高機能で軽快な動作が人気のブラウザ「Google Chrome」。パソコンのメインブラウザとして使用されているユーザーも多いのではないでしょうか。
そんなGoogle Chromeですが、ファイルのダウンロードに失敗して、ダウンロードができないケースがあります。また、ダウンロード時にエラーが出てファイルのダウンロードがブロックされてしまうケースもあります。
今回の記事では、パソコンでGoogle Chromeを使ってファイルをダウンロードできないときの対処法をまとめてみました。
この記事の内容
対処1: ブロックされたファイルのダウンロードを許可する
Chromeのセキュリティ機能で、ダウンロードしたファイルがブロックされているケースがあります。
セキュリティによってブロックされたファイルには「危険なファイルであるため、Chromeでブロックしました。」というメッセージが表示されます。
上記のメッセージが付いたファイルをダウンロードするには、次の手順で操作します。
- 右上の「メニュー(3点アイコン)」をクリックして「ダウンロード」を開きます。
- 「ブロックされたファイル」の「危険なファイルを保存」をクリックします。
- 確認画面が出るので「続行する」をクリックします。
対処2: Chromeのセキュリティ設定を無効にする
Chromeのセキュリティ機能によって、ファイルのダウンロードがブロックされている場合は、セキュリティ設定を無効にすることでもダウンロードできるようになります。
ただし、セキュリティ設定を変更すると、今後危険なファイルをダウンロードしてしまうリスクがあるため、一時的に無効化することをおすすめします。
Chromeのセキュリティ設定を無効にするには、次の手順で操作します。
- 右上の「メニュー(3点アイコン)」をクリックして「設定」を開きます。
- 「プライバシーとセキュリティ」の「セキュリティ」をクリックします。
- 「保護なし(推奨されません)」のオプションを選択します。
- 「セーフ ブラウジングをオフにしますか?」と表示されたら「オフにする」をクリックします。
以上でChromeをセキュリティ機能を無効化できます。ファイルのダウンロードを再度試して、完了したら設定を元に戻して下さい。
対処3: ポップアップ・リダイレクトを許可する
Chromeの標準設定では、Webサイトのポップアップやリダイレクトをブロックします。
そのため、ファイルのダウンロード時にポップアップやリダイレクトが必要な場合、Webサイトの動作がブロックされてファイルがダウンロードができないケースがあります。
ダウンロード時に「ポップアップがブロックされました。」等の通知がアドレスバーに表示されている場合は、次の手順でWebサイトのポップアップやリダイレクトを許可して下さい。
- 右上の「メニュー(3点アイコン)」をクリックして「設定」を開きます。
- 「プライバシーとセキュリティ」の「サイトの設定」をクリックします。
- 「ポップアップとリダイレクト」をクリックします。
- 許可の「追加」ボタンをクリックします。
- 「ダウンロード先のドメイン」を入力して「追加」をクリックします。
- ページのURLではなくドメイン部分のみを入力して下さい。
- ダウンロードページのURLが「example.com/post/1」の場合、「example.com」を入力します。
以上で特定のサイトのポップアップとリダイレクトを許可することができます。再度ファイルのダウンロードができないか試して下さい。
対処4: 複数ファイルのダウンロードを許可する
Chromeで一度に複数のファイルをダウンロードしようとすると、「このサイトは複数のファイルをダウンロードしようとしています。許可しますか?」のメッセージが表示されます。
上記のメッセージが表示された場合は、「許可する」をクリックすることでファイルをダウンロードすることができます。
ブロックしてしまった場合は、ダウンロード時にアドレスバーに表示される警告をクリックすることで、再度「許可する」を選択することができます。
対処5: ウイルス対策ソフトを停止する
GoogleChromeでのダウンロードが成功しない原因の1つに「ウイルス対策ソフトがブロックしてしまう」というケースが挙げられます。
もちろん、「ウイルス対策ソフトが正常に起動しており、ファイルの方に危険性がある」ということが考えられますが、対策ソフト側の誤作動・誤認識によりダウンロードができないこともあります。
ダウンロードするファイルが安全と確認できた際は、一度ウイルス対策ソフトを切ってファイルのダウンロードを再試行してみましょう。
対処6: Chromeのクリーンアップを実行する
Chromeの動作に影響を与える有害な拡張機能がインストールされていることが原因で、ファイルのダウンロードができないケースが考えられます。
有害な拡張機能は、Chromeのクリーンアップ機能を実行することで削除することができます。
そのため、次の手順でChromeのクリーンアップ機能の実行を試してみて下さい。
- 右上の「メニュー(3点アイコン)」をクリックして「設定」を開きます。
- 一番下の「詳細設定」をクリックします。
- 「リセットとクリーンアップ」の「パソコンのクリーンアップ」をクリックします。
- 「検索」をクリックします。
- 有害なソフトウェアの検索が開始します。
- 有害なソフトウェアが見つかった場合は、「削除」をクリックします。
有害なソフトウェアが削除できた場合は、再度ファイルのダウンロードを試して下さい。
対処7: 拡張機能(アドオン)を無効化する
