持ち運びが便利なノートパソコンですが、キーボードを入力しても、全てのキーが突然入力できなくなってしまうケースがあります。
また、キーボードの一部のキーだけが入力しても反応がないトラブルが起きるケースもあります。
今回は、Windows10のノートパソコンでキーボードが反応しない・入力できない原因と解決法について紹介します。
- WindowsのデスクトップPCや外付けキーボードが反応しない場合は次のページを参考にして下さい。
『Windows10パソコンでキーボード入力がおかしい・できない時の対処法』 - Macbookの場合は次のページを参考にしてください。
『Macbook – キーボードの一部が反応しない/効かない時の対処法』を参考にして下さい。
この記事の内容
キーボードの"一部"が動かない時の解決法
まず、キーボードの一部のキーが動かない場合についての対処法について紹介します。
対処1: 放電する
パソコンはどうしても磁気を帯びやすいので、帯電が発生すると正常に動作しないことがあります。次の手順でノートパソコンを放電させます。
- 電源を一度おとしてから、電源コードをコンセントから抜いてノートPCのバッテリーを外してください。
- その状態で90秒は放置しましょう。
- その後は再度バッテリーと電源コードを取り付けます。
放電ができたらキーボードが動かないか動作確認を行ってください。
対処2: 入力方式を切り替えてみる
ノートパソコンのNum Lock、またはCaps LockのLEDランプが点灯している場合は、キーボードの入力方式が切り替わっています。
入力方式が変わると、一部のキー入力が反応しません。入力方式を元に戻すには、それぞれ次のキーを入力します。
- 「Num Lock(テンキー入力)」の切り替え…
- 「Num Lock」キーを押す
- 「shift」または「Fn」キーを押しながら「Num Lock」を押す
- 「Caps Lock」の切り替え…
- 「Shift」キーを押しながら「Caps Lock」キーを押す
上記の方法以外にもパソコンを再起動することで、入力方式をリセットすることができます。
対処3: マウスキー機能がオフになっているか確認する
入力方式を切り替えても治らない場合は、マウスキー機能がオンになっているケースがあります。
マウスキー機能の解除手順
Windowsのマウスキー機能を解除するには、次の手順で操作します。
- 「スタート」を開いて「コントローラーパネル」をクリック
- 「コンピューターの簡単操作」をクリックする
- 「キーボードの動作の変更」をクリックする
- 「マウスをキーボードで操作します」欄の「マウスキー機能を有効にする」のチェックが入っているか確認し入っているならチェックを外す
- 「OK」をクリックする
対処4: アプリケーション固有の問題か確認する
稀にですが、特定のアプリケーション使用中のみ、キーボードが反応しないというケースもあります。
他のアプリケーションで特にキーボードの入力に問題が無いのを確認した後、そのアプリケーションでうまくいかないなら、アプリケーション側の問題と言えるでしょう。
アプリケーションが原因だった場合は、アプリケーションを一度再起動して正常な動作をするか確認してください。解決しない場合は、アプリケーションを提供しているメーカーに問い合わせましょう。
対処5: ほこりや汚れを取り除く
キーボードのキー内にほこりが詰まっていて、反応しなくなってしまうことがあります。
それ以外にも手垢や食べ物の食べかすなどが詰まってキーがうまく反応しなくなることがあります。
キーボードの上の汚れが目立つ場合は、PC用のエアーダスターなどを使って掃除してあげましょう。
キーボードの"全部"が動かない場合
続いて、キーボード全体が動かない場合について、原因と解決策を紹介していきます。
対処1: ノートPCを再起動する
「スタート」→「電源マーク」→「再起動」から一度PCを再起動させてみましょう。
完全にフリーズしてマウスすら動かない場合は、電源ボタンを長押しして強制終了させてから再起動してみましょう。
スイッチ終了は、パソコンのシステムデータが破損する恐れが少なからずありますが、全く動かない場合はやむ負えません。
再起動後、キーボードが正常に動作しないか確認してみましょう。
対処2: Windowsをアップデートする
Windowsのシステムを更新することで、キーボードの不具合が解消するケースがあります。
次のページを参考にして、Windowsの更新を行い、キーボードが入力できるようにならないか確認してみましょう。
[スタート] ボタンを選択し、[設定] > [更新とセキュリティ] > [Windows Update] の順に選択します。
対処3: キーボードのドライバーを更新する
キーボードのドライバーを確認して、ドライバーに異常がないかを確認します。問題がない場合も、ドライバーの更新をしてみることをおすすめします。
- 「Windows」マークを右クリック→「デバイスマネージャー」を選択します。
- Windows7は、「スタート」→「コンピューター」を右クリックして「プロパティ」を選択し「デバイスマネージャー」を選択します。
- デバイスマネージャーが開くので一覧から「キーボード」の項目を探して「矢印」マークをクリックします。
- キーボードのデバイス一覧が表示されます。「標準 PS/キーボード」に黄色の「!」マークが出ているか確認します。
- キーボード名を右クリックして「ドライバーの更新」をクリックして下さい。
ドライバーの更新後、キーボードの入力を確認します。
対処4: 放電する
キーボードの一部が動かないケースでも紹介しましたが、帯電によってキーボード全体が動かなくなるケースもあります。
- 電源を一度おとしてから、電源コードをコンセントから抜いてノートPCのバッテリーを外してください。
- その状態で90秒は放置しましょう。
- その後は再度バッテリーと電源コードを取り付けます。
上記の方法で、ノートPCを放電後、キーボードの入力を確認してください。
キーボード入力補助のアプリをアンインストールする
JoyToKeyなどのキーボード入力に干渉するアプリが原因でキーボードの入力が反応しなくなっているケースがあります。
アプリケーションが原因になっているか確認するには、Windowsをセーフモードで起動して、キーボード入力ができるか試してみてください。
セーフモードで入力が正常にできる場合は、キーボード入力に影響のあるアプリをアンインストールします。
解決しない時は「キーボードの故障」を疑う
ここまで紹介した対処方法で、治らない場合は、キーボード自体部分が故障していることが考えられます。
ノートパソコンのキーボードは、取り替えができません。
ノートパソコンの説明書に書いてある相談窓口、もしくが専門の業者に修理を依頼する必要があります。保証期間内であれば、取り替えてもらえることもあるため、保証書を確認しましょう。
修理が難しい場合は、外付けのキーボードを使うか新しいノートパソコンの買い替えを検討しましょう。
まとめ
キーボードのトラブルはよくあるものではありますが、起こると非常に厄介なトラブルです。
解決方法は多岐にわたっているので、修理に出す前に自分でできることをやってみるのが一番です。
その他のノートパソコン以外のキーボードが反応しない・入力できない時の対処方法は、次のページでも紹介しています。
キーボード動かないのにキーボードでデバイスマネージャー出せるはずない
ご指摘くださり誠にありがとうございます。記事内容訂正させていただきました。
キーボードが全く動かず、茫然自失していましたが、この記事に助けられました。心より感謝します。放電で直りました。