアップが表示され、データを端末上に残すかどうかを選ぶことになります。メッセージが表示されたら「iPhoneから削除」をタップします。
- Safariを起動し、空白のブックマーク含むすべてのブックマークが削除されていることを確認します。
- iCloudと再度同期し直します。設定アプリの先ほどと同じ画面を開き(「設定」→「アカウント名」→「iCloud」)、Safariの項目のスイッチをオンに戻します。
- もう1度Safariを起動し、ブックマークが元に戻っていることを確認します。
iCloudに再ログインする
再同期でも問題が解決しない場合はiCloudへの再ログインを試してください。
- iPhoneを操作し、「設定」アプリを起動します。
- メニューの1番上にあるアカウント名部分をタップします。
- 下へスクロールし、「サインアウト」をタップします。
- データのコピーを残すかどうか尋ねる画面が表示されます。この時「Safari」のスイッチはオフにし、データを残さないよう設定します。
- 右上にある「サインアウト」をタップします。
- しばらくするとサインアウトが完了します。「設定」アプリの1番上にあったアカウント名部分が「iPhoneにサインイン」に変わっているので、この部分をタップします。
- Apple IDとパスワードを入力してサインインします。
- サインインが完了したらSafariを起動し、ブックマークが元に戻ったかどうか確認します。
それでも解決しない場合は以下もご確認ください。
- iPhoneの再起動で問題が解決できることがあります。
- 再同期には時間がかかることがあります。通信環境のいい場所でしばらく待ってみてください。
- それでも解決できない場合、iCloudに保存されているブックマークを1度すべて削除してみてください。
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