クリーンアップで検出されなかった機能拡張でも、不具合やバグによってダウンロードの動作に影響を与えているケースが考えられます。
クリーンアップでも解決しない場合は、一度すべての拡張機能を無効化してファイルダウンロードができないか試してみて下さい。
Chromeで拡張機能を無効化するには、次の手順で操作します。
- 右上の「メニュー(3点アイコン)」をクリックして「その他ツール」→「拡張機能」を選択します。
- 表示される全ての拡張機能のスイッチを「オフ」に変更します。
- ファイルのダウンロードができるか検証します。
- ファイルのダウンロードができた場合は、拡張機能を1つずつ有効にして原因の機能を特定します。
- 問題の拡張機能が見つかったら、機能をそのまま停止するか、「削除」をクリックしてアンインストールします。
問題のあった拡張機能が必要な場合は、代用の拡張機能の使用を検討して下さい。
対処8: Chromeの設定をリセットする
Chromeの設定データに問題が起きており、ファイルのダウンロードが正常にできないケースがあります。
そのため、次の手順でChromeの設定のリセットを行って、ファイルのダウンロードが正常にできないか確認して下さい。
- 右上の「メニュー(3点アイコン)」をクリックして「設定」を開きます。
- 一番下の「詳細設定」をクリックします。
- 「リセットとクリーンアップ」の「設定を元の規定値に戻す」をクリックします。
- 確認画面が表示されるので「設定のリセット」をクリックします。
対処9: 「ダウンロードしたファイル」の場所を確認する
ダウンロードしたファイルの保存先が変更されていることが原因で、ファイルがダウンロードできていないと勘違いしてしまうケースが考えられます。
ダウンロード後にエラー等が表示されていない場合は、一度Chromeのダウンロードしたファイルの保存先を確認してみて下さい。
Chromeのファイルのダウンロード先の設定は、次の手順で確認することができます。
- 右上の「メニュー(3点アイコン)」→「設定」の順にクリックします。
- 設定画面を開いたら、一番下にある「詳細設定…」をクリックしてください。
- 「ダウンロード」の項目にダウンロードしたファイルの保存先が表示されます。
- 「変更…」ボタンを押して保存する場所を変えることもできます。
- 「ダウンロード前に各ファイルの保存場所を確認する」にチェックを入れると、ファイルをダウンロードするたびに毎回「名前を付けて保存」の画面が表示されます。
対処10: 最新版のChromeを再インストールする
ここまでの対処方法を試してもダウンロードができない場合は、Google Chromeをアンインストールして再インストールすることをおすすめします。
再インストールをすることにより、アプリケーションや設定による不具合が解消できる可能性があります。
再インストールする場合は、最新バージョンのChromeのインストーラーを利用してインストールして下さい。Chromeの再インストールは次の手順で行います。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「アプリと機能」を選択します。
- 右ペインで「Google Chrome」を選択して「アンインストール」→「アンインストール」の順にクリックします。
- ウィザードに従ってアンインストールを完了します。
- 『GoogleChrome公式ページ』にアクセスして「Chromeをダウンロード」をクリックして、最新版のインストーラーをダウンロードします。
- ダウンロードしたインストーラーを起動して、案内に従ってインストールを完了します。
Chromeが再インストールできたら、再度ダウンロードができないか試してみて下さい。
対処11: 別のブラウザに切り替える
すべての対処方法を試してもダウンロードができない場合は、最新版のChromeに不具合があることが考えられます。
そのため、他のブラウザを使用してダウンロードできないか試してみて下さい。Windowsで使用できるブラウザは、標準のMicrosoft EdgeやFirefox、Operaなどがあります。
別のブラウザで正常にダウンロードができた場合は、Chromeに問題があると判断できます。
基本的に不具合はアップデートによって改修されるため、新しいアップデートが提供されるまで、別のブラウザを使用するようにして下さい。
番外: PDFがダウンロードできない場合
PDFをダウンロードしたいのにPDFビューワーが起動してしまい、ダウンロードできないケースがあります。
ChromeにはPDFビューワーが内蔵されているため、PDFをダウンロードするには、次のいずれかの方法でダウンロードします。
- 方法1: PDFビューワー上の右上の「ダウンロードアイコン(下矢印)」をクリックして、保存先を指定してダウンロードします。
- 方法2: PDFのリンクURLを右クリックして「名前を付けてリンク先を保存」を選択します。
- 方法3: PDFを開く設定を変更することで、毎回ダウンロードするように変更できます。設定手順は、次の通りです。
- 右上のメニューから「設定(3点アイコン)」を選択します。
- プライバシーとセキュリティの「サイトの設定」をクリックします。
- 「その他のコンテンツの設定」→「PDFドキュメント」の順にクリックします。
- 「PDFファイルをChromeで自動的に開く代わりにダウンロードする」のスイッチを「オン」に変更します。
以上のいずれかの方法で、PDFファイルがダウンロードできないか確認してみて下さい。